啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「モミジカラマツ」 「キンコウカ」 「ギンリョウソウ」

2016-07-29 11:16:21 | 高山植物
 「モミジカラマツ」  キンポウゲ科
 草原で、ひときわ目立つ真っ白な花、モミジカラマツ(紅葉唐松)。花径、1cm位、糸のように、花びらが細かく、散らばって咲いている姿は、楚々として、優しく可愛らしい。花が、カラマツの葉の付き方に似ていること、葉が、モミジの葉に似ていることからの命名という。カラマツソウにも、いろいろな種類があるが、葉をみれば、容易に区別できる。花言葉「光栄」。清らかな個体をみることができ、私も光栄です。

「キンコウカ」  ユリ科
 鮮やかな黄色の花。キンコウカは、「金黄花」、「金光花」とも記すようだ。黄色の花びらが、草原では確かに、光を放って、輝いて見える。草丈、30cm位、多年草。下から開花し、個体には毒性があるという。

「ギンリョウソウ」  イチヤクソウ科
 何だか不気味。真っ白で、形がかなりインパクトがある。至仏山への登山道脇、やや湿った林の中で発見。個体は、気にかけていないと、なかなかみられないというが、以前、登山した折、夫から教えられたので、おおよそ場所は記憶していた。腐生植物。印象の強い花だけに、怖いもの見たさのように、再度みたくなる変な花、と言ったらかわいそうかな?
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「ハクサンチドリ」と「ホソバツメクサ」

2016-07-26 17:51:28 | 高山植物
 インドネシアから、日本に嫁いだ女性を、友人から紹介された。光栄なことに、以前から会いたいと思っていたとのことで、本日、実現した。40代前半の彼女は、日本語が達者。なのに・・友人(英語ペラペラ)は、会話は英語で大丈夫、と彼女に告げている。ダメだよ~と心の内では、強く思ったのだが、私の顔は、ちょっと微笑んで・・グレーな感じ。ボディランゲージで四苦八苦しながらも、何とかクリア。時々、よその国の方とお会いするチャンスがあるのだが、そのたびに自己嫌悪に陥る。将来、英語を話すことがあるのか未知数だが、ボケ防止の環境づくりと思って、少し、お勉強頑張ろうか?
 「ハクサンチドリ」  ラン科
 ハクサンチドリは和名で白山千鳥。名前が素敵。石川県の白山に、多く生えることからつけられた名前、と図鑑に記されていた。花色は、本来ならば、もう少し紅色が強い。草丈、30cm位で、多年草。花がとがって、茎の先にまとまって咲く。背丈の低い緑の草の中で、鮮やかな花は、際立つ美しさ。

「ホソバツメクサ」  ナデシコ科
 岩場の、たくさんの石に挟まれて、白い小花が、まとまって咲いている。草丈、10cm位で、もしかすると、あまり、意識されそうにない、地味な花だが、高山に咲くけなげな花。ホソバツメクサは細葉爪草。葉の形が、鳥の爪に似ていることからの命名という。長期間、雪に閉ざされ、厳しい風雨に耐え、7月上旬から8月上旬の短期間、精一杯美しく咲き、世代をつなぐ。
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「タカネナデシコ」と「タカネバラ」

2016-07-23 15:35:15 | 高山植物
 「タカネナデシコ」  ナデシコ科
 彼の歌は、平和を願う数々の言葉に満ちていた。“今日は、皆さんが聴きたいと思う曲より、僕が歌いたいと思う曲を歌います”という言葉のとおり、当方が知っていたのは、案山子くらい。約、2000人が入る会場は満席で、およそ3時間、興奮と笑いの渦。会場を、どっと巻き込む手腕は、さすがプロ。以前、著書「眉山」を読んで、感動した記憶があるが、豊富な想像力と語彙力はさすが。美しい歌声、ギターやバイオリンの調べ、巧みな話術・・まるで、魔法にかかった心境。初めて、さだまさし氏のコンサートだったけれど、彼の持つ上質な価値観に、少し触れた思いだった。
 さて、これから数回、高山植物にお付き合いください。
 小さな石が、瓦礫のように崩れている岩場から、ピンク色の花を咲かせるタカネナデシコ(高嶺撫子)。実際は、個体よりもっとピンク色。花は、カワラナデシコよりもっと切れ込みが深い。強風が吹けば、花がちぎれて、バラバラになってしまいそうで頼りないが、草丈、20cm位の美しい花だ。

「 タカネバラ 」  バラ科
 ガレ場は歩幅も狭く、長時間の歩行は、身にこたえる。写真を撮る元気もなく、カメラをザックにおさめてしまったが、やはり珍しい花に出会うと・・。当方、ザックを背負ったまま、仲間にカメラを取り出してもらい、ようやく撮影。(高嶺薔薇)。当家にある、ハマナスに似ていると思った。ほのかな香があり、50cm位の高さ。岩場の中で、ひときわ目立つ美しさ。
 タカネナデシコにしても、タカネバラにしても、高嶺の花!
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「再び 至仏山」

