旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

Biz-Lunch BAROSSA@東池袋「野菜カレー」

2024-12-18 | Biz-Lunch60分1本勝負

ウッディーな店の庇には、サンタクロースが載っていたり、トナカイが駆けていたり、
きっとディナータイムにはキレイに彩られるだろうなっと思う東池袋の BAROSSA だ。
この本格派洋風料理とオーストラリアンワインの店、ランチタイムの主役はスープカレーなのだ。

グツグツと土鍋が音を立て、いろいろ野菜と半熟卵が入った “野菜カレー” が登場する。
深いブイヨンスプーンで、陶器のライスにスープカレーをかける度、スパイシーな香りが辺りに広がる。
赤々としたスープは心地よいピリ辛で、ナス、玉ねぎ、じゃがいも、オクラ、マッシュルームと賑やかだ。
ひと口ひと口スプーンを運ぶごとに、この旨味と香りに引き込まれていく。美味しい。

冷え冷えとしたこんな日は、スパイスの効いた BAROSSA のスープカレーは如何だろうか。

<40年前に街で流れたJ-POP>
星屑のステージ / チェッカーズ 1984


Biz-Lunch 幸龍軒@大塚「味噌葱チャーシュー麺」

2024-12-14 | Biz-Lunch60分1本勝負

下町の路地にひときわ目立つ黄色い庇、朱書きで「モツあんかけラーメン」と抜いてある。
テーブルには赤いパイプの丸イス、壁一面にメニューの写真と短冊がペタペタと。これぞ街中華。

そして今日の “味噌葱チャーシュー麺” が着丼。
ちょっと小ぶりな丼に麺がぎっしり入っている。なんだか汁物というイメージではないなぁ。
ピリ辛の葱が山盛りで、サイコロ状のチャーシューが散りばめられて見た目よし。
レンゲでスープを一口、んっ美味い。コクがあってニンニクが利いて食欲を唆る。
あとはひたすらに麺を啜る。ネギといっしょにスープを絡めてね。

満腹を抱えてオフィスに戻る。乾いた北風に背中を少し丸めてね。
口の中に残ったスープのコクと、薄っすら滲んだ汗が今日ばかりは心地よい。
ご馳走さまでした。

<40年前に街で流れたJ-POP>
東京Sugar Town / 堀ちえみ 1984


Biz-Lunch 月見そばとカレー南蛮と ぎんねこ@浦和

2024-11-20 | Biz-Lunch60分1本勝負

急に寒くなったこの頃、10月には “冷やしたぬき” とか “冷やし中華” とか食べていたのに。
たしか先週は “月見そば” をいただいた。暖かいのが恋しい季節になりましたね。
昔ながらの一杯は、海苔にワカメにほうれん草、それにナルトをのせている。
ちょっと濃いめのつゆで楽しんだら、半ばで玉子を割ってマイルドに味変、最後まで美味しい。

さらに今年一番の冷え込みになったきょう、とうとう “カレー南蛮” をいただく。
お出汁の効いた蕎麦屋のカレー、なんでこんなに美味いのだろう。うっすら汗を浮かべてもこの一杯がいい。
そばを啜り終えたら(よせば良いのに)半ライスを追加、丼にそっくり投入して一粒で二度美味しい。

最近は週に一回ほど、浦和の街でランチを食べる機会がある。
モルタルの壁に立体的なサインの老舗は、呑み人が気に入っているお店のひとつだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
十戒 / 中森明菜 1984 1984


Biz-Lunch 近頃のレストラン兆峰@大塚

2024-09-07 | Biz-Lunch60分1本勝負

未だにこの店のことはよく分からない。
屋号に「レストラン」と付いているし、雰囲気は町中華そのものだし、味噌汁付きの定食は美味しい。
とりあえず美味しい「茶色」を並べてみた。

熱々の具沢山な餡をかけて “五目焼きそば”、小袋の辛子をふた袋切ったら餡の頂点に絞り出す。
黄色い小山を溶かすようにお酢をかけたら、大掴みの一口めを頬張る。美味い。

