啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「冬を生きのびて」

2022-01-20 12:11:42 | 野鳥
 今日は大寒。寒々しい空。ここ数日、赤城山から吹き下ろす風が強く、正真正銘、群馬の冬。日差しはあるが、体感温度は低い。
 ふと、窓越しに外を見ると、色よく熟したキンカンを、ヒヨドリが果実をついばんでいる。もう、甘くなったのだと、野鳥に教えられ、一粒口に含むと、独特な苦みと甘み。木のもとにたくさんの実が落ちていて、野鳥の生命力のたくましさに驚かされる。羽毛を全身に纏っているとはいえ、この寒さは彼らにとっても、身にこたえるのに違いない。
 ヒヨドリは、極めて身近な存在であり、自宅でも、公園でも、里山でも、見ることが出来る野鳥だ。故に、その鳴き声は、時にはけたたましく「そんなに鳴かんでもいいのに、喉が痛くなるじゃないの」と余計な心配をしてしまう。少し迷惑と感じることもあるが、考えてみれば、鳥たちは自然界では、大切な役目を果たしている。例えば、彼らが運んで植物が生えたり、林が出来たり、害虫を食べてくれたり・・人間も、鳥も、動物も花もそして魚だって、みんな大切な仲間たちなのだと。
 お気に入りの枝があるのか、今朝はモズがちょこちょこ顔を見せてくれている。嬉しい。写真、撮ろうとするが、少しもじっとしてくれない。
 新型コロナウイルス感染が、外国と同じ様なフェーズになりつつあるのか、県内も「まん延防止等重点措置」の適用地域になってしまった。感染者が4万人超え、県内でも400人を超え、この状態でいったら、3回目のワクチン接種前に、感染してしまうのではないかしら。
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「悩ましい日々」

2022-01-14 10:27:53 | 野鳥
 オミクロン株の爆発的な感染拡大。昨日は全国で18000人を超えた。これまで経験したことがない危機的な感染状況で、自宅で療養する感染者が急増し、さらにその数は今後も増えるであろうと新聞に記されていた。県内でも、日々その人数を増し、例外ではない。けれど、周囲でも以前のような危機感はあまりない。勿論、できうる限りの感染防止対策はしているつもりだが、現在はウィズコロナ時代という新しい生活様式に、多かれ少なかれ変化しているのだろうか。
 明日から2日間、大学入学共通テスト。受験生はその日の為に、万全の準備をして臨んでいるのに、コロナウイルスという不安をも抱え、その立場になれば、全く悩ましいことに違いない。
 頑張れ! 受験生!
 そして、大雪。日本海側を中心に、短時間で積雪急増のニュース。降り方も強まり、「ただひたすら頑張るしかない。これも雪国の宿命か」と雪かきをしている映像が流れたが、歳を重ねれば、厳しい作業に違いない。
 新年始まって間もないのに、その他にも、次から次へと悩ましい日々が続くが、それでも、朝は必ずやってくる。自分の考え方次第で、見えてくるものが違ってくるものだ。今日も上州名物、からっ風、凄いです!
 翼に白い文様のジョウビタキ。雄は胸からお腹にかけて橙色。今年も、ジョウビタキが当家の庭にやってきた。そっと、そ~っと窓に近づき・・。枝にとまっているこの子は「何か変だな?」と感じたのか、あたりをキョロキョロ。一瞬、目が合った(?)その瞬間に、すばやく飛び去ってしまった。冬は、リビングから外を眺めていると、可愛い野鳥が来てくれる。
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「身近な野鳥」

2021-02-05 14:26:35 | 野鳥
 暖かい春の光がガラス窓をとおし、室内にそそぐ昼下がり。TVを観ながら、うっつらうっつら・・と、突然、鳥の大きな鳴き声。パッと目を覚まし、外に目をやれば、モクレンの枝の先で、ちょこんとシジュウカラ。近い、すぐ近く。魔法の手があれば、届きそうな距離感。スズメと同じくらいの大きさなのに、驚くほど声が大きい。美しい黄緑色の羽、のどから胸にかけて、太い黒色のネクタイ、黒い帽子、目立つ白い頬、一目でシジュウカラと確認できる。
 そっと、そ~っとカメラを取りに行き、気づかれないよう、そろりそろりと窓に近づき、シャッターを切った。その音に驚いて、逃げてしまうかと思ったけれど、枝の上でちょこちょこ自分の向きを変えるだけで、飛び立つ気配がない。高い位置から、昆虫を探しているのだろうか。私の存在には、目もくれないといった状態。それならばと、双眼鏡を取り出してみたが、普段から扱いなれていなく、もたもたしているうちに、ぱぁ~と威勢よく飛び去ってしまった。
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「帰還」

