いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

振動からできているもの

2011年09月16日 | 読書

 野村順一氏の『色の秘密』という本によると、古代の賢者も現在の科学者も、存在するものは必ず振動している、という点で見解が一致していて、振動は力ないしエネルギー活動の結果であると述べられている。

 そして光と音も波であり、振動に他ならないとあった。

 音は低い振動(102~10)で、それより高くなると電気(109)、熱(1012~1014)となる。そして音の何オクターブかの上に光と色彩(1014~1016)の振動があるという。色彩の領域は、最も低い赤(1秒間に458兆の振動)から紫(1秒間に789兆の振動)に及んでいる。そして紫の上には、もはや目に見えない紫外線、X線(1018)があるという。

 別次元のものに思えていた音と光とが、振動という同列のものに並んでいる、という事実は、衝撃的な話だと思った。

 ちなみにドレミの音階が色彩でとらえられるという話もあり、色彩共感覚と呼ばれている。ドは赤、♭レは紫、レはすみれ色、♭ミは淡い青、ミは黄金色、ファはピンク、♯ファは緑青、♭ソは濃い緑青、ソは明るい青色、ラは冷たい黄色、♭シは橙、シは鮮明な銅色だという。ちなみに私はミが緑に、ファが橙、ラがピンクに思えてしまったのですが・・・。

 そして高い音調は明色(ある色に白が加わってできる色)、低い音調は暗色(ある色に黒が加わってできる色)に傾斜するそうだ。

 

 ちなみに香りや味覚は振動という同列のものにはおさまりきらない。そのため、電子機器による直接的な伝達が難しいのだろうとも思ったが。


入力

2011年09月16日 | 日記

 今の仕事には、入力作業というのが少しある。その入力作業がピアノを弾いているみたいで気持ちがいい。入力元データが楽譜でキーボードが鍵盤。この入力をピアノの打鍵コントロールを鍛えることにも生かせたら、とふと思う。跳躍や三度というのがないのがちょっと残念。あるほうが変なのだけど。


 ちなみにそのデータには非常に難解な漢字も含まれている。そこで活躍するのがIME手書きパッド。このパッド、本当にかしこいと思う。マウスで書いた汚い字でもちゃんとこの字だろうと判断して選択肢の中に入ってくれるのだから。今は当たり前のように使っているが、十数年前のことを考えてみたら夢のような話だ。


 しかもマウスパッドでやっていたようなことが、今は指だけでできるようになっているのだからますますすごい。二、三次元の世界における情報機器の認識面、入力面、出力面の利便性、精密さの進歩には本当に驚かされるばかりだ。


 一方そうなればなるほど、地に足がついた、泥臭い感覚が貴重にも思える。たとえば字をちゃんと書くこともかけがえのないことに思えてくる。なかなか字を書く機会は持てないけれど、一日一字は紙に書くようにしたい、と思うこのごろ。ひとまず家計簿に感謝。