今日は真ん中にあるソステヌートペダルを久しぶりに踏んでみました。そうしたらペダルを踏む直前に弾いた音だけが長く伸び、ほかの音は全くペダルの影響を受けない状態でした。伸ばしたい音だけを伸ばせるのだから、非常に便利なペダルだと思うのですが、今日は便利さを感じるよりも、難しさを感じました。その音だけが妙に際立っていて不自然。バランスがとれていないのです。直接伸ばしたいと思っていない音のキーも、ダンパーペダルでダンパーを弦から解放させた状態にしたほうが自然なように感じました。ソステヌートペダルをうまく使うのは難しい、とよく言われていることがすとんと腑に落ちたような状態です。しかし響きがお風呂での音も連想させるダンパーペダルの場合は、下手したら「濁る」という状態と紙一重の状態でもあります。濁らないハーフ、いやクォーターペダルを踏めるようになると本当に幅が広がるでしょうね。
ダンパーペダルを踏むことは大人の演奏のはじまりだ、と思いペダルにあこがれていた子供のころ。(なかなか踏むことができなかったのでつまらなく感じていた思い出も)ペダルを使えるようになった、ということは背が伸びて足が床に届くようになった、というだけでなく、弦を手なづけられるようになったということの証明のような気がします。
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