啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「以心伝心」

2021-04-28 21:10:05 | 庭の花木
「ワスレナグサ」 ムラサキ科
 宗教には全く無頓着なのだが、「拈華微笑」(ねんげみしょう)という言葉があることを、ある書物で知った。
 ある時、説法した釈迦が、華をひねって大衆を見たとき、迦葉(かしょう)だけがその意を悟って微笑したというのだ。言葉を口に出さなくても、釈迦の意を解しその意図するところは、心から心へと伝わっていくという、禅宗で言い伝える言葉のようだ。実に深い言葉であり、学んだことがない学問の分野であり、このような崇高な精神の境地には、凡人の自身には到底なりえない。
 ❝伝わる❞といえば、何を言っても伝わらない人には伝わらないし、一言いって伝わる人には伝わる。わからない人にはあきらめかな、と樹木希林さんは書物の中で述べていたが、同感だ。
こんな気持ちになることが時にはある。
 大好きな花の一つに勿忘草がある。❝forget me not❞「私を忘れないで」。可憐で清楚。優しいブルーの花色が素敵。湿地を好むが、昨年の種がこぼれ、庭のあちこちで咲いている。
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「クーポン券はきたけれど」

2021-04-25 17:38:09 | 庭の花木
「コキンバイ」 バラ科

 新型コロナワクチンを受けられますと、クーポン券はきたけれど、実際いつになることやら・・。LINE予約やコールセンターへ電話予約が9時からと記載されているが、それもきっと、あっという間に接続できないだろう想像する。正直最近のワクチンは、従来のそれとは異なり、将来やや危険がなくはないということだが、それを検証するまで待っていられない。案内が来たら、迷うことなく手続きをしたいと考えているが、供給量が・・・。
 小金梅と漢字で記するように、花色は鮮やかな黄色で、梅の花に似ていることからの命名という。ちょっとした林などで見かけることもあると思うが、足を止めるほど目立つということでもないので、見過ごしてしまうかもしれない。
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「ほめ上手」

2021-04-22 11:34:15 | 庭の花木
「キバナホウチャクソウ」
 見るたびに上手になるね、きれいに泳げている、などど褒められれば嬉しいものだ。たとえ御世辞であったとしても。昨年、担当の先生から、泳力向上のクラスに入らないかとお誘いを受けていた。しかし、自分の実力では無理かもしれないと、お断りしていたが諸事情があり、今年度から仲間入りとなった。4泳法はもちろん学ぶのだが、現在はバタフライが中心。当初全くのカナヅチで、健康のためと思い、クロール25m泳げれば上出来と考えていたのに、朱に交われば赤くなるの諺のように、意を同じくする仲間と一緒にいると、刺激を受け、褒めたり褒められたり。他人から泳ぎを教えてと言われれば、そういう立場までいっていないので、アドバイスするより、良いところを見つけて褒めるように心がけている。自身の経験上、褒められて上手くなるような気がしているから。バタフライ、池江選手のような泳ぎを目指して・・・。いつかそんな日が来たらいいなぁ~。
 寺院のお堂などの軒にぶら下がっている風鈴のような形をした飾りのホウチャクに、花の形が似ていることでついた名前のホウチャクソウ。白と黄緑色のホウチャクソウと違い、個体はキバナホウチャクソウ。下を向いて咲くので、写真が上手く撮れない。
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「味付けのコツ」

2021-04-19 17:17:15 | 山野草
「ワサビ」 アブラナ科
 朝どりの新鮮なタケノコを頂いた。当家にとっては初物。定番の炊き込みご飯、タケノコステーキもいい。きんぴらもいいかも・・などと愉しみは膨らむ。けれど、先ずはあく抜きと考えていたら、袋の中になんと米ぬかと赤唐辛子も入っていた。痒いところに手が届く気の配り方に感謝。早速、皮ごとぐつぐつ煮て、一晩そのまま放置。これからが本番。レシピをみれば、米の量に対してそれぞれの調味料が丁寧に書かれているが、あまりというか自身ではほとんど参考にしない。昔、母が計量カップをはじめ、それらしいものは使わなくても、料理に美味しくないと思ったことがなかった。何か味付けのコツとか、隠し味を入れたのかもしれないが、今となっては知るすべもない。それとも大きな鍋で、たくさん作ったので、食材の味が生かされ、美味しさが増していたのだろうか。到底母にはかなわないけれど、自身の料理に甘い評価をしている。
 たまに水をくれて、植えとけば大丈夫だよ、草と同じだからと、その人は鉢植えのワサビを抱えてやってきた。ワサビといえば、清流で育てるというイメージだが、その人の言うように、本当に根付くのだろうか、100%自信がない。調理には欠かすことが出来ない香辛料で、根っこだけでなく、葉っぱもまた美味しい。そうだ!タケノコステーキにワサビの葉っぱ、いいかも、いいかもです。
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「選手の言葉」

