啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

赤城の霧氷と霜

2010-10-28 07:45:51 | 低山歩き
冬型の気圧配置で天候の回復が見込めた27日。少し歩きたいと思い、赤城の荒山を目指した。出かけて直ぐ、雲の合間から見える山頂に白っぽい部分がある。雪?と思ったがそのまま車を進めた。

姫百合橋の登山口に車を止める。かすかに雪が舞っている。天候の回復は確信できたので、そのままスタートした。意外と山に入る人が多い。花の写真は無理。山頂西側に白く見えた、雪の写真に目標を切り替えた。寒かったら諦めよう。私の適当、ノンビリ登山の鉄則。

荒山高原に近いカタクリ自生地の辺り。岩が多い登りとなるが、今年初めての霜には驚いた。標高の高い荒山に行けば、もっと立派なのが見られると思いパスした。何だか今日は調子が良い。荒山高原まで、ゆっくり歩いたつもりだが30分ほどで到着。休憩なしで荒山へ。荒山山頂までもゆっくり歩いたが45分程度だった。

北からの風が強いが体も温まり、天候もよく快調。降りてきた人に山頂の様子を訪ねると、白く見えたのは「雪ではなく“霧氷”」とのこと。陽が高くなって「残っているかな?」と心配していた。荒山高原からはツツジなど中心の低木帯。それでも北風を防いでくれて快適。日当たりも良くなり霜も霧氷も忘れるほど。殆どの気が葉を落としているが、カエデなど一部が紅葉して目立っている。マユミは実だけが残り真っ赤。

荒山(1572㍍)直下の急登の辺り。3-4㌢に成長した霜が残っている。思わずシャッターを切った。


山頂の北側では、葉を落とした白樺の枝の先に、少し氷を残したままのものもあるが、私の技術で写真を撮っても、何が何だかわからないだろう。残念ながら霧氷のシャッターチャンスを逃してしまったようだ。山頂は地味な場所で、北東側は足尾方面の山塊が望める。写真を撮って戻ろうとすると反対側の日陰に、ツツジなど低木が凍って真っ白になったものが残っていた。

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ノコンギク?

2010-10-27 08:21:44 | 山野草

「ノギク」をテーマにした唱歌があったと思う。♪「遠い山から吹いてくる」♪と歌い出すと覚えているが・・・。♪「気高く、清く、匂う花」というフレーズもあった。赤城の草原に、咲いていた野菊。正解かどうかは教えていただきたいが、このノギクを私は“ノコンギク”と思っている。

ヨメナにユウガギク、リュウノウギクなど「ノギク」と呼ばれる仲間は多い。区別の方法を解説している図鑑もあるが、素人が的確に見分けるポイントは無いようだ。先般、リュウノウギクか?と掲載したときにも迷ったが、今回も同様。赤城の草原にわずかに残った薄紫の花が際立っていた。

幹の部分が踏まれたのか、手折られたのか判らないが無くなっており、枝が成長して花をつけている。唱歌ではないが「気高さ」「清らかさ」を感じた。

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コウゾリナと赤城の紅葉

2010-10-26 08:33:31 | 里山

先週末の「紅葉情報」で、関東の見頃は日光と、谷川天神平、赤城山などがあげられていた。当ブログで「今年の紅葉は期待できない」と“根も葉も無い”予想を紹介したが、
テレビや新聞の情報は「夏暑く、急に気温が低下したので、今年はキレイ」と逆。テレビ情報のためか、先週末の赤城は車で溢れていた。日光「いろは坂」の渋滞が他人事ながら思い遣られる。

赤城の張付山ハイキングコース(1週で約1時間)をカミさんと歩き、新坂峠の草原でお茶を飲んだ。白樺は殆ど葉を落としており、大・小沼から上の部分はピークを過ぎていた。写真は、新坂峠から少し前橋方面に下ったところ。何人かが車を止めて写真を撮っていた。この辺が、紅葉のピークだったが、この程度だった。


