啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「山の幸」

2022-11-26 18:50:11 | その他
 ムカゴ・・若い人は知っているだろうか?流通量が少ないし、スーパーでもあまり見かけないので、馴染みが薄いかもしれない。ムカゴは、山芋の葉っぱのつけ根にできる種。その大きさはさまざまで、大きいものは直径2cm程のものもあった。11月中旬、友人と山に、ムカゴを見つけに行った。ツルには遅れて熟した実が多少あったが、時すでに遅い感あり。ツルが絡みついている木に少し触れても、実はほろほろと落ちてしまう。友人は、とっておきのグッズを用意し、目ざとくムカゴを見つける。私は、落ちてきたものを拾うだけで、たいして役に立たない。段々と飽きてきてしまうが、バタバタと音をたてて落ちてくるときは大収穫。(やったね!)ムカゴは、茶懐石にも使うし、個人的には、塩味の炊き込みご飯が好物。秋の味覚、是非お試しあれ。
 ギンナン・・イチョウの実。生涯に1度だけ、ギンナン拾いをした経験がある。けれど、悪臭があり、その処理には難儀した。「買って食べるのが一番」と決めていたが、友人が拾ったばかりの新鮮なギンナンを処理し、届けれくれた。それを封筒に入れ加熱すると、袋の中ではじけ、硬い殻を割ったその中から、きれいな緑色の宝石のような実。とりたては、黄色でなく緑色なのだと、初めて知った。勿論、美味しかったです。
 ザクロ・・近くの低山を散策中、ザクロ発見。完熟した果実が割れて、赤く透明な果肉がたくさん。子供の頃、隣家に大きなザクロの木があり、それが実ると美味しそうで、羨ましく思った記憶がある。口に含むと、甘酸っぱく、どちらかというと観賞用でしょうか。
 今日も晴れた空の彼方には薄く雪化粧した浅間山が見えました。当家も冬支度。
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「ぐんま百名山・・十二ヶ岳」

2022-11-20 16:24:49 | 登山
 素晴らしい展望、360度の展望とはこの景色か‼ よく晴れた晩秋、十二ヶ岳(1201m)の山頂からは、東・・子持山や荒山など、西・・浅間山、本白根、憧れの四阿山、南・・水沢山などの榛名の名峰、北・・谷川や三国山などの山々・・目を転ずれば、渋川や伊香保の街並みが、陽の光に輝いている。勿論、雪をいただいた山並みも遠方に望め、下山したくない程美しく、見ごたえある山の風景が広がっている。平日だというのに、広くない山頂は、同世代(?)と思われる人たちで賑わい、同じ風景を満喫。
 小野子山、中ノ岳、十二ヶ岳は、いわゆる小野子三山と言われ、榛名山の北側に、3つ並んでいる。健脚は、これらの縦走を愉しむのでしょうけれど、私などは単体で充分と考えている。
 十二ヶ岳駐車場から登山口まで、水害の為か、ごろごろした石の道を歩くこと20分。ここからは、足元の木の根っこに気を付けながら、忍耐強くダラダラとした林道を40分ほど歩くと、見透台と呼ばれる岩の展望台に到着。下を見れば絶壁で怖いけれど、遠く新宿副都心なども見え、展望は素晴らしい。空気が乾いた青い空に、ここに来なければ見えない景色を暫し愉しむ。
 ここからも、多少ロープを使う岩場もあるが、特に危険な箇所はない。低山であろうと高山であろうと、歩を止めさえしなければ、必ず頂につく。そして、そこには心躍るトキメキの景色が待っている。