黄色い短冊に描かれたメニューが壁中に貼ってある。町中華的でしょう。“ナポリタン” を択んだ。
普段は卓に並んでいないKraftのパルメザンが供される。ちゃんと冷えている。かけ放題なのだ。
モチモチの太麺にケチャップソース、昭和な呑み人には懐かしいおふくろの味だ。
フライパンから無造作に盛り付けた平皿と、安っぽいフォークが、この場合演出効果が効いている。

「揚げ物は控えましょ」って可愛らしい保健師さんとの約束を破って “エビとイカのフライ” が並んだ。
それ位ここのフライは美味しい。グランドメニューから一種類を日替り定食に仕立てて750円で提供している。
そのお得感がまたいい。味噌汁と香の物が付くのが、洋食屋というより和定食な感じなのだ。

っで、この店のことで分かっていることは、指を折って確認する帰り道。
13:30で閉まってしまう、切り盛りするご夫婦の愛想は良くない、どのメニューを択んでもハズレなく美味い。
それでついつい、照りつける残暑の日でも、山手線を越えて歩いてしまうのだ。
いやいや、ごちそうさまです。今日も美味しゅうございました。

<40年前に街で流れたJ-POP>
リトル プリンセス / 岡田有希子 1984


Biz-Lunch 恩田@大塚「ぶっかけげそ天うどん」

2024-08-14 | Biz-Lunch60分1本勝負

こんな暑い日には、ついつい冷たい麺類に手が出る。
空蝉通り北交差点近くの「恩田」も、そんな時に訪ねたいカードの一枚だ。
この日注文したのは “冷ぶっかけげそ天うどん”、ランチにはミニ丼が付く。ボクは “とろろめし” を択ぶ。
十分にコシを楽しめる手打ちの讃岐、サッパリとしたつゆにレモンと刻みネギでさわやかに美味しい。
目の前で揚げている天ぷらはなかなかのクオリティー。
先ずはカラッと揚がった “げそ” を食し、〆につゆが沁みてしっとりしたのを味わう。旨いぞ。
ちょっと親父さんが気難しいのが玉に瑕だけど、この味わいに再訪したくなる店なのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
晴れ、ときどき殺人 / 渡辺典子 1984


Biz-Lunch 満留賀@池袋「蒸し鶏の梅おろしそば」

2024-05-29 | Biz-Lunch60分1本勝負

歯ごたえのあるそばに、蒸し鶏、刻み海苔、そして夏らしくミョウガを散らしている。
大葉にのせた梅肉をからめた大根おろしに、小さな円を描くように蕎麦つゆをかけると、
梅肉が香りを放ちながら、そばに絡んでいく。
割り箸で軽くかき混ぜたら、頃合いを見計らって、大掴みしたそばをズズっと啜る。爽やかだなぁ。

池袋オフィスでの Biz-Lunchは、満を持して池袋駅東口に展開したことは前回書いた。
蕎麦の「満留賀」は先日訪ねた天丼の店の向かえに、今日もたくさんのビジネスマンで溢れている。
それこそ星の数ほどある飲食店、この街から美味いランチを探すのはなかなか楽しい作業なのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
稲妻パラダイス / 堀ちえみ 1984


Biz-Lunch 天成@池袋「鶏天丼」

2024-05-22 | Biz-Lunch60分1本勝負

池袋オフィスでの Biz-Lunchは、そろそろ池袋駅東口を開拓する局面に入ってきた。
東口北に出たら堀之内橋方面へ2ブロック、四叉路の角に「天成」の暖簾が掛かっている。

変形コの字カウンターに14席、連れ立ってくるお客さんを考えて、座る場所は奥さんから指示が出る。
目の前で揚げてくれる本格的な天ぷらが、小1枚でお釣りがくるのだから、良いパフォーマンスだ。

白だしの味噌汁を従えて “鶏天丼” が登場、添える壺漬けは、カウンターのツボからご自由に。
ナス、カボチャ、ししとう、かき揚げに加えて、主演の “とり天” が二つ、ジューシーで美味い。
そして助演の “舞茸天” も肉厚十分でなかなか良い感じだ。

タレは甘味が強いやつで、なかなかの美味。
こうした旨甘のタレは後半持て余し気味になるが案の定、いや単に年をとったからか。

オフィス街にデパートやショップ、歓楽的な繁華街、っでかつ学生街、
様々な表情を見せる池袋だから、美味しい店はまだまだ見つかりそうだ。
夏にかけてさらに(極めて個人的に)盛り上がりそうな池袋の Biz-Lunch なのだ。 