「コウゾリナ」は食事をした新坂峠に咲いていた。枝が折れているが、元気良く咲いていた。ヨーロッパ調の外来種を思わせる名前だが、図鑑で調べると和名は「髪剃菜、剃刀菜」とある。茎や葉にざらつくトゲのような剛毛があり、このイメージから名がついたという。菜が付いており、若葉の頃は和え物や天ぷらで食べられるという。



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ダイモンジソウ

2010-10-25 08:45:59 | 山野草

我が家には先週末にコタツが登場。今週半ばには、寒気の到来が予報されているが、備えはできた?季節が順調に変わるのは大変よいことだが、山野草をメインとする当ブログではネタ探しに苦労する時期に入ってきたようだ。

庭の植木鉢を見たら「ダイモンジソウ」が咲いていた。初めてこの花を見たのは新潟の八海山。山頂に近い、水が滲み出ている岩場に咲いていた。この草は、3年ほど前に東北へ旅行した際に、青森県内の道の駅で買ってきたもの。だんだん花や葉が小さくなってきたが元気で生きている。

ユキノシタなど仲間に良く似た形をしているが、名前の響きが良いのだろうか(私だけの感想?)人気のある植物のようだ。近くの農協でも売られており、花がピンクのタイプなどもある。この花についていえば、花の色は白に限ると私は思うが・・。
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畑のラッキョウと山のラッキョウ

2010-10-24 16:03:38 | 山野草
玉ネギの苗を植える準備をしていたら、畑の片隅に本物のラッキョウの花が咲きだしていた。この時期に咲くのかも、本当はもっと密度の濃い花になるのかなど何もわからない。とにかく正真正銘のラッキョウの花だ。



今月に入って一度掲載したが、赤城の尾根沿いに咲いていたヤマラッキョウの花。こちらの方が、華やかな色をしているし、可愛らしい。



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マユミ

2010-10-23 12:09:04 | 山野草

赤城の鍋割山につながる尾根添い。登山道に被いかぶさるようにマユミが赤い実を見せていた。目当てだったヤマボウシが空振りだっただけに、早速カメラに収めた。ピントの甘い成り行き任せの写真だが、被写体が立派だったことに免じてご覧いただきたい。

マユミは二シキギ科の夏緑低木。夏に目立たない緑色がかった花をつける。材は固く、粘りがあることから、色々な細工に使われると言う。昔、この材で弓を作ったことから「真弓」の名がついたという。若葉は、茹でて食用にされると言うから驚いた。
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ノゲシ?とリュウノウギク?

2010-10-22 08:59:52 | 山野草
赤城の山は色々な形があり、それぞれ植生が違うなど楽しいことが多い。歩きたいときに直ぐ行けるのも魅力的。

22日の地元紙に、来年夏に予定されている大型の観光企画=「DC(群馬デスティネーションキャンペーン)」に向け、赤城の登山道を補修すると言う記事が載っていた。登山道を整備してくれる皆さんには、頭が下がる。特にボランティアで尽力されている方には感謝し尽くせない。ところが、安全確保に「県と市が」となり、幼稚園児の安全な歩きの必要性、骨折など怪我をする人が増えている等々・・並べてくると、観光と補修の必要性を強調することを優先した記事に見えてきた。今年だけで10回近く赤城を歩いたが、怪我をした人にあったことは無かった。道に迷う事も無いし、登山道も立派なものだ。自然に手を加え過ぎることこそが破壊に繋がる。立派な登山道を整備するより、自然管理人や登山道の整備に当たる人を増やすとかし「登山道から外れない」などマナーを教え、現状のメンテナンスを優先することが第一と思うが・・・。危険を感知することも山歩きの重要なポイントと言ったら言い過ぎかもしれないが。何でも行政任せは良くないよ!!

