啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「オオイヌノフグリ」

2014-01-30 17:31:32 | 山野草
ヨーロッパ原産の帰化植物。高さ10cm位。越年草。畑や道端に生えている雑草。花期は春。とはいうものの、最近は、暖かい日差しをうけ、目の覚めるような美しいコバルトブルーの小さな花が、あちこちで、かたまって咲いている姿を見かけるようになった。モノトーンの彩の少ない風景の中に、ブルーの色はあざやかで人の目をひく。花弁4枚。一日花。この花の名がまたまた・・・前回に続きかわいそうな名。調べてみると、花の果実を犬の陰嚢に見たててつけられた様だ。イヌノフグリに比べて、一回り花が大きいことから、オオイヌノフグリになったらしい。花は上を向いて咲いているのに、果実は下を向いている。オオイヌノフグリにとっては、全く迷惑な話で、つけた人に抗議したいにちがいない。学名はⅤeronica persica。ヴェロニカはカトリック教会の聖人で、この花の名を学名どおりヴェロニカと呼ばせれば、カッコイイけれど、それでは忘れてしまうかも。
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「ノボロギク」

2014-01-27 18:31:21 | 山野草
「ノボロギク」 キク科
多年草。草丈10〜30cm位。「こんな名で可愛そうに・・・」と思う花がいくつかあるが、これもその一つ。日本全土に分布。道端、田のあぜ、日当たりの良い場所ならどこでも、しかも一年中咲いている。厳冬期でも何のその。その逞しさには、心うたれるものがある。あまりに身近にある為か、花の姿は目に映っていたけれど、なんだか、ついアップが後回しになってしまった。直径約4mm。枝分かれした上部に、たくさんの黄色い花をつける。ただし全開しない。筒状態でこれが精一杯。花の後、綿毛がボロくずのように見えることからついた名のようだ。しかし、その綿毛、逆光で白く輝く姿は実に美しい。
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「ロウバイ」

2014-01-24 14:26:06 | 庭の花木
「ロウバイ」 ロウバイ科
やわらかな日差しに誘われ、久方ぶりに鮎川の土手を散歩。誰にも会わず、まさに至福のひと時。鼻唄の一つでも歌いたくなるような心持ちだ。と、その時携帯のベル。「前回のオリズルランはズでなくヅだよ。ツルだからね」 はいっ。そうでした!訂正いたします。ありがとうございました。だんだん誰かさんに似てきた?
ロウバイは落葉低木。漢字で(臘梅、唐梅)と書くようだ。花が、ろうの色で且つ臘月(ろうげつ、旧暦12月)に咲くことからついた名。唐から来たこともあり、唐梅ともいわれるらしい。品種はソシンロウバイ、マンゲツロウバイ、トウロウバイなどがあるようだ。当家のはソシンロウバイ。花の外も内も黄色いのが特徴。花の直径は2cm位。群馬県松井田には有名な「ロウバイの郷」がある。今月上旬には、郷まつりがあり、寒い中1200株が見事に咲く。何度か二人で訪れたが、強く甘い香りに包まれ、花の少ない時期だけに、ほのかな幸せに浸ったものだ。花びらは厚みがあり、冬にも負けない強さがある。
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「オリズルラン」

2014-01-21 10:12:37 | その他
「オリズルラン」 ユリ科
前回アップしたスカシタゴボウ。名の由来がわからないと書いたら、ある方が調べて教えてくださいました。ありがとうございました。それによると、どうも「透かし」「田牛蒡」であるらしい。「田牛蒡」は和名チョウジタデ。花の形がチョウジに、草姿がタデに似ていることからついたらしい。「透かし」は、葉の縁にギザギザがあることに由来しているらしいのです。う〜ん。「透かし」が・・・?。
鉢の中で、オリズルランが咲いている。何度も何度も写真を撮っていたが、上手くいかず。その様子を見ていた息子。
「何やってんの?カメラのメニューを変えればいいんだよ。よ〜くそれで、いままで写真撮っていたね。」のお言葉。こんな問答を繰り返しようやくアップできた一枚。南アフリカ原産。観葉植物。たくさんの細長い緑の葉と、白い花がマッチし、すがすがしい。緑の葉の香さえも伝わってくるみずみずしさがある。何と言っても、名が可愛らしい。細い茎が長く伸びて、その先端に子株をつける。その様子が、「おりずる」をぶら下げているようなので、オリズルランの名がついたのだとか。ネットによれば、春から夏にかけて白い花が咲くとあるが、当家では今が盛り。ほんとは、いつ頃咲く花なのかなぁ〜。
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「スカシタゴボウ」

2014-01-18 19:19:37 | 山野草
「スカシタゴボウ」 アブラナ科
漢字では「透田牛蒡」と書く。植物で忘れられない名があるものだが、これもその一つで、きっと忘れない。何故、こんな名がついているのだろう。「透し田」なんて 田を透かす?意味不明。「牛蒡」の香がするのだろうか。茎や根が牛蒡に似ているの?う〜ん、わかりません。でも、きっと名の由来があるに違いない。場所を選ばず、あぜ道、田の畦、荒れ地どこでも生えて、生育力逞しい。花期は春から秋までだが、日当たりの良い所では初冬まで咲いている。さすがに、この寒さでは 枯れているけれど、その姿はしっかりとどめている。小さな黄色の花が密集して咲く花の盛り、いくつか摘んで小ぶりの花入れに生けると、雑草とは思えず、可愛らしく風情があるものだ。
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「フキノトウ」

