旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

旧中山道・浦和宿 酒場事情「高山商店」

2017-11-29 | 津々浦々酒場探訪

 旧中山道・浦和宿の中心、玉蔵院入口近く、橙の灯が目印の「高山商店」を訪ねます。
階段を降りると暖色系の照明に奥行きあるカウンター席、落ち着いて飲める焼き鳥居酒屋なのです。 

 

「純米吟醸 花陽浴(はなあび)八反錦」をいただきます。羽生市は南陽醸造の酒です。 
肴は "おろぽん生つくね"、"月見つくね" から。つくねはこの店では外せない名物ですから。

 

"ささみ串(ゆずこしょう)" に酒が進みます。
「辛口純米 久礼」の蔵元は高知県の西岡酒造店、四万十川源流の名水で仕込んだ酒です。
箸やすめに "冷やしトマト" と  "ツナとピーマンのナムル" でさっぱりと。

 

〆の一品は "豚骨とりやきそば" 塩だれであっさりと美味しい。
3杯目の
「船中八策ひやおろし」も土佐の酒、佐川町の司牡丹酒造が蔵元です。
ほんのり青リンゴ系の香り、飲みごたえのある超辛口の酒で今夜も更けゆくのです。

 

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夕暮れ東京散歩Vol2 ゆりかもめを完乗!

2017-11-27 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 豊洲から "ゆりかもめ" に乗車してます。結果的に3週連続の新交通システム乗車になる。  

終点の豊洲駅から先、高架の路盤は晴海通りを月島方面に曲げて止まっている。 
1990年代初頭には、東京駅まで延伸を計画していたそうだ。 

乗ってはじめて気付いたけれど、豊洲口はこのとおりガラガラなんだね。
実際、私も新橋から国際展示場間しか普段は乗らないから。
そうゴーストタウンのような市場前駅では誰ひとり乗降しないのだ。 

船の科学館駅で擦れ違う下り列車は親子連れやカップルを満載している。
この先、ヴィーナスフォートはあるし、プロムナードはイベントで賑やかだからね。 

台場駅で途中下車する。11月末の秋の陽は間もなく沈みそうだ。 
夕暮れの台場には2つの彫像、自由の女神とユニコーンガンダムだ。 

16:30、レインボーブリッジと東京タワーに灯が入る。薄暮に浮かんだ紅いタワーが美しい。 
足元には何艘もの屋形船が遊んでいる。宴は賑わっているかな。 

レインボーブリッジを渡ってループした "ゆりかもめ" は、北へと針路をとる。
右手には日の出、竹芝のクルーズ船、左手には1号羽田線のテールランプの帯が美しい。 

マッチ箱のような6両編成は台場から15分で、すっかり暮れた新橋駅に終着する。
汐留口には、新橋駅前ビル1号館など旧いビルに立呑み屋がひしめいているのだ。
訪れたのは「魚金ゆりかもめ店」、1階は10席程度の立ち飲みカウンター席がある。 

まずは "プレミアムモルツ" に "あら煮大根"、だし汁がしみ込んで絶品。
箸休めは "トマトワサビ醤油がけ"、美味い。これは家呑みで真似てみよう。

3品目は "ハラスのちゃんちゃん焼き"、味噌が効いていて酒がすすんでしまうな。
酒は館林は龍神酒造の "特別純米 尾瀬の雪どけ" をいただく。
ほのかな果実香と滑らかな口当たりの酒は、肴を選ばないね。
日が短い此の季節こその夕暮れ散歩。愉しくも美味しい東京の週末を堪能だ。

ゆりかもめ 豊洲~新橋 14.7km 完乗 

わな / キャンディーズ 1977


"おめでとう" 浦和レッズ ACLアジア王者!

2017-11-25 | 日記・エッセイ・コラム

 週末、サッカーのアジアナンバーワンクラブを決めるACLアジアチャンピオンズリーグ決勝。
浦和レッズがサウジアラビアのアルヒラルを1対0で下し、10年ぶり2回目の優勝を果たした。
実感はこんなとこで湧くよね。「酒蔵 力」はいつもに増して赤一色。"おめでとう" 浦和レッズ。


