一歩一歩
チャイコフスキー国際コンクールが終わりました。実力者たちが集まり聴きごたえたっぷり充実したコンクールでしたね。わが日本の藤田真央さんは第2位、美しい音色で観客や私たちを魅了、すっかり世界的に有名に。ものすごい集中力での演奏と、インタビューでのほのぼのとした話し方とのギャップもいいですね。優勝者のカントロフさんの個性的な選曲と奥深く情緒豊かなピアノの世界、強く惹かれるものがありました。4年前に4位でありつつも心惹きつける演奏をしたリュカ・デュバルグ氏と同じ先生だときき納得できるものが。第2位のシシキンさん、決勝ではただならぬ凄みが感じられました。楽曲の特徴をつかみとことんまで練り上げられている雰囲気が伝わってきました。
コンクールに耳を思いっきり傾けながら仕事探しも進め、無事に次に行くところが決まりました。今まで職探しの度に頼りにしていたハローワークだけではどうも道が拓けそうにないことが分かってきたので、色々なサイトに登録してはこれはといった求人にお気に入りをつけ応募するというステップを踏んでいたら一気に急展開、有難いことです。このままサイトを見て履歴書を送って、という作業を延々と続けるのだろうかと思ったら気が遠くなりそうでしたが、なんとかひと段落できて本当に良かったです。それでも、もし見つからなかったら、見つかるまで探そうと思っていましたが。
3月中旬から(しかし気持ちの上では内示があってから)始まった引っ越し、これで、本当に、ひと段落したと、言えそうです。
しかし、今回はここまで来るまでに今まで経験したことのなかった山がいくつか感じられ、それが終わった今、少々燃えついた気分の状態。その山とは
1.引っ越し先がぎりぎりまで決まらなかった。
2.引っ越し先にピアノを入れられるかどうかもぎりぎりまで分からなかったのであらゆる方法を想定していた。
3.物が多すぎたため部屋に入りきらず買取業者のお世話になった。
4.断捨離のひとつとしてCDがあり、大量にリッピングした結果手が痛くなり一瞬ピアノ再開に暗雲が立ち込めた。無事に解決して本当によかった。
5.引っ越しする人が多かったためピアノの到着に日にちがかかった。これについては1、2の原因が起因していたと思われるけど。
6.仕事探しも紆余曲折あり。こちらにいたときにやっていた仕事に復帰しようとしたら時代の変化を感じられるような対応、変化の多い業種だったので納得しつつももがいてみた。自分の現状を見つめ、最終的には職種の範囲を広げたのが吉と出た。
7.今まであまり得意でなかった分野についても学んでおかねばまずいと思い1日だけとある講座で学び、教室に通うことはしないもののそれについての勉強をしたほうがよいのではとなにやら始める。難しいのだけど知っていたほうがよいだろうと思って。2000万円のお話、結構真に受けています。
8.スマホを格安スマホに変更する。これからの効果が楽しみ。
などなど。自分たちのことだけなのに結構ハードでした。とは言え、家族が多かったりとさらに要素が加わっていたらどうなっていただろうか、と一瞬思いました。しかも私の場合、気分転換もいろいろ入れていました。そう考えたら、なんだか文句だけが多い人のように思えてきました。
これらのことが解決し、仕事開始までに少し猶予がある今こそ、やれることをやるべきなんですよね。燃え尽いたなどと言っている場合ではないです。
というわけで、ピアノ。今まで弾いていた曲目に加え、バッハの平均律第1巻の第9番、ベートーヴェンのピアノソナタ第6番、グリーグの抒情小曲集から数曲に白羽の矢を当ててゆるゆると練習しています。曲数だけは増えているものの、自分に甘い練習になっていると思うので、そろそろ聴いていただいたり指導を受けたりするという視点もいれたほうが良さそうです。仕事が始まったら平日の練習時間が減りそうですが、それでも絶対に続けたいし上手になりたいです。頑張ります。