のぶたと南の島生活

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特捜部Q カルテ番号64

2013-10-18 | 小説
 だんだんディーヴァーみたいにどんでん返しがお得意になった感じの4作目の特捜部Q。今回は80年代の失踪事件から派生する殺人事件を解決していく中で(主人公達は殺人とは思っていない)、過激な新進政党(綺麗な血だけを生まれさせる・・純血じゃないと世の中は良くならないってやつ)の党首の悪政を暴き出すというプロットです。
アマゾンの内容紹介では

「特捜部Q」――過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。「Q」が今回挑むのは、八〇年代に起こったナイトクラブのマダムの失踪事件。アサドとローセの調査によるとほぼ同時に五人もの行方不明者が出ているという。カール・マーク警部補は大事件の匂いを嗅ぎつけ捜査に着手。やがて、壮絶な過去を持つひとりの老女と新進政党の関係者が捜査線上に浮かび上がってくるのだが……。デンマークを代表する文学賞「金の月桂樹」賞受賞! 人気警察小説シリーズ、待望の第四弾!

というもの。
3作目で動きのあったハーディーの介護と別居中の妻との離婚への流れが一気に加速していきます。恋人モーナとも良い感じで関係が進展しているし、アサドの過去がますます謎めいていますね。
さて、Qシリーズ最大の事件は、ハーディーを全身不随に追いやったアマー島の事件の謎ですが、当然、最終作になる10作目で解決するんだと思うのですが、nobutaの読みでは・・・

実は首謀者はハーディー本人じゃないかと睨んでいます。しかもカールの自宅に居候しているモーデンも共犯と思うわけです。モーデンを2年前から下宿人にした時点で、カールの私有物などを簡単に持ち出せるようになったんじゃないかな~。
事件で死ぬ予定だったのは、カールとアンカーの二人でハーディーが生き残る。カールとアンカーが死んだ理由は麻薬取引関係っていう形を取る。これでハーディーに掛かっていたであろう何らかの嫌疑が晴れるという・・・若しくはアンカーがハーディーの裏家業に気づいていて亡き者にすべきだったとか・・・

そんな展開じゃないかな~って思うんです。4作目でハーディーは一部神経が反応するような状態に戻りつつあるので、9作目には奇跡的に右手あたりが動くんじゃないかと・・10作目では立てたりするかも(苦笑)

ま~想像は尽きませんが、とにかくのめり込むことが出来る良好なシリーズですね~!

特捜部Q Pからのメッセージ

2013-10-18 | 小説
久々の小説ネタです。最近なかなか読む機会に恵まれなかったので、ここ2週間くらいで3冊を一気読みしました。
読みたい小説は買いだめしてるので、もう5冊くらい残ってます。
まずは特捜部Qの3作目であるPからのメッセージです。
アマゾンの内容紹介は

「特捜部Q」――未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新 部署である。今回「Q」のカール・マーク警部補と奇人アサドのコ ンビが挑むのは、海辺に流れ着いたボトルメールの謎。瓶から取 り出された手紙の冒頭には「助けて」との悲痛な叫びが。書き手 の名前の頭文字はP。買得は難航した。Pはどうやら誘拐されたようなのだが……。過去 の記録に該当する事件は見当たらない。北欧を代表するミステリ 賞「ガラスの鍵」賞に輝く著者の最高傑作。人気の警察小説シ リーズの第三弾

と紹介されています。作者はQシリーズを10作描くと言っているのでこれを最高傑作と表現するのは如何?と思いますが、2作目がちょっとねだったことからするとV字曲線で復活って感じです。
一作目に負けず劣らず面白いですね。
ますますアサドら部下の実体が謎目いてきてますし、カールが深手を負った事件も意味深長な展開。9作目までプロットを小出しにするつもりなんでしょうね(笑)
カールの恋愛も少しだけ進展ありで・・・・

2作目までは早川ミステリで文庫本化されていますので、海外ミスが好きな方にはお薦めです!