啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「円良田湖から鐘撞堂山 ・・コウゾリナ」

2024-06-11 16:42:44 | 低山歩き
 埼玉県寄居町に造られた円良田湖(つぶらだこ)はへら鮒釣りのメッカで有名という。当日は晴天で、駐車場は満車。湖の桟橋ではカラフルな傘の花が咲き、所狭しと釣りを楽しむ人たちでにぎわっている。釣れる場所は密集し、お互いの糸が絡まないかと、人のことながら気にかかる。その様子を横目で見ながら鐘撞堂山(かねつきどうやま)330mの山歩き。登山道は良く整備され歩きやすい。山頂へはおよそ1時間弱。看板には、敵の襲来を対岸の鉢形城に鐘をついて知らせた山、と説明が記されていた。低山ながら関東平野の眺めがよく、東屋が設置。地元の人にとってはハイキング程度なので、毎日登っているというおじいちゃんに出会い、自身が造ったという竹トンボ風の遊び道具を頂戴した。彼はボランティア活動をしており、いろいろな施設に届けているという。「ボケ防止に」と頂いたが・・。自分ではそれなりに若い(?)つもりでいるが、まっ、立派なおばあちゃんか?また、竹の節をくりぬいた望遠筒もあり、遠く筑波山がピンポイントで見ることが出来る。
 さわやかな緑の風に吹かれていたら、昼寝でもしたいと思うほどの心地よさ。ゆっくりとコーヒーを飲みぼんやりしていたら、周りにいた人たちは、皆さん下山していた。低山ながら展望も良く、楽しくハイキングを愉しめる山。


 登山道に咲いていたコウゾリナ。葉や茎にはトゲのようなものが密に生えている。手で触るとざらつき、痛い。どこにでも生えている多年草。
 

 
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「三ツ岩岳・・満開のアカヤシオ・・ヒカゲツツジ・・ヒトリシズカ」

2024-04-24 12:23:28 | 低山歩き
 「山頂はピンク色に染まり、登山道はヒトツバナのトンネルになるんだよ。凄いよ‼」との話を聞いて、山行き前夜は、その景色を想像するだけで興奮し、眠れなかった。まるで、子供が遠足の前夜嬉しくて眠れないように・・。
 その山は、群馬県南牧村、三ツ岩岳(1032m)。アカヤシオ(ヒトツバナ)の群生で有名な山。4月中旬から、大勢の登山客でにぎわう。「大仁田ダム」近くの駐車場は満車。側道にも車が列をなしている。時間は9時30分、もう下山している人がいて、タイミングよく駐車。
 登山コースは2つ。右回りを選択。登山口を少し登った斜面に、ヒトリシズカやハシリドコロの花。「ハシリドコロの葉っぱは、サラダにしたらうまそうだな」と食い意地の張った同行者は言っていたが、間違っても食べてはいけない。これは猛毒だから。ゼイゼイ言いながら、1時間ほど急な杉林を登っていくと、林道にでる。「早く行きなよ。山頂はすごいよ」とでも言っているかのように、ミツバツツジの花が励ましてくれる。第一鞍部、第二鞍部に着く頃、険しい岩の間にヒカゲツツジ。淡いクリーム色がさわやかな印象。さらに、進むと大岩。これを巻き進むと、ついに出ました岩場!勿論、急登でロープ。ガイドブックには要注意との記載。今回は、一気に気合が入る。平面な岩場のロープ登りは苦手だけれど、ゴツゴツした岩場の登りは、ちょっとしたスリル感。短い足で、四つん這いになりながら登りつめたその先・・わぁ~すごい‼アカヤシオ満開‼何という淡いピンク色、右も左も上も下も・・本当にトンネルだぁ~言葉では言い表せない程の美しさです。大勢の登山者が訪れるのは、この花を見たいがため。花好きには魅力的な山。山頂は360度の展望。昼食をとりながらアカヤシオを充分に堪能。下山は竜王大権現奥宮コース。落ち葉に足をとられながら、杉林の中をゆっくり下る。
 駐車場に着いた頃には、雨がポツポツ降り始めた。21日(日)は曇り。天気を心配しながらの登山であったが、満開のアカヤシオを愉しめた。できれば、17日か18日頃がもっと良かったかも知れない。初めて登頂した三ツ岩岳、本当に良かったです。

