門戸が広く開かれたピアノを弾けるイベントには飛びつくポリシーの私。特に会場がよきホール、よきピアノだったり、特に「本番向け」と限定されていなかったりなんかしたら願ったりかなったりです。(もちろん「本番向け」のイベントでも大歓迎なのですが、そのための準備が必須となるとちょっと負担がありまして。)そしてそのような願ったりかなったりの神様のようなイベントが南砺市のホールで開催されるという話を知り、参加できることが分かってうはうは状態のまま迎えた今年。いよいよその日が到来。南砺市のホールでベーゼンドルファーのピアノを弾けるイベントがあったので行ってきました。歴史の感じられる施設の中には図書館、そして美術の本格的な展示もあり、地域の文化振興に大きな役割を果たしているのが感じられました。その中に劇場を感じさせるような洒落た円形のホール、今まで見ることが少なかった形のホールで心惹かれました。そしてその劇場のようなホールのステージにはベーゼンドルファーが置いてありました。ピアノの近くに行くと・・・低音部にあの有名な黒い鍵盤もありました!関東在住時に相模湖交流センターで弾いたベーゼンドルファー、そして広島在住時に参加したホールでのイベントを思い出して懐かしい気持ちになりました。久しぶりに一時間貸切状態でのホール演奏、幸せなひとときになりました。しかし実際に弾いてみたら音が小さく感じられ、鳴っているのかどうかも確認できず。さすがベーゼン様、なかなか高貴な上に個性も強いお方でごさいました。ベーゼンドルファーならではの深くまろやかな音色を堪能し、ウィーンの風を感じようという願望に到達する前に時間切れ。音数の少ない曲はそれでも少しは音を聴きながら弾く余裕も持てたのですが、ここでたっぷり楽しもうと思っていたブラームスで思わぬ苦戦。最低音が使われている曲だったためか、最低音を弾いていてもその横の黒鍵盤が気になり、出だしの部分で何度も弾きなおす羽目に陥りました。願望がかなった喜びのあまり舞い上がった気分を鎮め、ピアノに慣れるのタイムロスがあり、結局弾きこなす前に時間切れになってしまいましたが、それでもホール体験、ベーゼン体験ができて幸せでした。施設の担当の方もとても温かく親切で感激しました。またの開催を期待しています。
その後は道の駅に向かい蕎麦をいただきました。キノコの天ぷら等の具がたくさん載って出汁も美味しく効いていて大満足。売店には山菜、野菜などの地元の産物やお菓子も売られていてそこでしか手に入らなそうな気になったものを購入。ときどきイベントも開催されているようで、サイトを見たらピアノ関係のイベントが開催されたこともあったようで。。。某サービスエリアでの思い出がよみがえってきました。
美しい自然と美味しい食べ物、そして音楽のあるところに弱い私ですが、独特な曲線が入ったちょっと鯨を連想するような大きなもの、もしくは四角くて手前にでっぱりがあるものの、蓋をあけたら黒と白、そして黒が白よりも数センチ短い細長い角柱が白黒白黒白白黒白黒白黒白と規則的に並んでいるものを見かけたりしたら。。。♪嬉しくなるとともにしっかり奏でてもらっていることを願うのでした。