旧東海道・品川宿でBiz-Lunch「ぶらぶら」

2017-11-23 | Biz-Lunch60分1本勝負

 山手通りの東海道北品川交差点にひと際目立つ赤い庇が「油そば専門店・ぶらぶら」だ。 
カウンターの「掟書」には、①まずは何もいれないで食べてみて!とある。
麺、タレ、油が三位一体となるべく「究極の黄金律」を実現しているからだそうだ。
②にんにく、③特製唐辛子、④酢、⑤玉ねぎを好みで少量入れろと指示。で玉ねぎ投入。
具をあまねく食べたら、⑥〆スープを堪能する、とポットから鶏ガラスープを注ぐ。
美味い。一度食べたら忘れられないらしい。 って赤い庇に描いてあるからね。


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旧東海道・品川宿でBiz-Lunch「モーテイーマハル」

2017-11-21 | Biz-Lunch60分1本勝負

 御殿山下台場砲台跡近くですから、街道筋と云うより浅瀬の中だったかも知れません。
「モーテイーマハル」は住宅街のインド・アジアンレストラン&バーです。
ランチタイムはカレー中心のメニューで営業中。席待ちもでてなかなか盛況のようだ。
"野菜カレー" を中辛口でいただきます。味も及第点。もう一段階Hotでも良かったかな。
馴染みのない会社のサラリーマンやOLに囲まれて、ちょっと新鮮な気分。
さてと、アイスチャイで人心地ついたら仕事に戻ろうか。 


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夕暮れ東京散歩Vol1 日暮里・舎人ライナーを完乗!

2017-11-19 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 日暮里・舎人ライナーは、コンピュータ制御による自動運転を行う新交通システム。
2008年開業の路線は、それまで鉄路に恵まれなかった足立区西部とJR日暮里駅を結ぶ。

日暮里駅東口のイベント広場では "にっぽりマルシェ" で賑わっている。
今月は「福島秋の大収穫際フェア」と銘打って、秋の美味しい郷土料理を集めているようだ。

隅田川と荒川に挟まれた足立小台駅あたりが一番眺めが良さそう。
上り線を走って来た最新鋭の車両、まるでマッチ箱を繋げたような5両編成なのだ。 

荒川を渡るときには首都高速中央環状線も跨ぐので軌条はかなりの高さになる。
故に扇大橋駅にはジェットコースターのように、5‰の下り勾配とS字で進入してくる。 

尾久橋通りを北上してきた日暮里・舎人ライナーは20分の乗車で見沼代親水公園駅に終着する。
300mほど先へ進むと草加市、東京都の北の外れってことだね。

折り返して西日暮里までやってきた。「やきとん三吉」は16:00開店ってのが嬉しいね。

カウンターで生ビールを呷る。つまみはその名も "昭和なハムカツ"、厚切りハムがサクサクと旨い。
そう云えば有線から流れるBGMは70~80年代のJ-POPS、懐かしく聞き入ってしまうのだ。 

日本酒メニューは東北と新潟、この辺りは北国出身者が多いのだろうか。上野駅も近いし。
まずは秋田の酒「高清水」を。普通酒だけど冷やして飲むと美味い。
"冷やしトマト" でさっぱりして、ご自慢のやきとんは "豚バラ" と "トロタン" を焼いてもらう。
2杯目は宮城の酒「一ノ蔵 本醸造 辛口」 をいただく。秋田も宮城も今晩はきっと雪だね。

日暮里・舎人ライナー 日暮里~見沼代親水公園 9.7km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
秋桜 / 山口百恵 1977


旧中山道・浦和宿 酒場事情「ごちゃゴチ屋」

2017-11-17 | 津々浦々酒場探訪

 浦和駅西口の「ごちゃゴチ屋」です。駅前交番裏から高砂小学校へと抜ける路地です。
コの字カウンターの2辺に10席のベンチシートと、1辺に5席の立ち飲み席があります。 
学生さんかな。カウンターの中には酒屋の前掛け姿のかわいい女性スタッフ。当り。

 

今日の刺身は、"真だこ" "赤いか" "真鯛" の3種盛り。まずはホッピー黒ではじめます。
ご自慢の "こだわりの角煮と煮玉子" はJRトレインチャンネルで紹介されたらしい。
舌の上で溶けそうな柔らかな角煮と、とっろり半熟の煮玉子が絶妙です。
酒は "九頭龍 純米"、蔵元は福井県永平寺の黒龍酒造、燗良し冷や良しの純米酒だ。
旨い酒肴とかわいい笑顔にご機嫌の寄り道なのです。 

 

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旧東海道・品川宿でBiz-Lunch「中華家庭料理・開」