見透し台
 
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「ぐんま百名山 小野子山・・リンドウ」

2022-11-12 21:59:28 | 登山
 「小野子」という名前の山。そこに妹の文字を加えれば、歴上の人物「小野妹子」になるんじゃない?なんて、つまらないことを考えてしまう。
 小野子山は1208m。当家から車で2時間。子持牧場をぐるっと回った林道の「赤芝の姉妹ツツジ」の標識が登山口。ヒノキやカラマツの林をおよそ20分歩くと。軽トラック1台くらいが通れる舗装道路に出る。ここがまた急勾配で、非常に歩きにくい。この道をしばらく歩き、道がカーブしたあたりから左に折れると、ここからが山道だ。雨で掘られた広い沢は、急登。ストックを使い、根っこにつかまりながら山腹を歩く。尾根道を歩いていると、青紫色の上品なリンドウの花が風に揺れている。花を見ると、何だかホットする。登山道を迷うことなく進むと、「高山のゴヨウツツジ」の看板。県指定天然記念物に指定され、別名シロヤシオ。「姉妹ツツジ」で親しまれていたが、妹のツツジは枯れてしまったとのこと。
 さらに、30分ほど登ると休憩ポイントの看板。急に展望が開ける。右手に十二ヶ岳と中岳、左手には先日登った子持山を望みながら、「ここが頂上かしら」という思いを何度か裏切られ、アップダウンを繰り返すと山頂到着。
 素晴らしい秋晴れ、紅葉も終盤。シジュウカラが時々可愛らしくさえずり、枝から枝へと飛んでゆく。輝く秋の光に、雄大な山に身を包まれ、何という幸福な時間だろう・・。
 小野子山は多少の急登はあるが、きつい岩場もなく楽しい山旅。山だから、登って登っての連続だけれど、歩を止めなければ必ず山頂につく。そして、そこには達成感と満足感、山頂からでなければ見えない景色が待っている。

登山道脇に咲いていたリンドウ
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「ぐんま百名山・・子持山」

2022-11-06 20:16:16 | 登山
 泣きました。登るのが辛くて、泣きべそをかいたことはあったが、声をあげて本気で泣いたのは初めて。登山口の一番近い7号橋付近に駐車。沢にかかる木道を歩くと、目の前にそそり立つ屏風岩。それを見上げながら、沢沿いに登っていくコースが登山ガイドに書かれていたが、ガイドブックに書かれていないもう1つのマイナーコースを選択。とにかく急登。しかも、大きな岩には、クサリもロープもない。足がかかりそうな場所、つかめそうな岩を見つけ、それを頼りに一歩また一歩。怖い。下を見れば急斜面。途中で戻るわけにはいかない。息を、気持ちを整え、登りつめた瞬間、どっと涙が出てしまった。私たちを追い越した男性も「怖かったですね」と。
 涙で出た分量の水分を補給し、ここからはしばらく尾根歩き。アップダウンを繰り返し展望が開けた目の前に、ドド~ンと大きな獅子岩。高さ100mの岩体。ロッククライミングしている人が数名。見ているだけで、足がすくむ。それを横目でちらちら見ながら登り、「ここがてっぺんかな」と思ったところは、柳ケ峰。がっくり・・。疲れがどっと出る。またも段差の厳しい岩場を数度。足を、あっちにぶっつけ、こっちにぶっつけ・・あざだらけ。
 子持山は、今が紅葉の見ごろ。絵のような美しい景色。山頂は360°の展望とはいかないが、日光白根の山並みがきれいだ。
 下山は大タルミへ下るコース。杉の林の中を唐沢川沿いに歩く。厳しい岩場はなく、沢の水音が耳を、心を癒してくれる。 子持山は低山で、一般向きの山、とガイドブックに書かれていたが、正直、自身の体力でよく無事に下山したと思っている。今年度一番怖い思いをした山トップクラス。忘れられない山となった。

獅子岩
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「赤城  荒山」

2022-11-01 20:43:12 | 登山
 秋晴れの日曜日、赤城の荒山(1572m)への登山。午前8時なのに、登山口近くの姫百合駐車場は、マイカーで満車状態。登山者を愉しませてくれる紅葉シーズンの到来だ。登山道は良く整備され、穏やかで危険な箇所はなく、全体として歩きやすい。途中、ゴロゴロした岩場もあるが、土嚢が積まれ、足もとに優しい。この登山道は何度も歩いたことがあり、おおよそ想像ができるが、何年かブランクがあると、その経験値もちょっと怪しい。疲れたかなぁ~と思う頃に、急に視界が広がる。荒山高原に到着。ここは、荒山と鍋割山の分岐点。なかなか雰囲気の良い高原だ。一休み。
 いざ、荒山へ。荒い山と名がついているので、さぞかし大変な山かと思いきや、その登山道脇は、ずっとツツジのトンネル。その時期には、山は朱色に燃えるのではないかと想像する。「春に、また来ようね」と友人と約束。さらに、登山道を進んでいくと、目が覚めるような素晴らしい展望が開けた。今年登った西上州の山並みが、美しくそびえたつ。その山の一つひとつに思いを馳せながら、数本のロープにつかまり、自分を励まし山頂へ。その展望は良いとは言えないが、目の前に電波塔がある地蔵岳が大きく望める。ここで、山カフェ。最高‼ 下山は別ルート。緩やかな下り道は快適そのもの。ついつい足が先行し、「早すぎる」と友人からは、呆れられた。

友人と。
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