旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

ご当地B級グルメ 三条・カレーラーメン「味方屋」

2011-06-25 | にいがた単身赴任始末記

 

町工場のひしめきあう「ものづくりの町」三条市。
高度成長期に工員さん達のお腹を満たすために生まれ広まった三条のカレーラーメン。
近頃三条市を訪れる機会があったので久しぶりに食べてきた。
以前、雑誌で「駅長さんお奨めの店」と紹介されていた味方屋はJR北三条駅近くの老舗。
クロレラ入り薄緑色の麺を、カレースープ(スープ自体がカレー)で食すタイプだ。
懐かしいおふくろの味って感じ。新潟市勤務の頃にはたびたび単車を走らせた味なのだ。 


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中山道紀行6 鴻巣宿~熊谷宿

2011-06-18 | 中山道紀行

「鴻巣宿」 10:30
 3ヵ月ぶりの中山道紀行、第6日目の行程は鴻巣宿からスタートする。
慶長7年に北本から宿場が移された鴻巣、鷹狩りを好んだ家康が御殿を建て通ったという。

大イチョウが聳える “鴻神社”、この辺りにも旧い町並みが残っている。

「箕田追分」 11:40
 日光方面へ向かう館林道との分岐には地蔵堂が建つ。鴻巣宿から熊谷宿の間は
四里六丁もの距離があり、途中の箕田・吹上・久下には「立場」を設け茶屋が並んだ。

権八地蔵」 13:20
 二つ目の立場・吹上を過ぎたあたりに白井権八延命地蔵がある。
歌舞伎の演目「鈴ヶ森」の主人公・白井権八にゆかりのある地蔵だ。

権八地蔵を過ぎると中山道は荒川の土手に上り、3km程度を進む。
初夏の日差しは肌を刺すが、吹き渡る風はあくまでも爽やかだ。
土手を下りた三つ目の立場・久下には「物言い地蔵」がある。伝説は権八地蔵と同じで、
曰く、路銀に困った鳥取藩士の平井権八が、通りすがりの商人を斬り殺して金を奪う。
一部始終を見ていたかのように佇む地蔵尊に権八が「他言してくれるな」と云うと、
石造りの地蔵が「わしは言わぬが、ぬしも言うな」と云い返したという。

「熊谷宿」 15:30
 熊谷駅の南側で秩父鉄道と高崎線とクロスすると熊谷宿に入る。
回遊式庭園・星溪園から流れる疎水 “星川” が宿並みを流れて憩いの場となっている。

奈良時代以前の創建とされる「高城神社」は熊谷直実の氏神、現在の本殿・拝殿は、
寛文11年(1671年)に再建されたもので、今もなお当時の面影を残している。

本陣跡は国道17号線沿い、高城神社と八木橋デパートの間あたりに在った。
戦災で焼けたそうだが、間口十四軒は現存する旧本陣と比しても屈指の規模だそうだ。
鴻巣宿から熊谷宿までは16.3Km、炎天下の5時間、今日も元気に歩きとおしてくれた。


夏井の稲架木(はさぎ)

2011-06-15 | にいがた単身赴任始末記

 刈り取った稲を天日干しするため、田圃の畔に沿って植えられている稲架木(はさぎ)。
岩室温泉近くの夏井地区、かつて新潟平野のあちらこちらで見られた美しい情景が残る。
刈り取られた稲が稲架木に渡した木や竹に干される様は、さながら黄金の屏風のよう。
今度は収穫の季節に訪ねたい。弥彦山を背景にした "夏井の稲架木"、夕立が来そうです。

<40年前に街で流れたJ-POP>
真夏の出来事 / 平山三紀 1971

 


高田仲町「居酒や蔵明(KURAGARI)」にて

2011-06-11 | にいがた単身赴任始末記

 郷土料理「のっぺい」あるいは「のっぺい汁」 は地域や家庭でレシピが微妙に違う。
里芋やニンジン・コンニャク・竹輪・しいたけなどを細かく切って醤油仕立てで煮込む。
上越地方のそれは仕上げに片栗粉でとろみをつけている。
近頃美味しい「のっぺい」に巡りあった。
汁がなくなるまで煮込んだ「のっぺい」を冷やし、いくらと三つ葉をトッピング。
"冷製のっぺい・いくらのせ" は冷酒にもビールにもよくあう酒肴だ。
この一品、高田駅前ロワジールホテル向かいの「居酒や蔵明(KURAGALI)」で愉しめる。


朝靄の金谷山とレルヒ少佐

2011-06-08 | にいがた単身赴任始末記

梅雨の晴れ間が広がった朝、ジョギングがてら金谷山に登ってみた。
標高145m、標高は低いながらも高田平野を一望できる景勝地なのだ。
1910年、交換将校として来日したのがオーストリア=ハンガリー帝国のレルヒ少佐。
この地で旧陸軍第58連隊の将校や女学校の生徒に1本杖のスキー術を伝授したそうだ。
故に金谷山は日本スキー発祥の地とされる。
朝靄の中、1本杖を携えたレルヒ少佐が高田の町を見つめている。

      


単車でGO! 秘湯・雨飾温泉へ

2011-06-04 | にいがた単身赴任始末記

深田久彌氏が日本百名山に選んだ雨飾山。雨飾温泉は新潟県側の登山口にある。
北陸自動車道の糸魚川ICからは概ね20km、姫川沿いにR148を松本方面へ走る。
根知谷入口交差点を左折して山寺橋を渡ると、あとはひたすら谷を駆け上がるのだ。
道はやがて車1台がやっと通れる幅となり、厳しい勾配はセカンドギアでもきつい。

標高900m地点で車道は途切れ登山道となる。
山を愛する人にはご存知の雨飾山荘は登山道の入口に在る。ここに55°Cの温泉が湧く。
日帰り入浴をお願いする。週末だが本格シーズン前ということもあり温泉は貸切状態。
内湯はちょうど40°C位か、かすかに茶色のかかった湯にゆったりと浸かる。

山荘と登山道の間に露天風呂がある。その名も「都忘れの湯」と云う。
なんだか世俗の汚れや、忘れたい恋なんかに効きそうなメーミングだね。
湯に浸かると残雪を抱いた山塊が眼前に迫る。なるほど街での出来事は忘れられそうだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
 また逢う日まで / 尾崎紀世彦 1971


ご当地B級グルメ 糸魚川・ブラック焼きそば「月徳飯店」

2011-06-01 | にいがた単身赴任始末記

 

B級グルメによる地域起こしが盛んですね。新潟では糸魚川が頑張っている。
町を歩くとあちらこちらに「糸魚川ブラック焼きそば」の黒い幟を見かける。
新潟県の西端・糸魚川で獲れる真イカのイカスミを使った真っ黒な焼きそばだ。
有名な「月徳飯店」は駅から日本海に向かって5分ほど、相馬御風宅前にある。
こちらの一品は、麺の上に薄焼き玉子がのってマイルドな味わいだ。
マヨネーズ、ケチャップ、青のり、紅生姜をトッピング、麺の黒さは半端ではない。
お好みで豆板醤をつけると存在感のある別の味を楽めるのだ。


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