ヒトリシズカ


 ヒカゲツツジ

 三岩ツ岳

 山肌を染めるアカヤシオ。写真では、その美しさを伝えきれない。
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「稲含山・・ネコノメソウとこいのぼり」

2024-04-20 20:41:30 | 低山歩き
 西上州の名山、稲含山(いなふくみやま)は1370m。山頂は360度の展望が素晴らしいので、私のお気に入りの山。登りは、下仁田がわからの登山道。
 茂垣峠の駐車場に到着する寸前、車の前をサーッと横切り、走り去った一羽の鳥。キジ?「ヤマドリだよ」と同行者。それが本当だとすれば、初めてみたしラッキー。こんな偶然もあるのかと感動した。
 駐車場から山頂まで標準で1時間20分と標識にはあったが、当方どの山も標準タイムで登ったことがないが、珍しく今回はほぼ同じタイム。
 山頂は期待を裏切らない。小沢岳、赤久縄山、西御荷鉾山、荒船山・・素晴らしい展望だ。山頂では神奈川県からきていた人と会話が弾む。展望をもっともっと愉しみたかったが、天気予報どおり暗雲が近づき、早々に下山。登りと同じコースで帰るのははつまらないと思い、秋畑コースで下山。こちらは、あまり整備されていなく、丸太の階段が心もとない。途中、沢がありネコノメソウを発見。
 晴れたり曇ったり、天気を気にかけながらの山歩きだったが、人との出会い、ヤマドリとの出会い、そして、車で山に向かう途中、山と山の間に渡されたワイヤー4本に、ぎっしりと並んで泳ぐ「こいのぼり」は壮観だった。

  ネコノメソウ

 勇壮に泳ぐ、こいのぼり
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「桐生 観音山ハイキング   茶の花」

2023-11-18 18:51:23 | 低山歩き
 群馬登山ガイドブックをめくっていたら、「観音山」の文字。高崎観音山は、「白衣大観音」として親しまれているが、こちらは桐生にある観音山。家族ずれで楽しめ、初心者でも安心して歩ける緩やかなコース、ファミリーハイクの穴場、と書物に記してあったので、早速ハイキング気分で出かけた。車で約2時間、泉龍院に駐車。すぐ近くに登山口があり、ナラや杉の林。なかなかの直登ではあるが、ふかふかした土の登山道。足に優しい。そこから、中尾根を過ぎると観音山山頂。何と、びっくり!大きなお釈迦様の涅槃像‼ ・・・。山頂を下ると、雷電山。その中央には、石宮。4月には雷除けや雨乞いの祈願をする、と案内板に書かれていた。さらに南に下がると、文昌寺。その住宅街を抜けると、駐車場。およそ2時間のハイキング。
 何か物足りなくて、高崎観音山を見ながら、少林山へ。イチョウの葉も楓も色づき、さらに、ドイツの建築家、ブルーノ・タウトが居住していた「洗心亭」を見学。境内には、ホトトギス、ツワブキ、リンドウなどが咲いていて、目を愉しませてくれた。
 お茶の木は、ツバキ科の常緑樹。やや小ぶりで、下を向いて花を咲かせる可愛らしい花だ。俳句では、11月の季語になっているという。なお、茶園の畑では、葉に十分な栄養がいきわたるように、花の部分を早くに摘み取ってしまうのだという。「追憶」とか「純愛」の花言葉。お茶の花を見たら、こんな素敵な花言葉も思い出したい。少林山の境内に咲いていました。
 
