旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

津々浦々酒場探訪 庵 浮雨(un peu)@浦和

2024-10-12 | 津々浦々酒場探訪

ゴールドの泡が煌めく “スパークリング” と、大衆酒場の雄 “赤星” の共演で今宵の宴が始まる。
お通しは、なんともクリーミーな “おぼろ豆腐”、岩塩で食すかオリーブオイルで食すか、選択を迫られる。

十割蕎麦が食べられるビストロ?、蕎麦前にタパスを楽しむそば処?
記事のカテゴリーは、酒場探訪か、人生のそばからか、男と女か、迷うところたくさんの夜なのだ。

“ゴボウの青唐みそマヨネーズあえ”、“長ねぎのマリネ”、“木の子のマリネ” を並べて赤星を呷る。
とりあえずはメニューの上から3つを頼んでみた。どれもご機嫌なアテなのである。

選りすぐりの日本酒は純米系のボトルを、あたかもワインのようにラインナップしている。
今度は “半熟うずら玉子のスモーク” はトリュフ塩で、それに “鶏ササミの洋風とりわさ” で脇を固めておいて、
注ぐ “醸す森” は津南の苗場酒造の酒、ほのかに柑橘系が香るのど越し爽やかな生酒なのだ。

このモダンな酒を差しつ差されつ、“ホタテのムース洋風板わさ” と “だし巻き風オムレツ” を突っつく。
これもまた美味いねぇ。ほら、段々と蕎麦処っぽいアテになって来たでしょう。

〆の十割蕎麦は クルミオイルをたっぷり使った “くるみ汁せいろ” が陶器に盛られてやってきた。
コシのある十割を、ほんのり甘いくるみ汁で、なめらかに啜って美味しい。
こんな隠れ家的な蕎麦処はふたりでゆるりと楽しみたい。

<40年前に街で流れたJ-POP>
シャボン / 長山洋子 1984