葦の呟き

お嬢に翻弄される日常と、時折、自作の絵本を綴ります。

お嬢の不安

2014年02月04日 | お嬢
先日の夕食時のこと。
お嬢がどうも元気がなく、どうしたのかと思って聞いてみると、こちらを向いたお嬢はすでに涙目でね、こう言ったのです。

「不審者の話をたくさん聞くとね、不審者が頭の中に入ってきちゃうの」

つまり。
不審者の話をたくさん聞いているうちに、頭の中が不審者でいっぱいになったってことか。
確かにここのところ不審者情報が頻発しているし、テレビでも小学生が行方不明っていうニュースが流れているし、きっと学校では毎日のように不審者に気を付けるようにって言われてるんだろうね。
子どもたちだけになったら話はきっと尾ひれがたくさんついてとんでもない話になってそうだし

得体のしれない『不審者』にお嬢は心底怯えてしまっているようです。

こりゃーちゃんと向き合わないとダメだね。

「マンションとかって危ないんでしょ?」
「宅配便のふりをして家に入ってくる人もいるんでしょ?」

などなど、一体どこでそんな情報を仕入れてくるのか、お嬢の頭の中はもう不安だらけ

ひとつひとつ、じっくりと説明して解きほぐしていきました。

滅多にないけどお留守番をするときは、明らかに知っている人でない限りインターホンにも出なくていいし電話にも出なくていい。
って話をしてたら、

「もし、知ってる人に化けてたら?」

・・・・・化ける?!

「変身したりして」

笑ってはいけないのですよ。お嬢はいたって真剣なのですよ。
不審者の中に魔女が潜んでいないとも限らない…のです。お嬢の場合。

「・・・大丈夫。魔女とか魔法使いとか、この辺りにはいないから」

昨日も布団に入ったときに、

「包丁とドアってどっちが強いの?」

って聞かれました。
おそらく、包丁を持った不審者がドアを壊して入ってくる図を想像してしまったのでしょう。

「ドアの方が強いよ」
「窓も?」
「うん。大丈夫、ママがついてるよ。ママはお嬢が思ってるよりずっと強いんだよ」


これからもしばらく、ことあるごとにお嬢は不安をぶつけてくると思います。
何度も何度も。
ママもそういう時期があったら、よくわかる。
大人にとっては大したことがなくても、ありえないことでも、一度不安になったらたまらなく不安で怖くなってしまうもの。

不安が完全に消えてなくなることはないと思うけど(なくなっても困る)、必要最低限におさまるまで、お嬢の不安を受け止めて、その都度対策を語り合っていこうと思います。


そのために大事なのは、とりあえずママの心の余裕だね。
うん。頑張る。