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「ぐんま百名山  岩櫃山」

2023-11-12 09:14:47 | 低山歩き
 ド~ンと岩壁をさらけ出し、「わっ怖い!」と威圧感をもって、迫ってくる山、岩櫃山(いわびつやま)802m。2016年、NHK 大河ドラマ「真田丸」の放映により、知名度を高めた山でもある。
 岩櫃山への登山道は5コースあるが、中でも一番難易度が低く、岩櫃城跡をとおる一般的なコース「尾根通り」(平沢登山口)から登ることにした。
 登山口から直進、杉林、栗林を歩くこと20分ほどで、岩櫃城本丸址(国指定史跡)到着。その歴史に思いを馳せ、その先から岩をまきながらの尾根歩き。時々、道標もあり迷うことはない。はしごや、クサリを登ると、櫃の口(天狗のけり上げ岩)を、さらにクサリで登る。(天狗が蹴り上げた岩?すっごく大きい)。一本槍を過ぎたあたりから、クサリも増えるが、この辺りは難なくクリア。そろそろ8合目、ややきつくなり、空が見えるようになった。そして、9合目。岩場の展望台?到着!すっごい景色、素晴らしい展望、その先は山頂‼  「わぁ~ 怖そう~‼」絶壁・・。どうも、2本のクサリを頼りに登ってゆくらしい。見ただけでゾッ~! ダメ ダメ絶対ダメだぁ~。私、全く意気地がないのです・・。ということで、岩場の展望台で昼食、コーヒータイム。4人組の女性たちと談笑、おやつ交換。「また、どこかの山で会いたいですね」と。なんと、彼女たち山頂まで登ったのでした。すごっ‼
 下山は「沢通り」を選択。周囲の景色は全く見えなく、岩がゴロゴロ足元が悪いが楽。
 あの絶壁の岩櫃山、本当に登れるんだろうかと不安ではあったが、憧れの山でもあったので、登れてよかったです。紅葉もきれいで、しかも快晴。絶好の山登り日和。人気の山、平日にも関わらず、登山者にもちょくちょく会った。
 駐車場にはムカゴが・・。お土産にしました。塩味で炊き込みごはん、美味しかったです。

  日に輝いて、葉脈までもが透き通っているようでした。実際は、もっと美しいです。

  この岩壁を登らないと、山頂まで着きません。 怖っ‼ ムリ ムリ・・です。
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「ぐんま百名山・・四ツ又山」

2023-11-04 18:09:28 | 低山歩き
 下仁田と南牧村の境にある四ツ又山(よつまたやま)900mは、西上州の山。山の頂に4つの峰がグンと突き出ているので、とても目立ち、隣の鹿岳(かなたけ)と尾根続きになっている。
 今回は、大久保駐車場から大天狗峠~p1~p4、そしてマメガタ峠をとおって下山するルート。
 大久保集落の登山口に駐車。可愛らしい案内板に迎えられる。最初から急登。沢筋の登山道を黙々と登る。登りはじめは、足がなれていないためか、かなり辛い。おしゃべりな同行者は、なめていたアメをポロリ・・・(ふふふ~ ちょっと笑える。)笑うと、何となく体がほぐれる。歩くこと、およそ1時間、大天狗峠到着。ここからが本番。ストックは勿論、木立につかまり、根っこにつかまり、岩につかまり・・の急登。出発から2時間、第1ピークの山頂着。ここが四ツ又山の頂だ。山頂は狭いが、紅葉がきれいで、隣の鹿岳が迫ってくる。ピークから少し下り、p2へ。羽根を広げたカラス天狗のお出迎え。そしてp3。ここは、ロープはあるけれど、足元が悪い。油断禁物の箇所だ。そしてp4。ようやく1時間の昼食、コーヒータイム。ここからは一気に降りる。つかまるところがあれば、どこでもつかまり、足元に注意しながら、滑るように降りる。ザラザラした細かな石と枯れ葉で、足に力を入れていても滑りやすい、これからは、アイゼンが必要かも。そうこうしているうちに、マメガタ峠。面白い名前の峠だ。「ここまで歩いてきて、マメでもできたのかな」とつまらない冗談を言う同行者。下山中、足を滑らせ、豪快に転倒!ザックがあって良かったです。ドキッ!清らかな沢の水で一服。誰にも会うこともなく、山を貸し切り。四ツ又山は、記憶に残る山の一つだ。

