いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

モグラと壊れたレコード

2011年09月06日 | ピアノ・音楽

 フォーレの室内楽、昨日はぼんやりと聴いていた五重奏の第2番をちゃんと聴きました!名曲です(^^)味わい尽くしたいものです。私がCDを聴くのにギブアップせず、曲のよさをじっくりと味わえるためには、少しずつ繰り返し聴いていくのがよさそうです。


 ハイドンの譜読みを始めています。まずまともに弾けるようにならなければなりません。わかりやすいところでは速いところ、私の弾いている曲では16分音符と32分音符のところがミソです。音がとんだりつまづいたりがたついたりと、思うように弾けないところが数か所あります。そういうところに直面するのは嫌です。だからそういうやなところは蓋をして、何もなかったかのように通したくなるのですが、放置し続けていたらずっと弾けないままです。なのでそういうモグラたたきのモグラのようなところを直視し、徹底攻撃。急所となる音は大体2~4音の動きが多いです。その2~4音を見つけたらそこを数回繰り返します。壊れたレコード状態ですが、そうやってみると弾けるようになります。そうしたら周辺の音を加えていきます。そのとき、自分にとって動きやすい手首の角度や高さや重心も見つけながら、ゆっくりゆっくりあせらずに試してみて、どういう形で弾くと弾きやすいか確かめてみます。指が自由に動くにはどうしたらいいだろうって。そういう壊れたレコードのような練習をいやになるぐらいやって、なんとか1小節弾けるようになります。しかし一度弾けるようになったとしても、慣れないうちは通したりしたら、再びいやらしいモグラとなって現れたりします。しかもそういういやらしいモグラ小節が数箇所待ち構えていることが多いのですが、実はやっつけたモグラのような1小節と似たようないやらしさを持っている箇所が他に数か所あったりもするので、一度の攻撃を幅広く生かせることもあります。そしてそういう壊れたレコードのような練習をした後のモグラたたきのモグラを後に弾いてみたら、一番の味方と思えそうな箇所になったりもしてくれるのですか。今日もそういうところがあってうれしかったです。時間のないときはモグラのピンポイント練習一か所だけでも練習したと思えそうです。


 それプラスお風呂で弾いたような音色だとか言ったりしていたら、気が遠くなります。少しずつ前進できたら、これでよし、かな。


 


 


広いお風呂で弾いたみたいな音

2011年09月06日 | ピアノ・音楽

 昨日は体調がよくなくて休んでしまいました。ジャン・ユボーたちのフォーレの室内楽、ホロヴィッツのモスクワライブ、ボレットのリストのCDを聴いていました。フォーレの室内楽は初めて聴いたのですが、いい曲だと思います。ピアノ五重奏第1番の透明感は独特だと思いました。しかし、最近、どんな曲をCDで聴いても、若いころほど出会った曲にとことんはまって何度も聴こう、という気持ちになりにくくなっている気がします。若かったころはCDだけで(そしてもっと若かったころはラジオだけで)思いっきり感動できたのに。老化なのでしょうか。ライブでは今でも感動できることが多いのですが。まずいなあ。でも、まあそういわずに、また聴こう、と思います。何度も楽しめるメディアの良さを生かさないわけにはいきませんよね。


 ホロヴィッツやボレットはピアノソロでした。あのように弾くのがどんなに大変だか、今はよくわかります。大変さの質も。かつては、彼らがすごいのはこのように長くて複雑で指がたくさん動く曲を間違えずに弾くからだ思っていました。でもそれだけではないんですね。あの広いお風呂で弾いたみたいな、これ以上まだまだ鳴らせるよ、というような、湯気のたちそうな音。かと思ったらはっとするほどみずみずしい音。自然に流れて聴こえるような鳴らし方。これ以上でも鳴らせそうな余裕のある行間。音だけで空間なんかを作ったりしているのですから。これが大変なんですね。簡単にできそうな気がするのですけどね。ドツボにはまりそうな世界でもあります。


 広いお風呂で弾いたみたいな湯気のたちそうな音、永遠のあこがれです。