2017-11-15 | Biz-Lunch60分1本勝負

 旧東海道沿い品川宿ど真ん中の「中華家庭料理・開」、カウンターには紹興酒が並ぶ。
ランチは日毎3品をピックアップしてA~Cセット。冷奴と玉子スープとザーサイが付く。
で、Aセットの "八宝菜" を注文、皮肉じゃないけど可もなく不可もない家庭料理の味。
中華料理店が数多い品川宿に在って存在感が薄いかな。
でも座席数が多くて清潔感もあるのでグループや女性も参加する飲み会には良いかも。
品川宿へのランチ探訪も40軒を超えてネタ切れが心配なこの頃です。ご馳走さまでした。

 
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氷川神社と鉄道博物館といづみや本店と ニューシャトルを完乗!

2017-11-13 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 通称ニューシャトルは埼玉県とJR東日本などが出資する第三セクターの路線だ。
新幹線建設の見返りとして地域住民が勝ち取った都市鉄道で大宮と伊奈町の内宿を結ぶ。

大宮を発展させたものを3つ挙げるとしたら、まず1番に氷川神社であることに異論ない。
社記によると氷川神社は第五代孝昭天皇の御代の創立と伝えられ、御祭神は須佐之男命だ。
武蔵一宮、関東一円280の氷川総本社として信仰を集め、日々多くの参拝客で賑わっている。

 

2番目に挙げるとしたら鉄道でしょう。 
明治16年に高崎線、2年後に東北本線が開通、分岐点として大宮駅が開設した。
隣接して現JR大宮総合車両センターが開かれ、大宮は鉄道の町として発展していくのだ。

鉄道の町の象徴としての 「鉄道博物館」に併設された駅からニューシャトルに乗車する。

 

ニューシャトルの終点内宿駅から折り返して大宮駅まで埼玉新都市交通伊奈線を呑み潰す。
否、缶ビールを求めるキオスクもコンビニも見当たらない。やむなく手ぶらでの乗車となる。

マッチ箱のような6両編成が走り出す。日曜夕方の上り列車は常識的にガラガラだ。
プシュって音と「乾杯」の声、隣の車両で工員さんたちが車内プチ宴会を始めたらしい。
しまった。どこかにコンビニがあったのか。 

ニューシャトルは何本かの新幹線に追い越されて27分かけて大宮駅に到着する。
大宮駅では列車は折り返ししない。上り線がループしてそのまま下り線となる。
マッチ箱は今度は満員の乗客を呑みこんで西口のビル街に消えて行った。

3番目に挙げるのは「いづみや本店」だろう。
昭和22年創業、高度経済成長を支えた労働者やサラリーマンのオアシスだ。 

 

瓶ビールは "赤星" だ。泣けてくる。
厚めに切ったハムが練りからしを付けて案外旨い。"まぐろぶつ" も意外と上等なのだ。

 

三角巾と割烹着のオバサン、否、お姉さんに注いでもらったのは "榮冠上撰"。 
どこの酒かは分からない。でもだし汁の浸み込んだ "肉どうふ" に良く合って旨い。
「親父とこんな酒場で呑みたかったなぁ」としみじみ思う日曜日の夕暮れなのだ。

埼玉新都市交通・伊奈線 内宿~大宮 12.7km 完乗 

 

<40年前に街で流れたJ-POP>
あんたのバラード / 世良公則&ツイスト 1977


旧東海道・品川宿でBiz-Lunch「STANDING BAR 豊樹」

2017-11-11 | Biz-Lunch60分1本勝負

 この店は気付かなかったな、今まで。東海道から路地をちょっと入った住宅街に在る。
わずか7席ばかりの1階バーカウンターでランチサービスを提供している。
"ビーフ カット ステーキ プレート" はたっぷり野菜にサウザンアイランド ドレッシング。
肉厚のビーフステーキにはオリジナルソースをたっぷりかけて美味しい。
ガーリックが香ばしいけど、午後の仕事が心配だなんて思いつつ、結局は完食なのです。 

      
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"ブーツのかかと" プーリア州サレント半島から

2017-11-09 | 日記・エッセイ・コラム

 イタリアンレストランとワイン生産者のコラボレーションディナーに出かけた。
「トラットリア ビコローレ ヨコハマ」はカジュアルに本格的なイタリアンが愉しめると評判のお店。 

