ノエル葡萄小屋でも、マスカットが実りはじめています。天井から、たわわに実る、緑の房――実は、この葡萄、今では姿を消しつつあるマスカット・オブ・アレキサンドリア。
薄く、透明な翡翠色の皮と繊細な食感を持つ、マスカットらしいマスカット。今は、「シャインマスカット」という皮の分厚い(その分、剥きやすい)、硬い手触りの品種が多く出回っていますが、私は嫌いです。 あんまり、美味しいとも思えないし。
でも、ここ、何だか、温室というより、小さなあずまやみたいな空間でしょ? 棚の上には、ワンコの写真やジョウロが置かれ、夏帽子まで飾られたりしています。 葡萄も、緑の電球というか、ペンダントが無数にぶら下がっているみたいだし。
テーブルと椅子もあって、いつでも飲もうと思えば、ここでお茶が飲めるんですが……しかし、現実問題として、夏は暑すぎます!