1.ハワードの田園都市構想
2.田園都市論の現代的意義
3.日本型田園都市構想
4.和歌山市都市計画と学園城郭都市
都市計画マスタープランとは、1992年の都市計画法改正
規定「市町村の都市計画に関する基本的な方針」(法第
18条の2)のこと。都市計画マスタープランは、市町村
議会の議を経て定められた市町村の基本構想、および「
都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」に即し市町
村が定める(「都市とは何か 都市計画なぜ必要か - 東
北大学」脚注参照)。
ここで、この論考に「和歌山市時計画マスタープラン」
(和歌山新都市構想)と同計画の地域別構想の「学園城
郭都市「ふじと台」を参照する。同マスタープランは、
1999年3月に和歌山市の都市づくりの基本方針を定めた
都市計画マスタープランを策定してから10年以上が経過
し、本格的な人口減少の到来など社会情勢の変化に伴い、
都市計画マスタープランの見直しを行い、2002年3月に
改定。
4-1 都市整備の基本方針
- 土地利用の方針:土地の合理的かつ適切な保全、
活用を図るとともに、安全で快適な市民生活や、
効率的な社会経済活動の揚を確保し、各地域の特
性を活かしだ土地利用を促進 - 市街地整備の方針:各都市機能ゾーンへの機能集
積・集約に向け、それぞれのゾーンの特性に合っ
た集約的な市街地整備を実施 - 交通施設整備の方針都市全体の活性化に向け、各
都市機能ゾーンや地域拠点の連携を促す道路整備
を進める - 公園・緑地整備の方針:公園・緑地の整備にあた
っては、樹林地などの持つ緑地機能、多目的広揚
などの持つ広場機能、災害時の延焼防止・避難地・
備蓄・緊急輸送のヘリポートや救援物資集積基地
などの防災拠点機能などに配慮する - 河川・下水道整備の方針:河川の改修は、近年、
浸水被害があった河川から優先的に改修を行い、
また、流れが阻害されている揚所についても改修 、
浚渫を進め、市民が快適な都市生活を実現するた
め、公共下水道の整備を苅果的、効果的に推進 - その他都市施設整備の方針:施設の統廃合を進め
るとともに老朽化施設の更新及び既設施設の耐震
化整備を推進 - 景観形成の方針:地域活性化・再生に向けだ顔と
なる景観形成や、特徴的であるが気づかれていな
い景観の価値の発掘共有による景観形成を図ると
ともにその質的向上を図る - 住宅整備・供給の方針:豊かな市民生活を送るこ
とができるように、良好な住環境の創出や、良質
な住宅供給に努める。また、本格的な少子高齢化
社会の進展に向け人口定着を促す住宅整備に向け
た取り組みを進める - 人にやさしい都市づくりの方針:全ての人が社会
参加や交流ができるよう、バリアフリー環境の整
備や交通安全対策の推進によりユニバサルデザイ
ンの実現に努める - 安心で安全な都市づくりの方針:「東日本大震災」
の教訓をもとに、近い将来起こりうる「東南海・
南海地震」に備えて、高台への避難や、避難所の
点検など地震・津波等の災害に対応するための検
討を進める
● 8つの地域別構想の地区区分
4-1-1 中心部地域:和歌山の中止となる
活力と魅力溢れる城のまち
和歌山城の城下町を中心に発展してきましだ地域生活拠
点とし、都市機能が集約したコンパクトなまちづくりを
めざす(後略|下図参照)。
4-1-2 臨海部地域:活力ある工業・港湾
機能の集積と良好な住環境の共存
臨海部地域は、戦前から工業地帯が形成され、現在の地
域の多くは工業地であり、北港地区には大規模な製鉄所
等、本港区に面して大規模な化学工揚等が立地している。
本地域は、南海和歌山港駅周辺を日常生活圏の中山とな
る 地域生活拠点とし、都市機能が集約したコンパ クト
なまちづくりをめざす(下表)。
4-1-3 北西部地域:友ヶ島を望む雄大な
自然を活した観光と交流のまち
北西部地域は、西は紀淡海峡、北は大阪府に面しており、
海や山などの自然豊かな観光資源を有する工リア。本地
域は、加末駅・加末港周辺を日常生活圏の中心となる地
域生活拠点とし、都市機能力を集約したコンパクトなま
ちづくりをめざす(下図、下表参照)。
4-1-4 北部地域:新たな魅力形成に向けた
活気に溢れるまち
北部地域は、市街地拡大に伴って発展してきだ新興のエ
リアにあだり、郊外型の住宅地が形成されている。本地
域は、土入・延時周辺の公共 施設や病院、商業施設等が
集積するエリアを日常生活圏の中山となる地域生活拠点
とし、都市機能を集約したコンパクトなまちづくりをめ
ざす。
4-1-5 北東部地域:和泉山脈と紀の川に囲
まれた親しみのある交流まち
4-1-6 東部地域:紀の川に広がる田園と産
業のまち
4-1-7 南東部地域:緑豊かな農園が広がる
安らぎとゆとりのまち
4-1-8 南部地域:歴史と新たな賑わいが共