「Tenute Rubino」は "ブーツのかかと" プーリア州サレント半島のワイナリー。
「サレント半島=バルクワイン」のイメージを打破すべく様々な試みをしている生産者だそうだ。
土着品種「ススマニエッロ」にこだわったワイン造りをしていると云う。
今宵のイベントはTenute Rubinoが持ち込んだご自慢の7種と佐藤シェフの創作を味わうものだ。 

 

乾杯はススマニエッロ100%、瓶内二次発酵スパークリング。澄んだ紅色がキレイでしょ。
豊かな果実香とイーストの香りが立ちあがる "スマレ メトード・クラッシコ ブリュット サレント2013"。 

 

佐藤シェフの料理は8皿、味覚も視覚も大満足に、美味しく愉しませていただいた。

 

「子羊のロースト」には、樽熟成を経たススマニエッロの赤。この品種の最高到達点だそうだ。
"トッレ・テスタ ススマニエッロ サレント2013" は強烈な果実味ながらエレガントな味わいと評されている。
ワインのうんちくは無いのだけれど、どれも掛け値なしで美味しいワインを愉しんだ宵なのです。 

 


旧東海道・品川宿でBiz-Lunch「ひょうたん」

2017-11-07 | Biz-Lunch60分1本勝負

 車道まで張り出した大きな瓢箪型の看板が目印、和風居酒屋「ひょうたん」です。
"スタミナ肉やさい炒めとからがげ" なんてミドルにはカロリー高めなメニューを
選んでしまった。さらに、ごはん大盛無料だって。まずは及第点の味。
確か部の仕事始めの飲み会に出張ってきたっけ、夜も十分に楽しめるお店です。 

     
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奥州道中紀行7 氏家宿~喜連川宿~佐久山宿

2017-11-05 | 日光道中・奥州道中紀行

 

10:00 「氏家宿」
 宿並みのほぼ中央部、光明寺の境内の岩上に青銅像の不動明王坐像が安置されている。
丈六仏と云われる大きな仏像で江戸時代の絵巻物「奥州道中分間延絵図」にも描かれている。
剣を持ち、縄を持ち、火炎を背負った姿は凛々しくそしていかつい。
奥州道中を往く7日目は、ここ光明寺から佐久山宿をめざす。 

Navi73. 上町交差点(右折)→<市道~国道293号>→佐藤自動車前 4.0km 50分

氏家宿を抜けて旧櫻野村に入ると旧い遺構が残っている。
名主であった村上家の棟門もまた「分間延絵図」に描かれている。
この門には享保8年(1723年)の五十里洪水の際に、水に浸かった痕跡が残っている。 

紡績などで財を成した瀧澤家住宅は県の指定文化財となっている。
明治天皇が小息所として立ち寄った住宅は一般公開されている。長屋門が立派だ。 

10:50 「狭間田一里塚」
 日本橋から32番目にあたる狭間田一里塚は南塚のみが残っている。塚木が「梅」と珍しい。
坂本家の敷地内になるので、家人にお願いして拝見させていただいた。 
こんもりとした小さめの塚と梅の古木が、庭の一部として美しく残っている。 

11:00 「明治時代の水準点」
 内務省地理寮(国土地理院の前身)が明治9年の水準測量に際して、大黒天に記号を刻んだ。
水田地帯の狭間田一帯には他に不朽物がなかったからだと推測される。ちなみに標高158mだ。
R293はここを大きく右にカーブして喜連川をめざし、街道は真直ぐ山道を越えて最短ルートを行く。

Navi74. 佐藤自動車前(直進)→<市道>→古道入口 1.1km 15分 

喜連川に向けて早乙女坂(弥五郎坂)を上って行く。路傍の石仏がここが街道であったことを物語る。 

Navi74. 古道入口(斜め右)→<奥州街道古道~市道>→連城橋南詰 1.6km 20分

早乙女坂のピークから右に奥州街道(古道)を歩くことができる。
急坂は長らく難所とされ、明治13年に迂回路が開かれている。 

古道がふたたび市道に合流し、県道180号線を越えると荒川に行き当たる。
向こう岸の展望台が立っている丘が喜連川城址だ。麓には温泉が湧く。
連城橋で荒川を渡ると喜連川宿に入る。江戸時代には木橋が架かっていたと云う。 

Navi75. 連城橋南詰(左折)→<県道114号~県道74号>→台町交差点 1.3km 15分

11:35~12:15 「喜連川宿」
 龍光寺は喜連川藩主である喜連川足利氏の菩提寺である。
徳川家康は喜連川足利氏を客分として扱い、参勤交代の免除、正室の国許居住を認めた。
みちのくの諸大名が参勤交代で当地を通過する際にも、住民に土下座をする必要がなかったと云う。 