<40年前に街で流れたJ-POP>
Southern Wind / 中森明菜 1984


Biz-Lunch Sun'sキッチン@東池袋「天津飯」

2024-04-17 | Biz-Lunch60分1本勝負

池袋のランドマークSunshine60、オフィスフロア専用エレベーターに乗り込む。
とある階で降りると、南面いっぱいに広がるカフェテリア「Sun'sキッチン」がある。

給食会社が受託しているのか、テナントが共同運営しているのかは分からないけれど、
案外と本格的で美味しい賄い料理を食べることができる。

一応、入居テナント従業員専用らしいけれど、ボクたちが席を占めるのに差したる制限はなかった。
2〜3人連れのご同輩のサラリーマン、スマホ片手に一人ランチのアパレル店の販売員、
ちょっぴり混沌とした雰囲気がまた楽しくもある。

そしてボクはと云えば、熱々の餡をかけた “天津飯” をいただく。
カニカマほぐしと万能ネギを散らして見目麗しく、そして美味しい。
お近くにお住まいのあなた、一度、オフィスフロア専用エレベーターに乗ってみたら如何だろう。

<40年前に街で流れたJ-POP>
誘惑光線・クラッ! / 早見優 1984


Biz-Lunch 明治軒@心斎橋筋「エビフライ&ポークカツ」

2024-03-06 | Biz-Lunch60分1本勝負

大阪に出張したら、一度この店を訪ねたいと思い、雨の中を長堀通を越えて心斎橋筋を歩きて来た。
磨き抜かれたテーブルと長椅子が老舗を物語る。創業は昭和元年なのだと云う。

当然ながら名物オムライスを食べに来たのだけれど、急遽、ホワイトボードの “サービスランチ” に変更。
熱々の “ポークカツ” がケチャップソースで美味しい。どこか懐かしい感じがする。
大阪の “エビフライ” って、エビを開くの?アジフライの形をしているね。
このホクホクをタルタルソースをたっぷり付けて頬張る。これもいいね。

引も切らない席待ちの列を年嵩の姐さんがテキパキと捌いて、地元の方も観光客も美味しい洋食を楽しむのです。

<40年前に街で流れたJ-POP>
微風のメロディー / 尾崎亜美 1984


Biz-Lunch 味万本店@心斎橋筋「きつねうどん」

2024-02-28 | Biz-Lunch60分1本勝負

本町から心斎橋筋商店街を下って、ちょっとレトロな「味万本店」を訪ねる。
なにがレトロって、店内の有線放送は、なぜか童謡が流れている。

実は一昨日、大阪オフィスの社員に案内されて、とにかく “カレーうどん” が美味しかった。
っで、大阪らしい “きつねうどん” を食べようと、この出張で二度目の訪問、開店時間の11:00に飛び込む。

着丼した “きつね”、真昆布やら鯖節やら出汁を利かせた澄んだつゆ、甘辛く煮たふんわりと油揚げが旨い。
パリッと海苔で巻いた “天むす” が、塩の加減も絶妙に、これまた美味しい。

さすがに食い倒れの街は、ランチは安くて美味しい。午後への活力も湧く大阪の Biz-Lunch だ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
つぐない / テレサ・テン 1984


Biz-Lunch レストラン兆峰@大塚「ポークソテー」

2024-02-21 | Biz-Lunch60分1本勝負

池袋のランチ漫遊もとうとう北大塚の住宅街まで出掛ける。池袋オフィスの仲間に教えてもらった。
都電の巣鴨新田停留所が近いかな。今は山手線を跨ぐ西巣鴨橋が架け替え中で、車も通らず静かな佇まい。

初めましてのメニューは “ポークソテー定食” を択ぶ。
ボリューミーで肉厚な豚肉は、よく火が通っているけれどジューシーだ。なかなかの腕前とお見受けした。
そして惜しげもなくかかるデミグラスが絶品、柔らかなポークにたっぷりつけて口に放り込む。これは美味い。

看板には Restaurant とあるけど町中華の趣、洋食も中華も和食もあってカオスな世界。
でも美味しいから、この節操のないラインナップも歓迎なのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
Tendernessを抱きしめて / サーカス 1984