駐車場の可愛い案内板

山頂  p1

p4から見た鹿岳

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「榛名  水沢山」

2023-10-13 10:07:33 | 低山歩き
 「山」の姿は、見る角度により、その形が違い、「えっ 、あんな形をしていたかしら?」と思うことは、たびたびある。県内、榛名にある「水沢山」は、当家から見れば漢字の「山」の形にそっくり。空気が澄み渡り、秋晴れの日、水沢山(1194m)への山歩き。8月の武甲山から数えて、実に2カ月ぶりの山。
 本来なら、水沢観音堂わきから登るのだが、以前の記憶をたどれば、ここからは急登の連続で、苦しかった思い出があり、2カ月ぶりの山歩きにしては、きついイメージ。ということで、今回は、伊香保森林公園方面から。トリカブト、アキノキリンソウ、ヨメナ、サラシナショウマ・・登山道は良く整備され、花々を愛でながら歩くこと45分、山頂到着。超省エネコース。すっごい素敵な展望!実に素晴らしい!西上州の山々、秩父連山・・榛名の相馬山や二つ岳が間近に迫っている。秋風のさわやかな空気に、気持ちよさそうに、トンボが空を楽しんでいる。群馬の低山でも、指折りの展望の良さと言われている水沢山、是非お勧めしたい。
 帰路も同じ道。道幅が狭く、少し注意しなければならない箇所もあるが、おおむね心配ない。けれど、下山中、3回も転倒!なにせ、この山、軽石の山。注意していたのに・・・。
 帰りの車窓から水沢山を仰ぎ見れば、山頂にキラッと光るものが・・。「あれは何?」と尋ねれば「山頂標識だよ」と同行者。下から、てっぺんの標識を見たのは、初めてでした。夕日に輝いて、きれいでしたよ。
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「赤城 覚満淵~長七郎山」

2022-09-19 17:17:32 | 低山歩き
 赤城山は雲の中。山の中腹から上は、当家からは見えない。けれど、ハイキングは大丈夫かと思い、友人と車を進めた。
 赤城の覚満淵は、大沼の南東に位置する沼。県立赤城公園ビジターセンターに駐車。すぐ目の前が入口。まるで、尾瀬を思わせる高層湿原。遊歩道があり、沼の周りを愉しめるが、当日は木橋を修復中。サラシナショウマ、リンドウ、アキノキリンソウ、キオン、ワレモコウ、タムラソウ、ゴマナ、ノコンギク、ヨメナ・・・秋の野草がいっぱい!さらに、秋が深まると、草紅葉が素敵な覚満淵です。
 長七郎山は1579m。標高を考えると、私の体力では少し躊躇しそうだが、これ以上ないという得意の省エネコースを選択。小沼の駐車場に車を止め、短時間で山頂というコース。昼食は、小沼の湖畔。湖面からは深い霧が押し寄せ、何も見えないが、それも一瞬。サァ~と押し寄せたかと思うと、すぐに消え、また霧の中。幻想的な景色。素敵でした。ここから、長七郎山を見ると、ちょっとした丘のように感じる。ところが、山頂に立つと、雄大な展望が開ける。関東平野が一望でき、遠く富士山まで望める素敵な山。さらに、子供から年配まで気軽に楽しめるので、私のお気に入りの山。家族でも、友人とでも、何度もきた馴染みの山。湿原あり、展望よし、ミズナラが多く森林浴もよしと、楽しいコースです。

