「快速・信越線紀行号」に乗車した。マルーンに化粧されたEF64型機が牽引する3両編成の旧型客車だ。
長野盆地のりんご畑、信越国境の黒姫山・妙高山の裾野、稲刈りを終えた高田平野を走り抜ける。
重厚なドラフト音を響かせて走り抜ける姿を見ようと、沿線ではファンがカメラの砲列を並べていた。
ひょっとしたら乗車するよりも、紅葉を背景に走る姿を見る方が素敵かもしれない。
幼い頃、親の故郷に帰省する際に乗ったのは、こんな列車だった気がする。
おにぎりや冷凍みかんをほおばりながら “うきうきした” 記憶を辿りながら、2時間ほどのファンタジックな旅だ。