
久し振りの長時間の山歩き。ガイド本の歩行予定時間をかなりオーバーしてしまった。梅雨の合間の好天にタイミングを取ったが、残雪歩き、雪解け水と泥道に悩まされた。山頂からの大展望は圧巻。昼飯・コーヒータイムの予定時間を大幅にオーバーしてしまった。
上州「武尊山」(2158メートル)は高さは無いが日本100名山に数えられる名山。沼田市から日光方面に抜けるR120号線を利根村で武尊牧場方面に左折。武尊牧場スキー場の駐車場からスタートする。3合平までの一時間も歩く予定だったが、目の前で動くリフトに目が眩み800円の片道切符を買ってしまった。
レンゲツツジの咲き乱れ白樺が見事な3合平で標高は1400メートルほど。ベニバナイチヤクソウ、マイズルソウ、エンレイソウ、ツクバネソウなど花が豊かなハイキング道から歩き出す。本格的な登山道となる避難小屋まで緩やかな登りで約1時間。ここからが大変だった。前日までの雨に雪融けが重なって、登山道は泥田の状態。ある程度は想定して靴も古いのに変えていたが、泥だらけになるのが耐えられずまともに歩けない。
ゼビオス岳から中ノ岳直下の鎖場辺りまでは残雪も残り最悪だった。鎖場の急登は好天だっただけに乾いており難なくクリア。上りきるとかなりの残雪。残雪の上を本格的に歩くのは初めて。友人から頂いた“軽アイゼン”は持参したが、試着はしているが本番でつけたことは無かった。すれ違った人に聞くと「つけなくても行けますよ」にほっと一息。
日光白根、皇海から赤城まで山々の遠景が凄い。雪の上を小足でゆっくりと歩く。笹清水で喉を潤し、急な雪道を登ると日本武尊の石像。間もなく360度見渡せる頂上に着いた。至仏、燧ケ岳や平ヶ岳から谷川連山、巻機山など越後の山々、赤城方面などさえぎるものがない。富士山は展望できなかった。
展望に見とれ、美味しいおにぎりを食べ、コーヒーまで煎れてまったり。予定時間を大幅にオーバーしてしまった。帰りには少し余裕も出た。上りでは気付かなかったが、鎖場の下でシラネアオイの小群落を発見した。
ガイド本には歩行時間で「7時間40分」となっていた。駐車場から3合平までリフトに乗った。その分を差し引くとかなりオーバーしていた。まあ、いいか・・・・。

手前の笠ヶ岳、至仏山とそのおくの平ヶ岳など尾瀬方面。

山頂近くの日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の石像と遠景