2016-07-20 15:51:36 | 登山
 小至仏山付近から尾瀬ケ原、燧ケ岳をのぞむ
 ♪ 夏がくれば おもいだす はるかな尾瀬  遠い空・・・の歌で有名な、あの尾瀬。その尾瀬の西方に位置する至仏山(標高 2228m)。夫と登ったのは、まだ5年位前と記憶している。あれから、二度と登ることはないだろうと、あきらめていたが、思いがけず、仲間と共に登るチャンスがやってきた。鳩待峠の登山口を8時30分出発。本格的な登山は久方ぶりで、、歩きなれない為か、少し歩くと息が切れる。オヤマ沢田代を超えるころからワクワク。なんてったって、魅力的な高山植物を、また、みられるのだから。オゼソウ、タカネナデシコ、タカネバラ、ハクサンチドリ、ハクサンフウロ、キンコウカ、ゴゼンタチバナ・・。
同行した女性たちは、学習意欲旺盛。実際の花をみながら、その覚えたての名前を、何度も何度も繰り返し、あきらめず確認する、その真面目さと一生懸命さに胸をうたれた。お花畑と呼ばれる場所から、広大な湿原である尾瀬ケ原と燧ガ岳をカメラにおさめた。登山前日は雨模様、しかし、海の日は、抜けるような青空。素晴らしい天気に恵まれた。一日中、晴れた尾瀬は初めてだった。ナイス!!


ついに 登頂 
 お花畑を通り抜けたあたりから、蛇紋岩に悩まされる。とにかく、すべるすべる。岩場の連続。コンパスが短いのを恨めしく思った。ようやくたどり着いた小至仏山の頂きは、大勢の人で休む場所もなし。歩けど、歩けど頂きは、先の先。“こんなにも、遠かったっけ”。当方、写真を撮る元気もないが、小さな花々が、岩場にしがみついて咲いている姿を見ると、いじらしく、愛おしく思えるのだった。写真は登頂記念。皆さんの許可を得て、アップさせていただいた。ようやく、鳩待峠にたどり着いたのは、16時頃だった。次回からは、尾瀬の花をアップします。
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「ワレモコウ」

2016-07-17 10:01:30 | 庭の花木
 「ワレモコウ」 バラ科
 湿度が高く、スッキリしない空模様。洗濯物も乾かず、うっとうしい気分にもなるが、しかし、良い所もある。地面が充分に水を吸っているので、草を根こそぎ退治できるし、蚊に刺される確率も比較的少ない。数日前の、肌を刺すような陽ざしに比べれば、外での作業はありがたい。
 ワレモコウは、秋を告げる植物というイメージが強いのだが、気がつけば、“今が盛り”とばかりに庭を彩る。個体は、ヤクシマワレモコウ。これから、本格的な夏の到来というのに、もう秋の草。決して、派手でなく、色も地味目で、目立たないのだけれど、草原で出会うと“あっ ワレモコウ!」と認識する。ネーミングに魅かれるのかな?その花をみれば、その花にまつわる歌とか思い出など、自然に浮かんでくるが、ワレモコウも何だかせつない思い出だ。
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「トモエソウ」

2016-07-13 17:16:29 | 庭の花木
 「トモエソウ」 オトギリソウ科
 最近、パソコンのご機嫌がよろしくない。機械音痴の当方としては、いささか困っている。パソコンに詳しい方にお伺いして、その原因を追究しようと、ただいま努力中。今や、生活に欠かせないパソコン。なければないで、何とかなるのだけれど、やはり、あれば便利。きくところによれば、知人の職場でもペーパーレス化。時代の流れなのかも知れないが、コミュニケーションが少なく、何だか味気がない。
 “トモエ”という名のとおり、5つの花びらがねじれ、巴状に見えるところからついた名。この時季、草原などで、背の高い個体は、目をひくものがある。庭に出て、草丈を測ったら、何と、140cmもあった。花径も大きく、5cm程度。これによく似た花で、ビヨウヤナギが咲いている。花びらだけをみれば、間違いやすいけれど、しかしこちらは木であり、容易に判別できる。トモエソウは、オトギリソウ科であるが、実は、オトギリソウが、以前、当家にもあった。漢字で、“弟切草”と書く。花は、黄色くかわいいのだが、名前が嫌なので、処分してしまった。
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「ムクゲ」

