帰省中に、リサイタルを聴きに行った。上里はな子、松本和将 デュオリサイタル。最近できた(とはいえ、一年以上前、私が行ったのは今回が初めて)カワイのコンサートサロンにて開催。
演奏曲は以下の通り
モーツァルト作曲 ヴァイオリンソナタKV.301 ト長調
クライスラー作曲 愛の喜び 愛の悲しみ
ベートーヴェン作曲 ピアノソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」
サラサーテ作曲 ツィゴネルワイゼン
休憩
シューマン作曲 幻想小曲集 Op.73
ベートーヴェン作曲 ヴァイオリンソナタ第9番イ短調 クロイツェル
アンコール
マスネ作曲 タイスの瞑想曲
クライスラー作曲 プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ
ここまでというぐらい、好きな曲ばかりのオンパレードだった上に、驚くばかりの多彩な音色と壮大な歌心とスケール感が魅力的な上里はな子さんのヴァイオリンと、ヴァイオリンとがっちりと対話しながら、美しき響きで音楽を緻密に創り上げていた松本和将さんのピアノに、最初から最後まで心奪われ、ぶるぶる震えっぱなしの状態だった。本当に贅沢なひととき、しかしそのひとときが過ぎ去ったら、永遠に戻ってこない、その場限りの一期一会の、ひとときだった。演奏中に終わらないでほしいと、何度思ったことか。この演奏会に出逢えてよかった、本当に。感謝です。
終了後、CDを購入、サインもしていただき、少しお話もできて、とても嬉しかった。録音は、生演奏には、かなわないかと思うけれども、それでも、音源に出来る限り触れておくことで、幸せな気分を再現できる。そういう再現なら何度でも何度でも歓迎。でも、一期一会にかなうものはないのも事実だから、いつか少しでも近くにいらしていただけたら嬉しいな、とも思っている。