鍋割山の山頂付近に咲いていた黄色の花。「ノゲシ」だと思うが「オニノゲシ」かもしれない。


「ノギク」が今は全盛期。この種類を見分けるのは素人には難解。荒山高原から鍋割方面に登り、尾根に着く辺りにこの花が咲いていた。花も葉もノギクだが、花弁が丸いのが気に掛かった。図鑑で調べてみても判らないが「リュウノウギク」と言うのが一番近いと思う。茎や葉に香料の“竜脳”と似た香りがあることから付いたと言う。香りは嗅いで見なかった。


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オヤマノリンドウとエゾリンドウ

2010-10-21 08:43:40 | 山野草

秋の山道を代表する花のひとつがリンドウ(竜胆)。標高が2000㍍ほどの草津白根山辺りでは、8月後半にはエゾリンドウが咲きだす。一方で、11月の後半になった西上州の山道に霜が降りる頃まで残るオヤマノリンドウも可愛い。

赤城の鍋割山。荒山高原から山頂までの登山道脇に咲いていたのは「オヤマノリンドウ」だと思っている。当ブログで9月に、草津白根のリンドウを掲載したが、こちらは「エゾリンドウ」に間違いない。

花屋で売っているリンドウはエゾリンドウを栽培したもので、花期が早いことや茎の形状がすっきりし扱いやすいことなどが理由のようだ。これに対し、オヤマリンドウは(私の感覚では)葉や茎が緑色っぽくて背も低い。花の色も紫がやや薄い。間違っていたら是非とも修正してください。

オヤマノリンドウだが、私の所有する図鑑では〝オヤマタイプ”が載っていない。ただのリンドウとエゾタイプはあるのに???。

草津のエゾリンドウの柄も残っていたので掲載します。比べてみてください。


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ヤマラッキョウと鍋割山

2010-10-20 08:56:20 | 低山歩き

赤城の南西麓にどっしりと構える鍋割山(1332㍍)。この山をもう何回歩いたことだろう。何時行っても何か感じさせてくれる、好きな山だ。10月中旬に“ヤマボウシの実"の写真を撮ることを最大の目的にフラッと訪ねた。数年前に行った時、手が届く場所で赤く熟したヤマボウシがあり、実を食べたことがある。同行したカミさんや登山者にちょっと知ったかぶりができた。記憶していた場所に、木はあったが残念ながら実は付いていなかった。思いがけない花が残っていたり、一風変わった自然管理人?の叔父さんとの会話など、今回も鍋割は楽しかった。

「鍋割山」  今回は、赤城森林公園入り口の駐車場からスタート。荒山高原を目指す。カタクリが自生している場所辺りから、岩が多い急登となるが、ここを我慢すれば高原に抜ける。つつじの季節なら荒山と鍋割の両方を目指すが、今回は高原から右(南)方向に鍋割山を目指す。ここから、尾根に抜けるまでの低木帯、尾根添いに鍋割山頂まで歩く道が素晴らしい。展望や季節の花が楽しめるのだ。山頂でコーヒーを楽しんでいると「今年から自然管理人?になった」という叔父さんに話しかけられた。写真は撮ってもよいが「植物を取るな」という。ムッとしたが、悪い人では無さそう。採ってきたキノコをくれると言う(白く見たことも無いタイプだが「おいしい」とのこと。名も聞いたが忘れた)が、持ち帰っても食べない確率が高く遠慮した。


「ヤマラッキョウ」  遅い秋の草原で鮮やかな紫の花がニョキッと飛び出しているのに出会う。尾根沿いに咲いており、風が強いためだろうか、背丈が低いものが多かった。独特の花の形状など「ネギ科」の植物かと思ったが、正解はユリ科のネギ属。葉はネギの香りがするが、固く食べられないと言う。

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ミゾソバ

2010-10-19 08:24:57 | 山野草

ソバに葉の形が似ており、溝の傍など湿った場所に咲いていることからこの名がついたという。タデ科の植物でイヌタデの仲間。葉がソバに似ているが、小さな個別の花弁の形はタデに似ているようだ。

図鑑で見ると、と言うか、当たり前のことだがこの花にも実がなる。「三菱形」というから、ソバに似た形をしているのだろう。まだ意識してみたことが無い。

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