映画「オールウェイズ」を見る。1989年にアメリカ映画。
スティーブン・スピルバーグ監督に、あのオードリー・ヘプバーンが天使ハップとして特別出演しているというのだから、凄い……
いや、凄いはずなのだけれど、正直見終わっての感想は、「あんまり面白くない」というところ。(私、この映画、この度はじめて見ました)
あのスピルバーグの作品とは思えないほど、小粒で平凡な作品になってしまっている気がする。
消火飛行士である主人公ピートが、同僚である友人のハルを助けようとして、自分が死んでしまう。彼の心残りは、地上に残してきた恋人のブレンダのこと。
天使ハップは、「あなたは死んだのだ」とはっきり宣告し、ピートにもう一度地上に戻り、有望な新人パイロットの守護霊として見守るように言う。しかし、その新人――飛行学校の生徒デッドの憧れの人が、恋人のブレンダであり、彼らの仲が急接近することに、ピートは苦悩する
こういう内容。どうです? 今の感覚からすると、陳腐なというか古くさい恋愛映画では?
それでも、この映画に描かれた80年代の世界は、私はティーンエイジャーだった当時と重なり、ファッションや、かかっている音楽の旋律など、懐かしさを感じてしまう。 映画を観ると、時代っていうものが、よくわかる。
オードリーの最後の出演映画でもある本作。 彼女の出るシーンは少ないはずなのに、画面に出てきたとたん、ハッと息を飲んでしまうような存在感やオーラがある。 さすがは、永遠のオードリーというべきか……。
オードリーも、「あのスピルバーグの映画なら」と快諾して出演の運びになったのだそうだけれど、「天使」「白いコスチューム」というのが、いかにもステレオタイプ化したオードリー像。
既成のイメージを壊す、斬新なオードリーも見てみたかった気もする。そして、これがおかしかったのだけれど、真っ白な服を着ているせいで、オードリーがとんでもなく日焼けしているのが、わかってしまうのだ。
晩年は、アフリカで難民の子供たちをサポートしていたオードリー。この日焼けは、アフリカの灼熱の太陽に焼かれたせいでありませうか?
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