アキノキリンソウ


タムラソウ


ヨメナ


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「ぐんま百名山 大桁山  天狗山」

2022-03-20 11:46:26 | 低山歩き
 目の痒み、くしゃみ、鼻水が止まらない。テッシュは役に立たないほど、鼻はくしゃくしゃ。それもそのはず、大桁山(おおげたさん)、836mは杉林。
 当家から国道254号を妙義山方面へ車を進め、下に田から大桁緑地公園に向かい駐車。ここから、舗装道を40分程度歩くと、ようやく登山道。山歩きの始まりだ。固いアスファルトの道路から急に林の中の土の道に入るとテンションが上がる。大桁山は危険な箇所もなく、ダラダラ続く木の階段を登る忍耐さえあれば、愉しめる山。女の子(?)3人、「あ~でもない、こ~でもない」とおしゃべりすること1時間30分。頂上はベンチが設置され、のんび~り昼食。山登りの楽しみは、たとえ低山であっても、頂上まで登ったという満足感と充実感は勿論のこと、山々の風景を眺めながらの食事は最高だ。真っ青な空と澄んだ空気・・誰かさんはこれを「スカンピンの青空」と言っている。これが忘れられないから、また登る。下山は、1時間強。体力が余っているらしく(女子は強いです)Tさんから、もう1つ天狗山に登ろうと提案、勿論賛成。駐車場から車を走らせること30分、甘楽町。「あの山が天狗山」と指さされた山は、全体がもや~としている。もしかして?ゾッとした。なんてったって、猛烈な花粉の中に突入していくのだから‼
 宝積寺の脇の車道を、ひたすら山へ山へ・・。天狗山667m。いつもの省エネコース。けれど、それなりに体力を使う。本日、2つ目の山。近くの白倉神社には、赤鳥居もあったが、自然災害の為か倒壊していた。書物によれば、4月第3日曜日の例祭には、人出でにぎわうという。杉、スギ、すぎ・・下山する頃には、ティッシュ・・ハンカチ・・ガーゼタオルはくしゃくしゃ。鼻もひりひり・・それでもまた登りたい。

天狗山
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「縁の下の力持ち・・連石山」

2022-02-19 18:52:07 | 低山歩き
 冬は寒いし、山で花を愛でることは望めないし、多少の億劫もあり、わざわざ重いザックやストック、それに防寒着を身にまとい、‟冬山に登ろう”なんて根性は今までなかったけれど、せめて自宅から見える山々を歩いてみたいと、最近は何かにせかされているかのようになった。友人には「貴女、そんなに急いで寿命を縮めるよ」と言われる始末。やりたいことは今のうちに・・決して老いを恨まず、それを受け入れながら、今しかできない、今ならできることを大事にしながら、人生を豊かに過ごしたいと願っている。そして、毎朝、山々には「おはよう」と挨拶することが、一つの癖になってしまった。
 自宅から車で小1時間、目的の連石山(れんせきざん)、標高265mの低山。トレイルコースもあり、山歩きを楽しむには最適。駐車場から展望台まで、わずか350m。熟知しているTさんは、登りやすいコースを選んでくれる。当日は、あいにくの曇り空。しかし、眼下には甘楽町が広がり、国指定名勝‟楽山園”、もちろん西上州の山々も。
 やわらぎの道、無心の道などと、連石山をぐるっと歩くと、およそ1時間。「こんなもの?」と思うことなかれ。この山は、特別な山。というのも、世界遺産の富岡製糸場の建設に、この山から土台石の牛伏砂岩の石材が切り出されたとのこと。この石「御用石」というそうだが、大きいのなんのって‼どのような方法で遠方まで運ばれたのか、先人の知恵には舌を巻く。
 また、山の麓にあるのは長厳寺。多くの修験僧が修行を積んだ特別な場所とか。境内には大きな銀杏の木。とくれば、ぎんなん拾い。「拾うの、もういいんじゃないの?」と数度、同行者に声をかけたが、熟女3人は誰も応答なし。
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