啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「マツムシソウ」

2016-05-30 10:20:09 | 庭の花木
 「マツムシソウ」  マツムシソウ科
 初めて、マリンバのコンサートに出かけた。マリンバは、木琴に似ているが、それよりずっと大きい。下に、共鳴管という管がそれぞれついており、その底には蓋があるという。高い音域と低い音域が、この管をとおり一旦下がり、底の蓋により、音が上に跳ね返り、美しい音色を出すのだという。たたくバチは、マレット。大きさは多種類。それにより、音色が全く異なることを実演してくださった。。演奏者のTさん、Eテレ、らららクラシック(個人的に好きな番組)にも出演され、今、注目を集めているマリンバ奏者という。何と、マレット、1000本持っていると話されていた。愛の讃歌、剣の舞、埴生の宿、トルコ行進曲・・・など13の曲を演奏。特に、トレモノ奏法での演奏は、まるでマジックをみているようなテクニック。会場は、リズミカルで優しい音色に包まれた。
 “ほんまかいな?”と目を疑いたくなるが、マツムシソウが咲いてしまった。通常は、夏から秋にかけて咲く。夏山、涼やかな風に、ゆらゆら揺られて咲いている花姿は、爽やかで実に美しく、歩き疲れた足を止めさせる。薄紫の花は、目を奪う上品さ。名前も印象的なので忘れない。マツムシ(松虫)がなくころに咲く花とか、松虫鉦に、花が終わった後の坊主頭のような姿が似るところからの命名という。草丈、30~80cm程もあるというが、当家では、わずか10cm位。数年前、買ったものであるが、気候が、土が全く違う過酷な条件で“よく咲いたネ”と褒めてあげたい。
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「ホタルブクロ」

2016-05-27 16:25:28 | 庭の花木
 「ホタルブクロ」  キキョウ科
 白色、濃い紫色、ピンク色のホタルブクロが、今、満開だ。草丈、50cm以上あり、うつむいて咲く。茎に、数個の釣鐘の形をした可愛らしい花。見ているだけで、心ウキウキ、和やかな気持ちにさせる。その花をつまんで、内側を見ると、どの色の花にも、濃い紫色の、細かな斑点がある。特に、白色は、ガクの近くでバラバラに点在している斑点も、花びらに沿って、縦にしっかり、模様のように並んでいる。花びらの外側から見ても、透けてはっきり確認できる。夜の闇の中、この花びらに、本当のホタルを入れたら、さぞ、幻想的なことが起きるのではないか、と想像の輪を膨らませた。さらに、花の内側、何と、1mm~2mm位の細かなやわらかい毛が、びっしりと生えていたのには驚いた。
 宿根草であり、冬は茎が枯れて、根の状態で越す。特に手入れしなくても丈夫で、育てやすい。愛らしいので、茶花として重宝している。別名、チョウチンバナとも言うらしい。
 ホタルって、どことなく懐かしい言葉の響きがあり、時季になると、昔は、庭に飛んできて、夜の静寂に、美しい舞をみたものだが、最近は、とんとお目にかかっていない。
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「フタリシズカ」

2016-05-24 14:11:29 | 庭の花木
 「フタリシズカ」  センリョウ科
 “コンサート デビュー決まりましたよ”と渡された、リーフレット。あらっらっら~。夏休み頃かと思っていたのに・・。
その会場は、レストランで、月1回 Aco Liveを開催している。“リハーサルのつもりで出てみましょう。下見してきましたから、充分、大丈夫ですよ”と、躊躇している私の背中を押した仲間。一応、承諾したものの、正直、ギター大丈夫かなと、ちょっとドキドキ。曲目も決まり、こうなったら、やるっきゃない。まっ、何とかなるか!“楽しみにしてますよ”と友人のholyさん。相当なプレッシャー。
 フタリシズカは、湿った日陰の林を好む多年草。4枚の葉の上に、スーッと立つ2本の花穂。白く、小さな米粒のようについて立ち上がっている。草丈、30cm以上はあるので、木陰で、まとまって咲いている姿は、清楚で見ごたえがある。当家では、かなり陽をあびて、葉が逞しくなりすぎている。それでも、毎年、花をつけてくれるので嬉しい。この、植物、名のとおり、通常は2本の花穂なのだが、しかし、必ずしもそうとは限らない。サンニンシズカ、ヨニンシズカにもなったりする。また、ヒトリシズカという植物もあるが、これは同じセンリョウ科でも、花や葉も全く異なる。どちらも山野草で、気品のある花。
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「ナツロウバイ」