2020-12-07 16:22:30 | 野鳥
「オナガ」
 カプセルが流れ星のように、一本の光の跡を残し、飛んでくる映像を何度みたことか。9月末、相模原のJAXA宇宙科学研究所へ見学に行った事を思いだしていた。その時、12月6日帰還と掲示されていたが、まだまだ先の事と「はやぶさ2」の事はすっかり忘れていたが、実際一筋の光を放ち、夜空に飛んでいるカプセルをTV映像でみた瞬間、”すご~い!”と拍手を送っていた。小惑星「リュウグウ」で採取した情報は、今すぐ私達の暮らしに直結するとは思わないけれど、あまねく宇宙の研究につながってゆくことでしょう。明日、相模原のJAXAに到着するというカプセル。宇宙科学探査交流棟を見学した経験が、こうしたニュースに心を寄せるきっかけになった。
 硬くなったブドウの実をついばみに、オナガがやってきた。その名のとおり尾が長く、飛ぶとその長さが、いっそう際立つ。黒い帽子をちょこんとかぶり、水色の羽根が美しい。リビングのガラスに、そっと そ~っと静かに近づいて撮影したのだが、だいぶぼやけてしまった。
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「冬の使者」

2020-01-13 18:18:15 | 野鳥
 一緒に白鳥を観に行こう、と約束したのに、自身に急用ができ、一人で行ったIさんから、思いがけず数枚の写真が、携帯に送られてきた。ここは鏑川、高崎市と藤岡市の境に位置する河川で、毎年白鳥が飛来する。いわゆる”白鳥飛来地”として、観光地化しているわけでもないと思うが、地域の”白鳥を守る会”の方が、餌付けをしているようだ。他の写真には、長い首を伸ばし、黄色のくちばしを水面につけ、餌を探している様子や水中に逆立ちしている姿の白鳥・・何とも滑稽で可愛らしい。全体が白色、首が長く、目先は黄色そして先端は黒・・実に美しく見惚れてしまう。以前、夫と観に行った記憶があるが、飛び立つあの瞬間は、美を全身にまとって、しかも逞しい彼らの生命力に魅了された。3月頃までこの地で越冬。
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「きた! 来た! 四十雀」

2019-12-27 13:16:25 | 野鳥
 突然、警察官の訪問。きけば、この辺りで詐欺の被害が出ているという。手口が非常に巧妙で、どうしたらそんな考えが浮かぶのか、こっちが教えてもらいたいくらい頭がいい、と。最近は電話ばかりではなく、市役所の職員や警察官を名のって自宅に来ますから注意してください。注意喚起で戸別訪問している私も疑われちゃうんですよ、と苦笑いの彼女。確かに、この手の被害金額は莫大。個人的に留守電、ナンバーディスプレイで対応しているが、固定電話にはほとんど電話は来ない。
 頬が白く、黒い帽子に黒いマフラー、そして黒いネクタイ・・シジュウカラ(四十雀)だ。何と愛らしい!雀とは、小さな鳥をさし、古くは「クラ」と読み、ジュウやジュと鳴くことに由来したという説が野鳥の本に記してあったが、ジュと鳴くより、ツピーツピーと、少し甲高くさえずるように聴こえるが。あちこちの枝に飛び回り、少しもジッとしてくれない。大きさはスズメ程度だが、青味がかった羽がきれい。珍しい野鳥が来てくれる日は、何かいいことがありそうな・・。
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「さりげない日常」

