万代橋のレトロな街灯に灯が入る。水面に映る灯は揺れ、信濃川にシャンパンを注いでいる様にも見える。
ボクにはそれが「もう飲んでいいよ」のサインと解される。それでは遠慮なく、今宵は万代島を訪ねる。
佐渡沖で獲れた旬のネタを佐渡産コシヒカリにのせて提供してくれるのは「別館立ち食い 弁慶」さん。
L字のカウンターには20人位立てるだろうか、カウンターには板さんひとり、ホールは二人のお嬢さん。
生ビールを一杯呷ってから "村祐 常盤ラベル亀口取り"、少々の苦味も持った若々しいフレッシュな酒だ。
"たこの唐揚げ" を抓んでいると、隣の寿司店から "お造り盛り合わせ" がカウンターに届く。
ブリ、本マグロ、ヒラメ、アジ、甘エビが並んぶ、これで500円也って云うんだからビックリでしょう。
たこ唐とお造りで満足なんだけど、カウンターに立っているからには握ってもらわないとね。
吟醸酒を飲んでいるから白身がいいかな、っで "ヒラメ" と "真鯛" をいただく。美味いね。
ところで二杯目は "高千代 純米吟醸 桜" 、艶っぽい桜色のラベルは新潟県限定販売の1本。
とてもフレッシュな無濾過無加水一本〆は、コクとキレの良さ、フレッシュ感が同居した旨酒だ。
〆は今が旬の "生ホタルイカ" を味わう。新鮮な春の味覚を生姜醬油で口に放り込む。んっ美味なのだ。
佐渡沖で獲れた旬のネタと新潟の地酒で夢のような(ずいぶん大袈裟)なトワイライトタイム。
新潟赴任時代は24時間戦っていたから、離れてから愉しむこの矛盾、信越本線完乗後のひとり打上げの宵だ。
<40年前に街で流れたJ-POP>
夏の恋人 / 長渕剛 1981