2016-05-21 11:51:28 | その他
 「ナツロウバイ」  ロウバイ科
 連日の五月晴れ。緑の風が心地よい、と言いたいところなのだが、日中は気温があがり、外に出るときは、木陰とか、建物の陰とか、少しでも日陰を求めて歩く始末。“紫外線に注意して”と気象予報士の言葉を気にしつつも、すでに、プールで十分に日焼けして、本格的な夏が来る前に、いい具合に焼きあがっている(?)。あっという間に季節は移ろい、春咲く花が、終わりを告げようとしている。今は、青葉が輝き、まさに、青葉若葉である。これから、梅雨のシーズンをむかえ、だんだん夏めいて行くのだろう。
 これが、ロウバイか?と思うほど、あの春先に咲く、ソシンロウバイや、いま時分咲いている、クロロウバイとは全く趣が違う。枝先に、ほんのりピンクがかった白い花。内側は、黄色をおび、下を向いて咲く。花を見ていると、豪華で、かぐわしい香りを想像するのだが、実は、香りは全くない。花径は7cm位で、やや大振り。通常、5月中旬が開花なのだが、今年は花が進み、もう終わりを迎えようとしている。楕円形の葉もみずみずしく、柔らかい。中国原産で、珍しい植物。
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「少し遅れちゃったけれど」

2016-05-18 18:05:08 | その他
「アジサイ」
 突然届いた縦長の、大きなダンボール箱。開けてみれば、可愛らしいピンク色の、ガクアジサイの鉢植え。早速、電話すると“少し遅くなっちゃったけれど、母の日のプレゼントだよ。かわいい色だったので選んだ。来年も咲くといいね”と。細やかな優しい心遣いをありがたく思う。
 アジサイといえば、これからがシーズン。“七変化”という異名があるように、アジサイはその色を変える。花の時季が梅雨時であり、しとしとと降り続ける雨に濡れた、あでやかな色合いは情緒があり、個人的に好みの花だ。品種も多様。ガクアジサイ、ヤマアジサイ、タマアジサイ・・・。毬のような大きな花をつけるので、手毬花とも言われるようだ。どこのお宅にも、観賞花として庭に植えてあるアジサイ。茎の先に華やかな花を咲かせるのも、もうすぐだ。アジサイは、やけに季節の到来を感じさせる。
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「マイヅルソウ」

2016-05-15 13:37:31 | 庭の花木
「マイヅルソウ」 ユリ科
 料理レシピ、クックパッドは優れもの。それぞれの材料に応じた簡単調理を、たくさん教えてくれる。以前は、料理本を見ながら、四苦八苦していたが、今は、料理に困ったらすぐにクックパッドで検索。手早く、それなりに美味しくできるので、重宝している。弟は釣りが趣味。今回頂いたのは、アジとイナダ。アジは、きちんと処理をして軽く塩ふり、イナダも見るからに美味しそう。イナダは照り焼きがいいといわれ、早速クックパッドで検索。大さじ、小さじ、調味料の分量が丁寧に書かれていたが、そこは長年培った経験で、適当なさじ加減。新鮮な魚は、どのように料理しても美味しい。
 マイヅルソウは舞鶴草。葉の縁に沿って曲がった葉脈が、ツルが、翼を広げた姿に似ていることからの命名という。しかし、この植物、あの大胆な羽を広げた姿とは思えない程の小ささだ。通常、草丈10~20cm位あるといわれているが、当家のそれは、鉢の中で消えてしまいそう。多年草とはいえ、来年も花を咲かせてくれるだろうか?今日は、山野草の土を大盤振る舞いした。
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「スズラン」

2016-05-12 15:23:38 | 庭の花木
「スズラン」  ユリ科
 “早すぎる満開大丈夫?(新聞記事から)。尾瀬を代表するミズバショウの事だ。例年より、2~3週間早く、見頃をむかえているという。尾瀬沼での観測によると、積もった雪の深さ、降雪量とも観測史上最低。新聞の写真は、至仏山をバックに、ミズバショウ群が映し出されていた。想いでの山、至仏山。あの美しいお花畑は忘れられない。こんな風景を見ると、やっぱり今年も尾瀬に行きたい。
 当家の花も、どんどん咲き、どんどん散って、撮りためた写真を、タイムリーにアップする時をのがしてしまう。つい先日まで満開だったスズランは、もう全部散ってしまった。スズランといえば、北海道。うつむいた、純白の可愛らしい花が涼やかだ。スズランと名がついているのでラン科と思うが、実はユリ科。花の形を“鈴”にたとえ、愛らしさを“ラン”にたとえての命名という。さわやかな、緑の風の吹く高原に咲いているイメージではあるが、当家では、バサバサの乾燥した地に根を広げ、どこまでも増えてゆく。図鑑で調べると、別名、“キミカゲソウ”と記載されていた。これを、漢字で書くと“君影草”。スズランと記せば、華やかな印象だが、君影草ではどこか、もの悲しいイメージかな?そして、この花の歌があることを、ネットではじめて知った。やっぱり・・・せつない歌詞。茎にそって、うつむいて咲く小さな可憐な花が、せつない言葉を紡ぐのかも知れない。
 
