いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

つなげたいところでつなげたい

2012年05月23日 | ピアノ・音楽

 今私が練習しているフランク作曲バウアー編曲の「プレリュード、フーガと変奏Op.18」、最も困っている箇所が、この楽譜の写真の箇所です。下のyoutube(控えめに小さくしています)でいうと5分47秒のところの右手の和音、「ファソー ファラー ファシー」と聴こえるように弾いているつもりが、どうも「ファッ、ソー、ファッ、ラー、ファッ、シー」になっているらしいとのこと。

いくらなんでも「ファッ、」はないでしょう、ということで、「ファ」の終わりから「ソ」の初めに至るまでの過程を練習中。「ファ」を弾いたあとすぐ「ソー」に移動せねばと手首をふわふわさせて上げたりなんかするとアウト。一音をちゃんと弾いた後手首の力を抜くのは脱力となりOKなんですが、音の移動で手の形をできるだけ変えずにメロディーの流れを大切にして弾く、ということが難しい。ちょっと手首をあげてふわっとしたらどこが変なの?と一瞬思うのですが、レッスンでの実例で実態が明らかに。私が弾いたら切れていたはずの「ファ、ソー」、先生は手の形をほとんど変えないまま、「ファ」と「ソ」の関係が有機的に感じ取られるように「ファソー」と鳴らしていらっしゃいました。和音とはいえたったの二音なんだけどね。う~ん。移動の際指の間隔や黒鍵の存在がさらにややこしくしてくれたりもしてるんですよね。そういう障害物が存在していてもなかったかのように音と音との間にも関連性を持たせるようにできるようになりたいです。

 ちなみに原曲のオルガンはどうなんだ?ということで、オルガンを弾いている友人から借りた楽譜を見てみたところ、なんとその部分は単音ではないですか。しかもオルガンってピアノと違って音が減衰しないから、つなげるのは楽ですよね~。足鍵盤があり三段になっているので確かに演奏は複雑だと思うのですが、曲そのものの構成はすっきりとわかりやすい。なんといってもややこしい和音がオルガンにはない。いいな~。一方ピアノでここまで派手に和音にしているということは、音が減衰してしまうピアノの場合この盛り上がり始めるところをオルガンと同じようにするのでは重厚さにかけて貧弱になってしまう、ということがあげられるでしょう。オルガン曲の編曲物に弱い私ですが、そういうものに取り組もうと思うのなら(いや、そうじゃなくてもですね)、和音同士のつなぎ部分を有機的に関連づけて意味あるようなものに弾けるようになったほうがいい、ということですね


最近はまっているチェンバリスト クリストフ・ルセ

2012年05月23日 | ピアノ・音楽

 最近クリストフ・ルセ氏というチェンバリストにはまっています。ちょっと前まで来日していたんですね。ツイッターのフォロワーの方からの情報で知ったのですが、非常に情熱的で魅力的な演奏をされています。複雑なところも非常に速く指が動き、まるで魔法のよう。確かにピアノよりは鍵盤は軽いかもしれませんが、それでもタッチは難しいはず。そのような難しさも軽やかに乗り越えて、明晰で気持ちの良い音楽を聴かせてくれます。

 ルセ氏だけではなく古楽器の集まったこのアンサンブルも魅力的です。そして曲も!Georg Anton Bendaことゲオルク・ベンダ(1722‐1795年)という、バロック時代とはいえちょっと古典派への過渡期であるチェコの作曲家のconcerto pour clavecin et cordes en si mineur という協奏曲の第3楽章です。いや~なんと美しい曲でしょう。演奏も素敵そのもの。あまりにも知られなすぎな作曲家&曲ですが、バロックがちょっとでも好きな人は好きになると思います。CD化されないのかな?今はされてなそうですが。。。というわけでこのyoutubeは宝物です。