葦の呟き

お嬢に翻弄される日常と、時折、自作の絵本を綴ります。

能と狂言

2015年03月16日 | お嬢
土曜日、お嬢と能楽公演に行ってきました。
最寄りのいつものホールでやるというのを聞きつけたのはずいぶん前で、お嬢が行ってみたいと言ったのでチケットを取ったのです。
始まる前に、20分くらい、能や狂言の説明をかなりわかりやすくしてくれたのが嬉しかったです。

狂言といえば、小学生の頃に授業で「附子」を習ったのを覚えていたくらいなんだけど、今回の「佐渡狐」も面白かった~。
野村万作さん(人間国宝)の技に魅せられました
きっとお嬢は、言ってることの半分もわかってなかったんだろうけど、いわゆる「オチ」のところではケタケタ笑ってました。いやもう本当に面白かったの。
附子も佐渡狐も、お話としてそれだけで十分面白いんだけど、実際に「狂言」として演じられるとこんなにも面白くなるものかと改めて思いました。

休憩を挟んで能。「土蜘蛛」でした。
ある程度内容は最初に説明してくれていたわけだけれど、やはり能はセリフ(というか歌)を聞き取るのがかなり難解
お嬢にはちょっとハードル高かったかな~と思ったんだけど、終わったら
「おもしろかった!」
とのたまいけりましたよ。

隣に座ってらしたご婦人によると、この土蜘蛛は能の中でも華やかなものらしいです。確かに蜘蛛の糸がばんばん飛んでたし。お話の山場のところ(土蜘蛛 vs. 独武者)はかっこよかったです。
この演目で出てきた能面は2面。
小面と、顰(しかみ)。
能面好きとしては、もっといろんな能面を拝見したかったです。

後半の土蜘蛛の精が出てきたところあたりから、私がかけていた眼鏡をお嬢に奪われてましてね、実は土蜘蛛の精の面をはっきり見てないのですよ。
あな口惜しや。
春休み中にお嬢の眼鏡を作らないとね

そうそう、おそらくはじめて「古典」というか「古文・古語」に触れたお嬢の感想。

「やたらと『る』ばっかり言ってるよね」

たしかに語尾は「る」が多いねー。
佐渡狐では「かしこまってござる」がいっぱい出てきたしね。
古文好きな私としては、たまらないひと時でした。