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「オドリコソウ」

2016-05-09 12:32:09 | 山野草
 「オドリコソウ」 シソ科
 「へぇ~ オドリコソウって言う名前なの?こっちじゃあ、ネコノチチバナっていうのよ」と義母。花は、地方により興味深い名前が付けられている。子供の頃、兄と一緒に、この花の蜜を吸って遊んだ という話を聞き、早速試してみると、ドキッとするほどあま~いミツが、喉元をとおる。義母の言う“ネコノチチバナ”を想像するに、チチは蜜、ハナは花、さてさて、ネコがどこから来たものか?
 オドリコソウとは、何と上手なネーミングかと感心する。花の付き方が、編み笠をかぶった踊子たちが、茎をとりまいて、輪になって踊っている姿に似ていることからの命名という。花は、大きなつくりで、虫たちが蜜を楽に集められそう。茎は、ひょろひょろして、丈は30cmはあるかと思う。少し弱々しいので、注意しないと折れてしまう。佐渡の自宅の周囲は、畑、田んぼ、柿畑、竹林がひろがり、庭には、クルマバソウ、オドリコソウ、エビネ、ワスレナグサなど山野草がふつうに生えている。居間からは海が見え、夜には満天の星空、海はイカ釣り船の灯りが美しい。海なし県で育った私には別世界。
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「クルマバソウ」

2016-05-06 14:21:17 | 山野草
 「クルマバソウ」 アカネ科
 連休中は、ただひたすら、家でじっとして、外出しないのが常だが、交通機関の混雑覚悟で夫の実家、佐渡へ出かけた。高崎~新潟~両津航路か高崎~長岡~寺泊~赤泊航路が通常のルートなのだが、今回は、上越妙高で義弟が出迎えてくださるというので、高崎~上越妙高~直江津~小木航路のルートだ。高速カーフェリー“あかね”は全席指定。義弟がおさえた最前列は、特等席で、眺めがよく、波も穏やかで、海と空の間をたおやかに進む。雄大な日本海を堪能した。
 島は、春の花が一斉に咲き、まさに、花の島佐渡、朱鷺のいる島佐渡。車窓からみえる景色は、田植えが終わったばかりの田んぼが広がり、のどかな雰囲気を醸し出す。海の幸、山の幸、佐渡産コシヒカリ。義妹の手料理が、なんと上手いこと!
 林の縁や木陰の道端、あちこちで咲いているクルマバソウ。白い小さな、小さな花。花径は5mm位。漢字で、“車葉草”と記すように、葉の付き方が車の車輪のようだ。この花を、“カザグルマと呼んでいた”とは義妹の言だが、確かに、その言い方も可愛らしい。草丈20cm位。茎や葉を乾かすと、かおりがあると図鑑には記されていたので、実際、試してみると、“かおり”というより“匂い”と表現したくなる。調べてみると、クマリンという成分が含まれているようだ。北海道から本州に分布。可愛らしく清楚な花。
 
 
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「カタクリ」

2016-05-02 21:38:06 | 山野草
 「カタクリ」 ユリ科に
 約束した時間より、30分も早く到着。7時前だというのに、駐車場は登山者の車で混雑していた。朝から良い天気。Kさん、Hさんご夫妻と私の5人。赤城青年の家から、鍋割山へのルートは、何度も経験しているが、心臓破りの階段があり、かなりきつい。今回は、荒山高原から鍋割山へのピストンルート。山はまだ目を覚ましたばかり。木の枝やロープに助けられながら、急なガレ場、急な階段に四苦八苦。時々、スミレや可愛らしい花を愛でながら、女性3人は、ただひたすら、おしゃべりに花が咲く。荒山高原を抜け、火おこし山、かまど山をとおり、一気に鍋割山へ。鍋割山は1332m。赤城山の長いすそ野の横に、本当に鍋をひっくり返したような形をしている。山頂からは、霞が少しかかっていたが、関東平野の展望も良い。汗ばんだ体に、時折吹く風や、上手にさえずるウグイスに心が癒される。思いのほか、早い登頂で少し物足りない。そこで、もう1つ、長七郎山に登山。多少のガレ場はあるが、笹に覆われたなだらかなルート。花には少し早かったようだ。
 荒山高原に行く途中の斜面に、ポツリ、ポツリとカタクリが咲いていた。薄紫色の花を、茎の先に一つ付け、うつむいて咲かせる可憐な花。種子には、アリが好む物質があり、、アリに拾われることにより、生育地を広げているという。発芽から開花まで通常8年もかかるという。この球根からとれるデンプンが片栗粉。草丈20cm位。北海道、本州、四国、九州などに分布。
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