2014-01-15 14:50:32 | 山野草
「フキノトウ」 キク科 
目を疑った。まさか、フキノトウがもう出ているなんて!信じられない。まだ1月なのに、土からひよっこり顔を出している。フキノトウは、春を告げる花の代表選手。出始めると「春だなぁ〜」という実感。特有の香りとあのほろ苦さ。子供の頃は食べられない食材の代表。今はもう大好物!特に「ふきのとうみそ」には思い出がある。これは、夫の得意料理だ。私には絶対味付けさせない。まだ、花が開いていない硬めの蕾状態のものをとり、みそ、みりん、砂糖に酒(たぶん)で味付け。やや濃いめの味付けだが絶品です。何か、他に隠し味使っていたのかな?天ぷらも美味しい。
フキノトウは、水気のあるところのものが一番おいしいといわれる。雪の中で芽吹く山菜はさぞ美味しいだろう。こんな、乾燥した場所のものとは比べ物にならないに違いない。
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「キササゲ」

2014-01-13 21:20:21 | その他
「そっちじゃ そう呼ばれるの?こっちではキササゲっていうよ。街路樹にあるし、今頃は実が枝に下がっているでしょう?ササゲに似ているよね?」とKさん。「ん? 確かにササゲのようだね。言われてみれば理にかなっている。たぶんそう呼ぶかもしれない。私の記憶違いだね?きっと。」「でも、地域によりいろいろな呼び方もあるので」と謙虚なKさん。早速調べた。結果、やっぱりキササゲでした。教えていただきありがとうございました。
落葉高木。5m〜10m位にもなる。花期は6月〜7月。薄い黄色の地に赤紫色の斑点があり、花が終わると果実がひものように長く垂れ下がり、これをササゲにたとえ、木のササゲとなった、というのが名の由来らしい。秋には、果実は緑色をしていたが、この時期は、葉を全く落とし、いくすじもの茶色になった束の果実は、見るからに寒そう。
「キササゲ」はきっと何度も目にしていたと思うが、全く認識がなく、風景の中の一つとしか捉えていなかった。 
「えっ?キササゲをなんていう名で覚えていたかって?」それは・・・?。
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シモバシラ 「氷の花」

2014-01-10 18:08:22 | 庭の花木
シモバシラはシソ科。花は秋にアップした。冬にはシモバシラの霜柱が見られるだろうかと・・・。そして、ついにみられたシモバシラ。花が終わり、根元から20cm位で茎を切り、そのまま放置しておくと、寒い冬の朝は条件が揃えば出会えるのだ。その条件とは、気温が氷点下くらいに下がった早朝、雨や雪が降らないこと、強い風が吹かない等々。
シモバシラは、枯れる前と同じに地中の水を吸い上げて、茎まで送っている。その水分が茎の割れ目から出て、外気に触れ「氷」になり、茎に広がり「氷の花」ができる。これこそが、シモバシラのシモバシラ誕生である。最近、特に朝は寒く、気合いを入れないと起きられないが、「今朝は氷の花が咲いているかしら」と思いつつ、庭を眺めるのも、寒い、さむ〜い朝の楽しみの一つになっている。
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「春の七草」

2014-01-07 09:21:18 | 山野草
「せり なずな ごぎよう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ」。春の七草である。せりはセリ、なずなはナズナ、ごぎようはハハコグサ、はこべらはハコベ、ほとけのざはコオニタビラコ(キク科)、すずなはカブ、すずしろはダイコン。特に、ほとけのざは要注意。シソ科のほとけのざと間違いやすいのです。

「君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ」(光孝天皇)

ちなみに、1月7日は七草を入れたお粥を食べ、無病息災を祈る習慣があるが、これは中国伝来のもので、日本では平安時代に始まったらしい。この一年間が健康で無事に過ごせるよう願いたい。
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「サザンカ」

2014-01-05 17:30:20 | 庭の花木
「サザンカ」 ツバキ科
「山茶花」と書いた方が親しみが持てるだろうか。何故、こんな風に漢字で書くのだろう、と不思議に思っていたが、調べて腑に落ちた。サザンカは、中国語でツバキ科の木を「山茶」といい、その花を「山茶花」というのだとか。「山茶」とよばれるのは、葉がお茶のように飲料になることから「山に生える茶の木」という事のようだ。
♪ 「さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき・・・・・・」。サザンカといえば、すぐ口ずさんでしまう、童謡「たきび」の歌。それ程までに親しまれているサザンカ。10月から2月頃まで長く花を咲かせ、冬でも楽しめる。ほのかに甘い香りもする。サザンカと椿の見分け方は難しいが、個人的には椿は春に咲くという認識。しかし、「寒椿」はサザンカと同じ時期に開花する。相違点は・・・難しいことはわからないが・・・
サザンカは、花びらは10枚程度。平開。花びらはパラパラ散る。
寒椿は、花びらはサザンカより多く14枚位。花ごと落ちる。枝が、横に伸びるので、あまり大きくならない。
と、まぁこの程度。紅いサザンカはあでやかだ。
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