☑ い
♞ 石黒 浩
☑生誕:1963年/滋賀県高島市
☑略歴:県立高島高校、山梨大学工学部、大阪大学基
礎工学科博士課程など経て大阪大学教授、ロ
ボット工学者
☑分野:知能情報学
Mar. 17, 2017
● 漱石アンドロイド きょうから朗読会
文豪、夏目漱石(1867~1916)のアンドロイド(人間
型ロボット)による朗読会が、14日からアサヒビール
大山崎山荘美術館(京都府大山崎町)で開かれる。13
日はリハーサルがあった。漱石は1951年に建築中の山
荘を訪れており、「102年ぶりの再訪」となる。漱
石の生誕150年を記念して開催中の「漱石と京都-
花咲く大山崎山荘」(朝日新聞社など主催)の関連イ
ベント。漱石アンドロイドは二松学舎大学(東京)が、
大阪大学の石黒浩教授の監修で昨年製作。東京都内以
外では初公開となる。☑朗読会は14~16日に各5回(
午前10時半、同11時半、午後1時半、同3時半、同4
時半)。約25分間、小説「夢十夜」か講演「私の個人
主義」を漱石アンドロイドが披露する。☑定員は座席
30人、立ち見30人。座席の整理券但当日の午前10時か
ら館内で配る。入館料(一般900円など)が必要。
問い合わせは同館(075-957-3123)(朝日新聞 2017.
04.14)。
♞石黒 浩(いしぐろ ひろし、1963年10月23日 - )
は、日本のロボット工学者。大阪大学教授。ATR石黒
浩特別研究室室長。専門は知能情報学。工学博士(大
阪大学)(1991年)。滋賀県出身。二足歩行ロボット、
外見や動きが人間そっくりのアンドロイド等を研究。
♞文部科学省グローバルCOEプログラム「認知脳理解
に基づく未来工学創成」拠点リーダー。ATR知能ロボ
ティクス研究所客員室長。知能ロボットと知覚情報基
盤の研究開発を行い、次世代の情報・ロボットの基盤
の実現をめざす。人間酷似型ロボット研究の第一人者。
これまでにヒューマノイドやアンドロイド、自身のコ
ピーロボットであるジェミノイドなど多数のロボット
を開発。2007年にはSynectics 社(英)の調査「世界の
100人の生きている天才のランキング」で日本人最高位
の26位に選出される。2011 年大阪文化賞(大阪府・大
阪市)受賞。2015 年文部科学大臣表彰、およびシェイ
ク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥ
ーム知識賞受賞。最先端のロボット研究者として世界
的に注目されている。著書に『ロボットとは何か 人
の心を映す鏡』(講談社現代新書)『どうすれば人を
創れるか』(新潮社)などがある。
♞彼の参加する産学協同の「チーム大阪(Team OSAK
A)」はロボカップ世界大会のサッカー競技ヒューマノ
イドクラスで2004年から2007年の4連覇を達成。石黒
の率いる知能ロボット学研究室は京都大学のロボ・ガ
レージ、システクアカザワ社、ヴイストン社(Vstone)、
国際電気通信基礎技術研究所(ATR)などの産学官合
同ドリームチーム「Team OSAKA」に参加、同チーム
のロボットVisiON(ヴィジオン)は、2004年にポルト
ガル・リスボンで開かれた「ロボカップ2004世界大会」
自律型ロボットによるサッカー競技のヒューマノイド・
リーグでクラス優勝を収める。このロボットは自律歩
行型で、自分で「考えて」(実際にはプログラムに従
って)行動し、人の指示を必要としない。二足歩行し、
転んでもひとりで起き上がる。
♞「人型ロボットが普及したら、社会はどのようにな
るのでしょうか」と問われ、「いまと一緒ですよ。技
術を使うことは人間の進化です。それによって自動車
も携帯電話も生まれた。技術をつくり能力を拡張する
ことで、人間の仕事を機械に置き換えてきたのです。
そして人間は新しい仕事を見つけていく。それが人間
の人間たる所以です。ロボットが普及することで、人
間は肉体的な労働から解放される。人型ロボットが実
用化されれば、受付のような単純な対話サービスから
も解放されより人間的な仕事をするようになる。最近、
カウンセラーや弁護士になる人が増えてきたのも、そ
うした背景があるからです」と答えている。
♞また「ロボットが進化を続け、人工知能が人間の知
能を超えると、今度はロボットが人間を支配する、い
わゆる映画『ターミネーター』のようなことにはなら
ないのでしょうか」との質問に「 ロボットによって
人間の命が危うくなるか、ということであれば、可能
性はあると思います。ロボットというのはコンピュー
タにセンサーとアクチュエーター(可動部) がくっ
ついたものです。ですからコンピュータが反逆するの
なら、ロボットも反逆する。過去にコンピュータは、
株を1円で誤発注するといったミスもしています。そ
れによってもしかしたら破産して、命を落とした人も
いるかもしれない。だとしたら、それと同じように、
ロボットによって命を落とすかもしれない。ただし映
画の場合、ロボットが暴走を始めたら止めようがない
けれど、あれは話を面白くするためにそういう設定に
しているだけ。実際には、仮に反逆してもスイッチを
切ることができるので、映画のようにはなりません。
そういう映画がつくられるのは、いままで経験したこ
とのないものに対する不安があるからです」簡潔に答
えている(ロボットの進化がもたらす「人間とは何か」
の再定義」BOSS online 2015.07)。
このように、彼は滋賀から輩出した天才的なロボット
学者。今後どのような影響を残していくのか眼が離せ
ない存在(御免、天才を超えた鬼才でしたね)。
♟大人になるということは思考停止になるということ
♟人の言うことを聞かないことが一番大事
♟見込みのある人はほめない。あきらめた人はほめる。
♟本当に死ぬ気で頑張っているときは、体の震えが止
まらなくなる
♟ロボットが人とは何か、ロボットとは何か、と考え
だしたら、それはすでにロボットではなく人間だろ
うと思うんです。それはある意味、研究のゴールか
も知れません。
♟人間から技術や道具を奪ったら、ただのサルであっ
て、人間ではない。人間の前提に技術があるんです。
♟今までの文学研究はテクノロジーとは無関係で、あ
まり進歩がなかったわけですね。そこになにがしか
の進歩をもたらすことができる。
♟だって食べてみたいと思わない?ロボット。食べて
みたいでしょ。お菓子やったら最高やん。ロボット
の踊り食いみたいなんできる。
♟僕のつくっているアンドロイドになぜみんなが興味
を持つかというと、そこに人間が見え隠れするから
なんですね。究極的には、人間以外に興味なんかな
いんですよ、人間なんて。
【エピソード】
「近江の思想」をどう編集させていこうか迷った、自由に折
々に書き加えていくことにする。
【脚注及びリンク】
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- 「生誕 150年記念 漱石と京都 ―花咲く大山崎
山荘」関連イベント開催のお知らせ 2017.03.17
アサヒビール - 漱石の手紙、80年ぶりに確認 大山崎山荘の
命名案記す 2017.02.10 朝日新聞デジタル - 世界を変える“アンドロイド先生”に聞いた、
生きること・学ぶことの意味 大学受験パスナ
ビ 旺文社 - 石黒浩さん-プロ論。リクナビNEXT[転職サイト
- 大阪大学 未来戦略機構 認知脳システム学研究
部門 - 石黒浩特別研究室(ATR 株式会社 国際電気通
信基礎技術研究所) - 石黒 浩 Wikipedia
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