Biz-Lunch 長寿庵@大塚「かつ丼そばセット」

2024-02-07 | Biz-Lunch60分1本勝負

スーツの前を合わせて大塚駅前まで歩いてきた。シャーベット状の雪に足を取られないよう慎重に。
赤い看板のその店はこんな日でも盛況だ。それに客層は案外と若者も御婦人も多いのだ。

今週のランチから “かつ丼そばセット” を択んだら、熱いお茶で一息ついて着丼を待つ。
角盆にフルサイズの “かつ丼” と小丼の “かけそば” が登場って、なんだか想像していたのと逆だなぁ。

七味を振ったら、ワカメと一緒にそばを大掴みにズズっと啜る。美味い。
そしてこの小丼、そばがぎっしり。何というかトランジスターグラマー。なるほど若者も通うわけだ。
蕎麦つゆを傍に、三つ葉の風味とともに、この “かつ丼” も出汁が効いて旨いね。

満腹を抱えてオフィスに戻る。大塚にまた一枚手札ができて、ちょっと満足のランチタイムだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
白いハンカチーフ / 堀ちえみ 1984


Biz-Lunch 幸龍軒@大塚「天津飯」

2024-01-24 | Biz-Lunch60分1本勝負

昨晩の玉袋筋太郎の番組に感化されて、今日のお昼は町中華、もちろん飲める訳ではないけれど。
この黄色いテントをくぐって、レンゲを手にするのはこれが2度目になる。

チョイスは “幸龍飯” って店の名を冠しているから、きっと自慢の一品に違いない。
ご飯をフワトロのニラ玉で包んだら、アツアツの餡をかけて、大判のとろとろチャーシューをのせた天津飯。

レンゲでホロっと崩れるチャーシュー、口の中にジュワッと旨味が広がる。
たっぷり餡を絡めてニラ玉ご飯を頬張る。凍えた身体が溶けるように温まる。美味しい。

次は仕事上がりに訪ねて、生ビールでやりたい。あれっ台湾ビールもいいかな。
アフター6の「町中華で飲ろうぜ」を妄想する Biz-Lunch なのだ。

風の谷のナウシカ / 安田成美 1984


Biz-Lunch テラッツァ@大塚「牛バラ肉の煮込み」

2024-01-17 | Biz-Lunch60分1本勝負

大塚駅南口から新大塚方面に歩いて2分ほど、カジュアルイタリアンのお店がある。
夜なら、女性をエスコートしないと入りづらいような、アットホームだけど小洒落たお店。
でもランチタイムならオヤジひとりでも飛び込めるよね。

小皿のサラダを突っついていると、日替わりランチの “牛バラ肉の煮込み” が登場、んっといい匂い。
付け合わせのパスタに穏やかで旨味あるソースを絡めてひと口。
フォークだけでもホロホロと崩れる、柔らかくそして上品に煮込んだバラ肉が美味しい。

ライスかフォカッチャを択べるのも嬉しいね。
次は “ハッシュドビーフ” の日を狙おうかな。再訪必至のイタリアンなのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
プリテンダー / 岩崎良美 1984


Biz-Lunch 漁師酒場•海亭@大塚「海亭丼」

2023-12-27 | Biz-Lunch60分1本勝負

お店の名をメニューに冠するくらいだから “海亭丼” はランチの看板メニュー。
漁港直送の鮮魚を八丈島の島唐辛子醤油と練り胡麻で漬けむのだそうだ。
この日の鮮魚は博多に揚がった “クロダイ” と “カンパチ”。漬け汁でうっすらピンクに染まってキレイだ。

博多で呑むときには “胡麻鯖” を肴にするんだけど、アレの贅沢版って感じかな。
しっとり甘みをまとった魚がいいね。ほんとはぬる燗で一杯やりたいところだ。
海苔を絡めながらあったかご飯と大きく頬張る。美味しい。

週一ペースで池袋や大塚の街並みに美味いランチを探して半年、これが仕事納めのBiz-Lunch。
今では池袋オフィスのメンバーに美味い店の紹介をせがまれる。
中井貴一さんではないけれど「働くオトナは腹が減る!」これからも美味いモノ、探したいよね。

抱いてマイ・ラブ / 早見優 1983