喜連川神社は速須佐之男命(スサノオノミコト)と櫛名田比売命(クシナダヒメノミコト)を祭神とする。
永禄6年(1563年)に創建された
近隣15郷の総鎮守だそうだ。
夏の天王祭(例大祭)の暴れ神輿は、県を代表するお祭りであると云う。

 

喜連川宿の規模は天保年間において本陣1、脇本陣1、旅籠19軒であった。
本陣上野家の跡地はカフェレストランになっていて、地元喜連川産の高級ポーク「あさの豚」が味わえる。
ひときわ立派なのは笹屋呉服店の蔵、250年を超える歴史がある。 

 

茶屋で一服を気どって紙屋菓子店に寄って、大福と栗饅頭をいただく。
お孫さんが家業を継ぐとかで店舗を新築中とか、幸せそうな女将さんの話を仮店舗で伺う。
ほんのりミルク風味の生地にモチモチ食感の黒糖のお餅が詰まった "喜連川鮎" を土産に求めた。
地元の名産でもある鮎に見立てて作った可愛らしいお菓子なのだ。

Navi76. 台町交差点(右折)→<市道>→丁字路 0.1km 1分

Navi77. 丁字路(左折)→<市道>→金竜橋南詰 0.2km 2分

Navi78. 金竜橋南詰(右折)→<県道114号>→JAしおのや 1.9km 25分

 

日本橋から33番目の喜連川一里塚は宿場の中に在ったはずだが痕跡はない。
宿並みは台町交差点で鉤状に折れて内川に行き当たって終わりとなる。
内川に架かる金竜橋は、街道当時も常設橋だったそうだ。流出した際には蓮台で渡したと云う。
それにしても雲行きが怪しくなってきた。迂闊にも雨具の用意がない。 

Navi79. JAしおのや(左折)→<市道>→ヤマギシズム 0.1km 1分

Navi80. ヤマギシズム(右折)→<古道>→さくら市南和田地籍 3.4km 45分 

 

大規模な養鶏場脇から、畑中そして雑木林の中へと尾根筋の高い地形を古道が延びている。
日本橋から34番目の南和田一里塚も山中に没している。この古道も本来の道筋とは微妙に違うようだ。 

Navi81. さくら市南和田地籍(左折)→<県道25号>→曽根田交差点 0.9km 10分

Navi82. 曽根田交差点(右折)→<県道114号~県道48号>→きらり佐久山 4.7km 60分 

 

引田一里塚の目印は見落として通り過ぎたらしい。路傍に3体のほほえみ仏像を見つける。
ここを過ぎると間もなく大田原市に入る。っと、とうとう大粒の雨が降り出した。 

 

14:00 「和楽庵」
 緊急避難の雨除けを探して5分歩かないうちに、コンビニと食事処が眼前に現れる。
喜連川宿から佐久山宿の間に在る唯一の現代の茶屋なのだから極めて幸運である。
準備中の札に掛け替えたばかりの「和楽庵」にお願いして入れてもらう。
今日の街道めしは "蕎麦セット"、野菜天ぷら、黒ごまごはん、ぶどうまめが付いてつまみにもなる。
先のことは気にせずに生ビールも呷ってしまおう。 

Navi82. きらり佐久山(左折)→<市道>→郡司理容店前 1.2km 15分 

Navi83. 郡司理容店前(直進)→<県道48号>→神明町交差点 7.0km 90分

コンビニで求めた青いポンチョを羽織って残り一里を往く。足元はグチョグチョなのだ。
左手に佐久山の日帰り温泉を通り過ぎる。恨めしい。
JAの直売所前で分かれた県道114号を佐久山前坂交差点で横切ると佐久宿の江戸方入口だ。
宿並みに旧い遺構は殆どない。長宗寺の大日堂が唯一か。中には不動明王立像が安置されている。 

15:20 「佐久山宿」
 佐久山宿は箒川の河岸段丘上に東西に延びている。
天保年間におけるその規模は本陣1、脇本陣1、旅籠27軒であった。
本陣井上家は郵便局の隣になる。ここに立つ顕彰碑は本陣とは何ら関係はない。 

 