にいきづく海辺のまち
以上、詳細は脚注の「和歌山市都市計画マスタープラン
」を参照。
この項つづく
滋賀県や漁業者、遊漁者などでつくる県内水面漁場管理
委員会は、資源の回復が見られる琵琶湖の固有魚、ホン
モロコの産卵を保護しようと、今春から伊庭内湖(東近
江市)と西の湖(近江八幡市)周辺の河川で、初めて一
般の遊漁者を含めた捕獲規制を検討しているという(京
都新聞 2017.01.25)。
それによると、最盛期の漁獲量は年間350トンほどだ
ったが、最近10年ほどは10トン前後で推移。稚魚の
放流や漁業者の自主的な禁漁などの取り組みが進み、近
年はわずかだが増加に転じる。県の調査では、伊庭内湖
に流入する瓜生川や躰光寺川、西の湖に流入する山本川
は産卵期の春に比較的水温が高いことなどから重要な産
卵場所となっていて、遊漁者による投網やたも網での捕
獲量が増加しているという。この場所で捕獲の影響がな
く産卵した場合、琵琶湖全体のホンモロコが10~20
%増加すると試算。
規制はこの3河川の一部区域を検討していて、期間は産
卵期の4~5月。川に入ることで卵が踏みつぶされるな
どの影響を抑えるため、全ての水産動物の捕獲を禁止す
る。県水産課は、規制は将来もホンモロコを楽しむため
にプラスになると考えている。まずは規制案を知っても
らい、意見を寄せてほしいと伝えている。
※ 琵琶湖で一年中収穫されるホンモロコは、コイ科の
魚類の中でも特に美味しいと言われており、県内内の料
亭などへも高値で出荷されている。特に冬に獲れる「子
持ちモロコ」は琵琶湖の名物とされ、とても貴重な食材
である。滋賀県では、琵琶湖で取れたホンモロコは泥酢
につけて食べる。湖国産の清酒で熱々を頂けば、極楽!
【脚注及びリンク】
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- 田園都市 Wikipedia
- 明治期廃絶城郭の公園化について ―史跡の保存
活用の前史として― 佐々木孝文 2015.06.26 - 都市とは何か 都市計画なぜ必要か - 東北大学
奥村誠 2015.10.15 - 和歌山市都市計画マスタープラン 和歌山市
2017.01.12 - 日本型田園都市構想―イギリス田園都市と比較し
京田辺市を見直す―2001.12.11 西村利也 - 田園都市とエソテリシズム 吉村正和 2004.03.05
- 田園都市論の現代的意義 中井検裕 家とまちなみ
45、2003.7.8 - 住宅地計画論 1.ハワードの田園都市構想園都市
- 都市思想の二人の巨人、ジェイコブズとハワード:
宮﨑洋司市 - 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
佐藤健正、2016.06 28 - 平成 28年度 主要事業 彦根市
- 都市づくりの基本方針(全体構想) 彦根市
橋梁長寿命化修繕計画による対策橋梁について
滋賀県 - 彦根市都市計画道路網見直し検討調査
- 「まちづくりはひとづくり」をめざし 市民主導
のまち創る-近世城下町彦根市本町地区の2例の
場合-(これからの都市づくりと都市計画制度全
国市長会) 中島一 2005.05.09 - 中国城郭都市社会史研究 川勝守 著 汲古書院
- 都市計画の世界史、日端康雄 講談社現代新書
- ドイツ流 街づくり読本 水島信
- 続・ドイツ流 街づくり読本 水島信
- 完・ドイツ流 街づくり読本 水島信
- 都市計画1 日本の都市計画制度の概要 大谷英一
- 都市計画2 都市の歴史と都市計画 大谷英一
- 都市計画の理論 系譜と課題 高見沢実編集
- 「道路をどうするのか 五十嵐敬喜・小川明雄 岩
波新書 - 日本の道路史 武部健一 中公新書
- 道のユニバーサルデザイン 鈴木敏 技報堂
- 道路が一番わかる 窪田陽一 技術評論社
- 「道路」についての国際比較 藤井聡 2010.3.14
- 彦根市都市計画道路網見直し指針
- 地域別のまちづくり方針(地域別構想)-彦根市
- 彦根市新市民体育センタ整備基本計画 2016.10.31
- 彦根市立図書館|簡易検索
- 中心市街地の活性化に関する法律 Wikipedia
- 富山市におけるコンパクトなまちづくりの進捗と
展望 2014.11.26 - アウガ Wikipedia
- 富山市 人と環境に優しいまち 公式HP
- 青森市 都市計画マスタープラン 公式HP
- コンパクトシティはなぜ失敗 するのか 富山、
青森から見る居住の自由 2016.11.08, Ya hoo!ニュース - <アウガ>2副市長辞任 青森市政混迷増す 河北新
聞 2016.01.28
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