いろはにぴあの(Ver.4)

音楽、ピアノ、自然大好き!

ピアノを弾いてきました

2017-01-14 | ピアノ、音楽

 門戸が広く開かれたピアノを弾けるイベントには飛びつくポリシーの私。特に会場がよきホール、よきピアノだったり、特に「本番向け」と限定されていなかったりなんかしたら願ったりかなったりです。(もちろん「本番向け」のイベントでも大歓迎なのですが、そのための準備が必須となるとちょっと負担がありまして。)そしてそのような願ったりかなったりの神様のようなイベントが南砺市のホールで開催されるという話を知り、参加できることが分かってうはうは状態のまま迎えた今年。いよいよその日が到来。南砺市のホールでベーゼンドルファーのピアノを弾けるイベントがあったので行ってきました。歴史の感じられる施設の中には図書館、そして美術の本格的な展示もあり、地域の文化振興に大きな役割を果たしているのが感じられました。その中に劇場を感じさせるような洒落た円形のホール、今まで見ることが少なかった形のホールで心惹かれました。そしてその劇場のようなホールのステージにはベーゼンドルファーが置いてありました。ピアノの近くに行くと・・・低音部にあの有名な黒い鍵盤もありました!関東在住時に相模湖交流センターで弾いたベーゼンドルファー、そして広島在住時に参加したホールでのイベントを思い出して懐かしい気持ちになりました。久しぶりに一時間貸切状態でのホール演奏、幸せなひとときになりました。しかし実際に弾いてみたら音が小さく感じられ、鳴っているのかどうかも確認できず。さすがベーゼン様、なかなか高貴な上に個性も強いお方でごさいました。ベーゼンドルファーならではの深くまろやかな音色を堪能し、ウィーンの風を感じようという願望に到達する前に時間切れ。音数の少ない曲はそれでも少しは音を聴きながら弾く余裕も持てたのですが、ここでたっぷり楽しもうと思っていたブラームスで思わぬ苦戦。最低音が使われている曲だったためか、最低音を弾いていてもその横の黒鍵盤が気になり、出だしの部分で何度も弾きなおす羽目に陥りました。願望がかなった喜びのあまり舞い上がった気分を鎮め、ピアノに慣れるのタイムロスがあり、結局弾きこなす前に時間切れになってしまいましたが、それでもホール体験、ベーゼン体験ができて幸せでした。施設の担当の方もとても温かく親切で感激しました。またの開催を期待しています。

 その後は道の駅に向かい蕎麦をいただきました。キノコの天ぷら等の具がたくさん載って出汁も美味しく効いていて大満足。売店には山菜、野菜などの地元の産物やお菓子も売られていてそこでしか手に入らなそうな気になったものを購入。ときどきイベントも開催されているようで、サイトを見たらピアノ関係のイベントが開催されたこともあったようで。。。某サービスエリアでの思い出がよみがえってきました。

 美しい自然と美味しい食べ物、そして音楽のあるところに弱い私ですが、独特な曲線が入ったちょっと鯨を連想するような大きなもの、もしくは四角くて手前にでっぱりがあるものの、蓋をあけたら黒と白、そして黒が白よりも数センチ短い細長い角柱が白黒白黒白白黒白黒白黒白と規則的に並んでいるものを見かけたりしたら。。。♪嬉しくなるとともにしっかり奏でてもらっていることを願うのでした。


大伴家持生誕1300年記念プレイベント「万葉クラシックコンサート」NHK交響楽団 高岡演奏会

2017-01-14 | ピアノ、音楽

先日は高岡文化ホールで広上淳一指揮NHK交響楽団の演奏会に行ってきました。最初のモーツァルト作曲フィガロの結婚序曲と最後のドヴォルザーク作曲交響曲第9番はオケのみ、その間のモーツァルト作曲ピアノ協奏曲第9番ジュノムは小曽根真氏のピアノで。豪華な顔ぶれにたちまち惹かれたのですが、大伴家持誕生1300年記念のプレイベントであったとともに、会場の高岡文化ホール、開館30周年記念だったのですね。今回初めて出かけたホールでした。会場には沢山の人たちでごったがえしていました。

プログラムの最初はモーツァルト作曲フィガロの結婚序曲。昨年はオペラの中でも聴くことが出来たうえに、縁を感じることが多いこの曲なのですが、さすが単独での演奏でも華やいだ気持ちになれますね。広上さんの指揮で曲全体が立体的、そして色彩感豊かになったような気がします

次は小曽根さんのピアノが入って、モーツァルト作曲ピアノ協奏曲第9番ジュノムでした。モーツァルトならではの瑞々しい出だし、オケとともに小曽根さんのピアノも透き通るような始まり方でした。しかし、です、そこはさすがジャズ出身の小曽根さん、第1楽章の途中から本領発揮!個性的なカデンツが。しかも途中から少なくとも時代がかなり下ったと思われる不協和音やテンションコードも登場。クラシックの音楽家でいったらドビュッシーかな?劇的なテーマと優美なメヌエットとの対比が印象的な第2楽章にもモチーフの間に個性的なカデンツ。各楽章に即興的なカデンツ炸裂、ジャズのスパイス成分多めの近現代にタイムスリップしたモーツァルトになっていました。モーツァルトの時代もカデンツが即興的に作られていたと考えたら妥当なのかもしれませんが和声的に当時の視点からみたら時代を超えちゃったかもしれません。実はその前にアバド指揮ゼルキンのピアノ、ロンドン交響楽団のCDを聴いていたのもあったのか、一層違いが大きく感じられ・・・楽しい演奏でしたが、この演奏会でこの曲を初めて聴いたという方は特に、オーソドックスと言われるジュノムの演奏も機会があれば別に聴いておいたほうがよいのではないかな、とも感じました。小曽根さん、アンコールのREBORN素敵でした!

休憩後はドヴォルザーク作曲交響曲第9番でした。この曲は以前から親近感を持っていた曲なのですが、いざとなったらまとめて聴く機会はなかなかなかったような気がします。しかし第1楽章の夜明けのような静かな出だしの直後の静止部分で記憶が蘇ってきました!この後たちまち怒涛のシーンとなり飲み込まれるんだ、楽しみだ、嬉しすぎる。。。そして予想は見事的中、いやそれどころか、はるかに予想を超えた感動体験続出、ふるえっぱなしでした。お馴染みのこの曲でありながら気づいていなかったことが沢山あり、生演奏でなければ感じ取ることのできなかった空気感も感じることができました。特に第2楽章での管楽器、そして第4楽章の音楽にうねりをもたらしていた弦楽器、個々の部分を採りあげたらきりがありません。楽器の使われ方にも工夫がこらされていて、改めてドヴォルザークの作曲の腕前に脱帽。考えてみたらお馴染みであったはずのドヴォルザーク第9番、生演奏で聴いたのは初めてでした。こんなに素晴らしい曲だったとは。。。広上さんの指揮は曲を色彩豊かにしてくれますね。今回でますますファンになってしまいました。アンコールでは新年のお年玉ということでヨゼフ&ヨハン・シュトラウス作曲ピチカート・ポルカ。ピチカートのみの演奏で楽しくしめました。

生演奏を聴きに行った後の幸福感は何物にも代えがたいものがあります。そしてまた聴きに行きたいという気持ちになります。演奏者の皆さんまたぜひ北陸地方にいらしてください!