2021-04-16 18:48:00 | 庭の花木
「マイヅルソウ」
 「自分がすごくつらくても、しんどくても努力は必ず報われるんだなと思いました」。思わずもらい泣きしてしまった。白血病を発症し、長い闘病生活だった競泳、池江選手。その様子は時々放映され、私たちにも大きな衝撃を与えた。どれほどつらかったことか、察するに余りある。病気と闘い、きっと孤独とも闘ったに違いない。自身を励まし続け、絶え間ない努力の結果、五輪をつかんだ。泳ぎ終えたインタビューに答えてのこの言葉、自然に心から出たこの言葉、あらゆる人々に勇気と希望を与えてくれたと思う。これからも応援したい。
 草丈わずか5cm程度のマイヅルソウ。今年も鉢の中で咲いてくれた。山では群生している様子を見かけるが、あまりに小さいので、ともすれば見過ごしてしまうかもしれない。ハートの形をした葉が印象的で、その葉脈は、鶴が羽を広げているように見えるのでついた名前。花は白色で、今は白色の液果も熟すと赤い実となる。暑さに弱いので、夏には鉢のお引越しが忙しい。
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「悲しい出来事」

2021-04-13 16:05:24 | 庭の花木
「エビネ」 ラン科
 また一人、幼なじみが逝ってしまった。この年齢になれば、誰でもこのような状況になりうることかと心の隅に意識しているが、長い間地元に住み、現在も交流がある仲間であるからこそ、心はざわつき悲しみは深い。誰にも何も告げず、突然の別れはあまりにもつらすぎる。つい先日まで元気だったのに・・・。「すぐ俺がいくから待ってろよ」と彼に声をかけた友の目には、涙があふれる。もちろん私も例外ではない。もう二度と会えない悲しみが胸を締め付け、思い出の一コマ、一コマは時空を超えてよみがえる。優しいものごし、上品な佇まい、穏やかな人柄は決して忘れることはないだろう。携帯番号、しばらく消せそうにない。
 花を見てもエビネの名の由来はわからないが、注目すべきは根。エビネは海老根と記すように、地下茎の曲がりを、海老に見立ててつけられた名。雑木林に生える多年草だが、美しい故に乱獲されて、野山で出会うことは少ないという。白と淡い茶系のツートンカラー。床の間に茶花として飾りたいけれど、勿体なくて切れない。
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「草と木と」

2021-04-10 14:02:13 | 庭の花木
「ヤマブキソウとヤマブキ」
 黄色の花色や形が良く似ている植物、ヤマブキソウとヤマブキ。ヤマブキソウは漢字で山吹草。ケシ科の草。草丈30cmほどで花径は5cmもあり、やや大きめの4弁花の多年草。若葉が初々しい黄緑色で、春の野草として食べられる気もするが、残念ながら有毒植物。目が覚めるほどの黄色い花は、やはり春色。

一方、ヤマブキはバラ科。高さ1mほどの夏緑低木。日本全土に成育。風が吹くと揺れやすいことからの命名という。雑木林などで見かけることもあるが、観賞用にと庭でも植えられる。こちらは5弁花。ゆらゆら春風に揺られる細い枝、なかなか趣がある。

当家にもう1本、シロヤマブキ。バラ科の落葉低木。こちらは白の4弁花。花後、1花につやのある黒色の実を4個つける。花と一緒に、いまだ実を付けている枝もある。春でも秋でもたのしめるシロヤマブキ。
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「花冷え」

2021-04-07 10:23:15 | 庭の花木
「ミツバツツジ」と「伊勢ヒカゲツツジ」
 朝の冷え込み、最低気温は1けた。日中はそれでも日差しがあるが、空気は割合冷たい。当地では、霜に注意との報もあり、一旦外に出した鉢も、慌てて軒下に取り込んだ。先日来、上着もいらず季節外れの暖かい日が続いていた為か、朝晩の冷え込みが体にこたえる。桜の咲くころ、急に冷え込むことがあるので、この頃を花冷えというが、陽気が急に変わり、ふいに寒さが戻ってくる。花々は咲き、若葉が輝いている季節だが、この時季と約束したかのように、毎年のことだが、当方、体調がすぐれない。一日の温度差についてゆけない。おもだるぅ~、かったるい。花粉症の影響もあるのだろうか。
 当家のシンボルツリーともいえるミツバツツジ。紫色の花を咲かせ、その後3枚の葉っぱが出てくる。低木落葉、耐寒、耐暑に強い、樹高も2m~3mになるらしいのだが、当家では何年たっても1.5mほど。考えるに、根っこがはれていないのではないかと。このくらいが自身にはちょうどいいのだけれど、木にとっては少しかわいそうかも。

淡い黄色の花、伊勢ヒカゲツツジ。とてもやさしい色合い。個体の樹高は通常1mほどになるというが、現在50cm程。土壌の関係で成長できないのかもしれないが、これはこれで「良し」としよう。
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「新年度、新生活スタート」

2021-04-04 12:55:30 | 山野草
「アケビ」 アケビ科
 4月から変わったものといえば、商品総額表示。消費者として支払金額は同じだけれど、総額表示はわかりやすい一方、少しお高くなったという感覚。また、値上げ一覧をみれば、食用油をはじめとする食料品の数々の値上げラッシュ。誰もが暮らしに直結する電気料金もその一つだ。逆に公的年金の支給額引き下げ。年金生活者にとって、優しくない春だ。
 「アケビの花がさいたよ」と言って、届けてくれたMさん。果実はよく知られている秋の山の珍味。果実が2つに割れることから”開け実”の名。少し甘みがあり、独特の味覚。つるは籠に編んだり、細工物にするという。薄紫色の小花が、まるでつり花のように愛らしい。花後、挿し木にしようか。つくことを期待して。花言葉「才能、唯一の恋」。Mさんが届けてくれたもう一つの春の味覚は、”ふきみそ”。絶品の味でした。
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