先日メジューエワの演奏会で、多彩な音の種類に感激し、その勢いで、音の粒の種類について後日何かを書きたい、と書いていたのですが、それから放置状態になっています。実は、記事を書く以前に、とある曲が弾けるようになること自体に切羽詰った心境なのでした。シューマン作曲リスト編曲『献呈』!シューマンの歌曲、ミルテの花作品25の最初の曲である献呈を、フランツ・リストが編曲した曲でとても親しみやすく美しいメロディーなのですが、その後半部分の、リスト編曲によるアルペジオと和音登場の部分、和音で外さないように、そしてアルペジオでうるさくならないようにしかし粒がそろうようにというところ。16分音符が配置している曲でも、粒がそろいやすい部分とそろいにくい部分があるということを、この曲を弾いていて身に染みて感じるようになりました。今まで何やっていたんだ、と言われそうですが。。。はい、今までは私にとっては比較的負荷の少ない曲を弾くことが多かったのであまりそのような課題に真っ向から向き合うことがなかった気がします。なので今更、と言われそうな気もするのですが、重力?に逆らって粘ろうと思います。
音の種類の考察、お粗末ながら少しばかり。粒の大きさ、長さ、輪郭の形、輪郭の明瞭さ、色の濃淡、色の種類、向いている方向(これは厳密には複数の音の組み合わせでとらえたほうがよさそうだ)等の要素がありそうで、それらの要素は、体の動かし方やタッチによって自在に変化できるはずなのですね。それらの自在度をいかに大きくするかが大切な課題だと思います。