2016-07-10 16:30:59 | 庭の花木
 「ソウタンムクゲ」 アオイ科
 22年ぶりの再会。彼女は、70代半ば。音楽を好み、自ら筆をとり、絵画も楽しむ芸術家。15年もの長い間、東京のプロフェッショナルスクールに通い、革細工の技能を身につけ、資格を取得したという。社会と積極的にかかわり、現在、音楽活動に取り組んでいるという近況も伺った。“あなたに似合うと思って作ったのよ”と素敵な、革製品を頂戴した。話しても、話しても、話題が尽きず、時がたつのも忘れた。
 夏の茶花として欠かすことができないムクゲ。中でも、千宗旦が好んだのは、花の底が紅いムクゲ。底紅木槿とか宗旦木槿などと呼ばれている。朝咲いて、夕方萎む一日花。とは言っても、蕾が、次から次へと咲くので、秋口まで長く楽しむ事が出来る。学名を、Hibiscus syriacus というらしく、確かにハイビスカスに似ている。放っておけば、樹高10mと高木になるが、庭木として栽培しているので、せいぜい4m位。韓国の国花。
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「食事中?」

2016-07-07 18:21:37 | 野鳥
この辺りでは、昔から、夏には稲を、冬から春にかけて麦を栽培するという二毛作。それでも、最近では、麦の栽培農家は比較的少ないようだが。従って、一般的に、6月中旬から下旬にかけて田植えをする。個体は、およそ10日前の写真。いまだ、稲の生育は十分でない為、水面に苗がういういしい。そこに、悠然と現れたカモ。グェッ グェッと押しつぶしたような低い声でなく。カモは、水路や池や河川などに一年中いるので、私達にはなじみ深い。時に、親子で泳いでいる姿は、可愛いものだ。しかし、鴨が葱しょってくる、なんていう言い方をされることがあるが、意味を考えれば、カモもこんなふうにたとえられると、かわいそうな気がする。
 そして、本日は七夕。日中は、晴れて気温があがり、肌をさすほどの強い日差しだったが、夕方から曇り。今夜はお星様をみられそうにない。
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「夏野菜 収穫」

2016-07-05 12:54:52 | 庭の花木
 昨夜、久方ぶりに歌舞伎を堪能。江戸時代から400年以上続いている歌舞伎。日本の伝統芸能なのに、当方、身近な存在とは言えない。狂言は何度か観たことはあり、また、歌舞伎座にも数度足を運んだ記憶はある。その程度なので、知識が乏しい。今回は、始まる前に、その観賞の仕方について、解説してくださったので、有難かった。本題「鳴神(なるかみ)」。これぞ 歌舞伎!実に、コミカルで、楽しく、ユーモア抜群!きわどい場面でも、思わずクスッ。席が、花道に近かったためか、尾上松禄演じる鳴神上人の飛び六方の迫力は圧巻。全身に、神経の行き届いた役者の立ち居振る舞い、丁寧なしぐさ、柔らかな手首の動作、細かな顔の表情、舞台の美しさなど、実に魅力的。“本物”の力強さに、心豊かな至福のひと時を過ごした。
 5月上旬に苗を植えた夏野菜。キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、オクラ、シソなど毎日収穫できるようになった。キュウリ、ナスなどは一度にたくさんなる為、形を変え乍ら食卓に出すのだが、なかなか食べきらない。獲りたての野菜の味は、スーパーのそれとはちがい、とにかくみずみずしく美味しい。そして、スイカ初もの。当方、スイカ大好き人間。野鳥に目をつけられ、いくつかアウト。たぶん、カラスだ。最近、よく姿を現している。本当に彼らは賢い!早速、ネットをかけた。さて、どうなることやら・・。
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「ツユクサ」

2016-07-02 10:47:33 | 山野草
 「ツユクサ」  ツユクサ科
 雑草といえば雑草、しかも地を這い、どこまでも伸びてゆく。草むしりをするときは、手こずる草なのだけれど、この鮮やかなブルーは目が覚める美しさ。一枚の花弁の径は、およそ1cm。二枚の花弁が絶妙な感覚で広がり、しかも長い雄しべ3本、短い雄しべ3本と、みればみるほど興味深い。ちょっと見ただけではわからないけれど、花弁の下には、透き通った白い3枚のガクもある。濃い緑の葉、涼しげで鮮やかなブルーの花、雄しべの黄、あまり好かれない草だけれど、当方、好きな花だ。早朝、それこそ、露のある間に花を咲かせ、昼頃には萎んでしまう一日花。庭から一輪切り、花の観察をしていたら、すぐに葉が丸くなり、元気がなくなってしまった。カメラをかまえていたら、どこからともなくハチが・・・。私が動いていようが、シャッターを切ろうが、全く無頓着。何の危機感もなく、一心不乱に仕事をしている様子をカメラに収めた。
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