「友白髪」という縁起物を銘柄にした酒は、日本に幾つか在るようだ。
佐久山宿の東の外れにも島崎酒造という蔵元が「友白髪」を醸していた。今は廃業している。 

街道が北に直角に折れると、健保2年(1214年)建立の正浄寺がある。
親鸞聖人が東北御巡錫の折、一宿した家に阿弥陀如来を授与したのが起源と云う。
正浄寺は佐久山宿の白河方の入口になり、街道はこの先直ぐに箒川を渡って大田原城下へと向かう。
不動明王に見送られた奥州道中7日目の行程は、喜連川宿を経て佐久山宿までの21.1km。
冷たい雨に降られながらの5時間20分の旅であった。那須岳を眺めながら白河まではあと50kmだ。 


365日の飛行機コネクション 京急•羽田線を完乗!

2017-11-05 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 ここは穴守稲荷駅。蒲田から京急羽田線に乗ってやってきた。
今日は例大祭にあたるお稲荷さまに詣でて、下町風情のこの界隈で飲んでいこうかなっと思っている。

すっかりきれいな橋上駅になった京急蒲田駅。なんだかイメージが違うな。
品川方面から、そして横浜方面から、交互に5分に1本の電車が羽田空港に向かって滑り出す。 
当に365日、都心と空港をシャトルとして航空機への搭乗客をのアクセスを確保している。

豊受姫命(とようけひめのみこと)を祀る穴守稲荷は、文化文政年間に新田(現在の空港)開墾の際に勧進された。
終戦の際、羽田空港拡張のため進駐軍によって強制退去させられて、今の地にあるという。 

海老取川を跨ぐ人道橋は「天空橋」は、かつての鉄道橋を意識したようなガーター橋になっている。
現在の京急羽田線は、この真下をトンネルで抜けて行くのだ。

天空橋から南へ300mほど下ると、海老取川が多摩川に注ぐ弁天橋脇には旧穴守稲荷神社の大鳥居が残る。
移転計画や作業の度に事故が起きると云う都市伝説もあって、未だにこの地に立っているのだという。

穴守稲荷駅から再び車中の人となって旅の仕上げにかかる。天空橋、羽田空港国際線ターミナルに停車して、
終点の羽田空港国内線ターミナルまではわずかに5分。起点の京急蒲田からでも僅か11分の短い旅だ。

明後日要人を迎える空港は厳戒態勢にある。ちょうど3連休初日と重なりターミナルビルは混雑している。
夕陽に照らされた銀色の翼が次々に飛び発っていく。展望デッキからその様子を眺めて飽きることはない。 

さて、穴守稲荷駅まで戻ったら、開店したばかりの大衆居酒屋「九重」の暖簾をくぐってみる。
周辺にはビジネスホテルもあるけれど、先客はどうやら地元の常連さんのようだ。ボクばかりが余所者だ。
休日と云うこともあって、今宵は今日の「釣り」の戦果やら自慢話に花が咲いているね。

先ずは生ビールを呷る。今宵の肴は魚に徹しよう。みずみずしい "活けタコ刺身" がワサビ醤油で美味しい。
"マグロ山かけ" が登場したら日本酒に切替える。奈良は生駒の "嬉長 純米酒" は芳醇な香味で呑み応えがある。 

今日のお奨めの一品は "ハラス焼き" だ。レモンを軽く搾る。脂がのったハラスをおろし醤油で加減する。
二杯目の "寒北斗 純米吟醸" が枡に零れる。山田錦で醸したなめらかな味わいの酒が愉しい。
蔵は福岡県嘉麻市だそうだ。そういえば記憶に新しい豪雨の影響はなかったのかな、余計な心配をしてみる。
さて、7時を過ぎて常連さんで席が埋まる。余所者はそろそろ失礼しましょうか。ご馳走さまでした。

京浜急行電鉄羽田線 京急蒲田~羽田空港国内線ターミナル 6.5km 完乗

365日の紙飛行機 / 山本彩


旧東海道・品川宿でBiz-Lunch「一品樓」

2017-11-01 | Biz-Lunch60分1本勝負

 北馬場参道通りは300mの通りに中華料理屋が5~6軒あるから激戦区なのです。
中華居酒屋「一品樓」は夜がメイン?一品390円のメニューラインナップが魅力です。
"マーボー丼" はピリリと山椒がきいた一品、スープが本格的なワンタンなのが嬉しい。
サラダと杏仁豆腐が付いたサービスランチが700円だからパフォーマンスも申し分ない。 
さて、午後も頑張りましょう。 

      
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