アンサンブルのステップでした。昨年ご一緒させていただいた弦楽器の方たちとの演奏でした。曲目はハイドン作曲のト長調のトリオで、比較的弾きやすいといえそうな曲目だはいえ、自分にとってはちょっと背伸びのようにも思える原曲での挑戦でした。youtubeで聴いて、この曲ならモチベーションを持ち続けて練習できそうだ、と思えたので選ぶことにしましたが、常にモチベーションを高く持ち続けられたかと言えば、心もとないです。はじめは後半の32分音符のところをまず間違えないように弾けるようにならなくては、というところから始まり、だんだん曲の大きな部分が気になり、最後は再び大きなところをつかみながらも細かいところ、それぞれ気を付けながら練習していくような感じでした。しかしなかなか思うように弾けないのです。変奏曲みたいに区切りになっているところがいくつかあり、そこを終止らしく聴こえるように、と先生からも弦の方たちからも指摘があったのですが、走ってしまったところや、飛び出してしまったところがあると思います。音の数は10でも、弦楽器の弓を1往復したのと10往復したのとは違う、ということを弦の方から実例も含めアドバイスをいただき、この部分では1往復、一息でなめらかに出そうと心がけたつもりが、まず練習でなかなかできるようにならず、本番ではもう意識がとんだままの状態で突き進んだような感じがしました。しかしそれでもここまでできたのは、それまで2回にわたって弦楽器の方たちと合わせ、細かいアドバイスをいただいたからだと思います。(それまでは明らかになにがなんだか分からない状態だったと思います。)それにしても本番というのはいつになっても緊張します。走ったし硬くなっていたしホールの響きもつかめていませんでしたが、弦楽器の音を楽しみながら演奏でき、音色も借りれるものならお借りしよう、ピアノでも真似できるところは真似できたら、と思うことのできた、貴重な経験となった今回のアンサンブルでした。
今回は子供たちがたくさん出ていました。かわいらしいドレスを着た子も多かったです。発表会のような雰囲気でした。それがまたうまいんです。足台が必要とした小さな子供たちも弦楽器の音も聴きとっていてしっかり曲の世界に入り込んでいました。同じ建物でほかの部屋でも演奏が行われていました。忙しくてなかなか練習できなくなりましたが、時間をつくってがんばりましたと言うコメントを書き、がっちり弾いていた中学生、えらいと思い、勇気づけられました。私は中学生のころは忙しいというのを言い訳に練習全然やりませんでしたので(汗)。頭が下がります。私と同じ時間にでた大学生の方たちとも話したのですが、その方たちもピアノを続けている方たちでした。思わず「忙しくて大変なこともあるかもしれないけれど、このままずっとピアノ続けてね。」と話していました。
今日は職場の友達が来てくれました。私の演奏の後もしばらく一緒にいたのですが、久しぶりに優雅なひとときが過ごせてよかったと言ってくれました。弦楽器の方たちが最後に大曲を演奏し、感動したとのことですが私も同感。現実世界とのギャップの大きさが貴重で。。。。。私もそのまま音楽の世界に潜り込んでいたかったのですが、これからは潜ったりでたりをやりながら、がんばろうと思います。