2019-12-16 13:24:37 | 野鳥
 冬枯れの庭に、畑に、真っ白な霜が降り、朝の日をうけ、キラキラ輝いていた。きれいな冬の景色。それもつかの間、気がつけば霜はすっかり溶け、土は暖かい陽ざしに包まれた。本日は風もなく、冬とは思えないポカポカ陽気。ハクモクレンの葉も、リンゴ、ブドウの葉も、サクランボの葉もすっかり落ち、見とおしがよくなった。そんななか、朝からキジやジョウビタキが訪れた。キジはオス。ちょこちょこ畑を走り、辺りをキョロキョロ。私の気配に気がついたのか、けんもほろろに、一目散にかけだした。その足の早いことと言ったら・・。
 一方、ジョウビタキ。細く長く伸びたリンゴや、ブドウの枝を行ったり来たり。羽の白い部分が目立ち、”紋付鳥”の名も。小さな昆虫、木や草の実が好きで、当家にお好みの実があるのかしら?とっても可愛い目をしています。
 こんなにのんびりした朝の情景なのに、当方何となく体調がすぐれない。立場上、つい無理をして外出してしまうので、回復がいまいち。それを知ってか、友人がメールや食物の差し入れ。本当にありがたい。健康でさりげない日常の何と幸せなことか。
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「可愛い訪問者」

2019-01-13 16:34:08 | 野鳥
 「ねぇ~、ねぇ~、こっち向いてよぉ~、ちょっとでいいの。ねぇ~ったらぁ~」。この可愛い訪問者は、そんな私の気持ちに全く気がつかず、ちょこちょこ足早に動き回る。少しもじっとしてくれない。そっと、そ~っと窓に近づき、こちらの気配を感じられない様に、シャッターを切る。その瞬間、チラッと振り返ったかと思ったら、パーッと空へ飛んで行ってしまった。
 ジョウビタキの特徴は、何といっても羽の一部に、白い紋のようなものがあること。一目で、即確認できる。小さな昆虫、木の実や草の実が好物とか。くるっとした小さな目がとても可愛らしいが、強い縄張り意識があり、鏡に映った自分の姿にさえ攻撃するのだとか。
 冬の野鳥の中でも、ジョウビタキはひときわ美しい。
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「偶然の出会」

2018-01-30 10:14:24 | 野鳥

ドキッ、ドキッ、ドキッ!心臓の音がたかなる。まさか、まさかこんな川で、カワセミに出会えるとは!カメラを持って来なかったことを、こんなに悔やんだことはない。そっと、そっと、静かに、静かに近づいて、スマホのカメラを最大拡大し撮った一枚。あまりに小さく、どこにいるのか、確認できないかも知れないが。垂れさがたった、細い枯れ枝につかまり、じっと川面を見つめ、魚をねらっている。それを見ている私まで、緊張してしまう。もっと近くに、もっと近くにと一歩一歩寄っていくと、パッーと、いきよいよく飛んで行ってしまった。
鳥の宝石と呼ばれるカワセミ。背中のコバルトブルーが実に魅力的。思いがけない鳥に出会えた嬉しさ。主役のカワセミが、あまりにも小さく、アップするほどでもないかと思ったが、偶然の出会いに感動のあまり、掲載しました。
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「ツグミ」

2017-01-12 14:35:11 | 野鳥
 一枚、また一枚と庭の枯れ葉が舞う。風もないのに不思議な事、と目を凝らしてよく見ると、ヒヨドリに似たツグミが、落ちている葉っぱを、懸命に嘴でかき分け、エイ!とばかりに、どけているところ。土の中にいるミミズや、葉で隠れている昆虫を探しているのだろう。葉を数枚まきあげたと思うと、両足をそろえ、ピョンピョンと数歩あるいてはとまり、胸をそらせ、あたりの様子をうかがっている。こんな動作を何度か繰り返すのだが、なかなかしぐさが可愛らしい。ツグミは冬鳥。秋から冬にかけ、北から渡ってくる。庭にもやって来るので、ムクドリなどと同様、ふつうにみられる野鳥だ。特徴は、眉の白いライン。まるで、強く、白いアイラインをひいたように目立つ。そして、胸の模様。ツグミという名前は、日本国内では、ほとんど鳴く様子を見られないことから、“口をつぐむ”の意で、“ツグミ”という名がつけられたと、ネットには書き込みがあった。
 北風が強く吹く寒い日は、ツグミに限らず、鳥をあわれと思うのは、風にあおられ、羽をまんまるく膨らませ、寒さをしのいでいる様子。家の軒に来て、少し風を避ければいいのにと思うのだが・・。
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