先週末は、バロック時代の舞曲の講座で勉強し、演奏会を控えた友人の本番練習&自分たちも楽しむ意図で臨時にピアノ練習会を開いた。
バロック時代の舞曲、先日の講座は組曲。組曲とは「連続」を意味するフランス語に由来しており、単に曲を集めただけではなく、踊りの曲である舞曲からなっている、ということが特徴。16世紀には偶数拍子のダンス(例:パヴァーヌ )と奇数拍子のダンス(例:ガリアルド)が現れ、ジョン・ブル等が作曲している。そして17世紀前半はフランスのリュート奏者によってアルマンド、クーラント、サラバンドが組になって演奏、1650年ごろからジーグが登場、当時のジーグも速かったものの最後ではなかったとのことで、組曲と言えば、バッハの組曲を真っ先に連想していた私から見たら、目からうろこの驚きの話が続いた。各々の作曲家について書いたらきりがなくなってしまうので割愛するが、国によって、そして政治状況によって、作曲家によって、作られる曲にスタイルや個性が感じられ、とても、面白いと思った。クープラン作曲クラヴサン舞曲第3巻の「百合の誕生 (百合の花ひらく)」など、ひたすら美しいのだけど、作られた背景を考えたら、皮肉もあったかもしれないと思える曲もあったりして、どきりとも、したのだけれど。
その後の練習会、友人が演奏会で弾こうとしている曲の中に、自作の曲があり、その曲が、ベートーヴェン風で始まり、ショパン風で終わるという、温かくも華やかで聴きごたえ (そして演奏もかなり難しいと思う)のある曲で、聴いていて楽しかったし、彼女の演奏力と共に作曲力に、感動し頭が下がる思いだった。私はとても、そのようなことはできないけれど、少なくともピアノを演奏するものとして、作曲家の作った曲の素晴らしいところを、出来るだけ沢山発見し、演奏にも感じた魅力を出し切れるようになりたい、と思った。今のピアノ練習会のメンバーさんには、自ら曲を作ったりアレンジしたりする方が何名かいらして、既存の曲を弾くだけでせいいっぱいできた私から見たら、非常に新鮮であるとともに、私自身も、発想の転換をしたくなる。どこからそのようなアイデアが生まれてくるのだろう、と思うのだった。練習会で魅力を知ったすぎやまこういち、ドラゴンクエストも、本当にいい曲がそろっていて驚いている。クラシックの名曲にも似ていると思える曲も沢山あるのだが、それについては他にも感じることがあったので、後日、書きたいと思う。
そういえば先日聴いたモーツァルトの講義の影響で、交響曲第41番ジュピターのスコアを見たら、そちらからも衝撃を受けた。ジュピター第3楽章のテーマと、交響曲第40番第1楽章第2テーマ、なんと良く似ているね!いつか落ち着いて具体例出さなくては。。。
作曲家たちの作曲法に、私は、興味があるのだと思う。とはいえ私の音楽ライフは、ピアノの練習とその維持だけでも、時間がいくらあっても足りないのが、現実ではあるのだけど。