啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「偶然の出会」

2018-01-30 10:14:24 | 野鳥

ドキッ、ドキッ、ドキッ!心臓の音がたかなる。まさか、まさかこんな川で、カワセミに出会えるとは!カメラを持って来なかったことを、こんなに悔やんだことはない。そっと、そっと、静かに、静かに近づいて、スマホのカメラを最大拡大し撮った一枚。あまりに小さく、どこにいるのか、確認できないかも知れないが。垂れさがたった、細い枯れ枝につかまり、じっと川面を見つめ、魚をねらっている。それを見ている私まで、緊張してしまう。もっと近くに、もっと近くにと一歩一歩寄っていくと、パッーと、いきよいよく飛んで行ってしまった。
鳥の宝石と呼ばれるカワセミ。背中のコバルトブルーが実に魅力的。思いがけない鳥に出会えた嬉しさ。主役のカワセミが、あまりにも小さく、アップするほどでもないかと思ったが、偶然の出会いに感動のあまり、掲載しました。
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「えっ、噴火!」

2018-01-27 10:57:20 | 山野草

「ヤブコウジ」 ヤブコウジ科
草津白根山は、馴染みの山。スキー、ハイキングと何度も訪れた。白根山は“湯釜”があり、観光客で賑わうが、どちらかと言えば、荒涼とした風景が広がり、その先の湿原、“芳の平”まで行かないと、いろいろな植物に出会えない。
一方、本白根山は、白根山とは対照的で、美しい針葉樹林が広がり、特に高山植物の女王として知られる、コマクサの群生地がある。勿論、鏡池にも何度か行っている。林の中を、だらだらと下りながら、珍しい植物に出会えることは、楽しみのひとつだった。
ところが、今回、まさに、あの辺りで約3000年ぶりの噴火とは!しかも、複数箇所からという。本当に驚いた。何度も訪れた場所だけに、今回のような噴火に遭遇していたか、と思うと恐ろしくなる。つくづく自然の怖さを痛感。連日、映しだされる山の姿に、さまざまな記憶がよみがえる。
冬は、枯れた葉や落ち葉の中で、鮮やかな色は目をひく。ヤブコウジは、十両とも呼ばれ、マンリョウやセンリョウと共に、似た実をつける。但しそれらと違うのは、実の数が少ないこと、丈が低く、15㎝程度。個体は、庚申山の斜面で見つけたもの。当家の庭のヤブコウジは、花を咲かせることを忘れたのか、今年は実をつけない。それとも、気がつかないうちに、野鳥に食べられてしまったの?
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「まるで雪国」

2018-01-23 12:10:38 | 庭の花木

昨日、午後から、ちらちら降りだした雪は、起きてみれば、一面の銀世界❗️“本当に綺麗”といえば、“呑気なことを言って”と叱られるかもしれない。家族からは、今日は車の運転禁止令が出ているので、何処へ行くあてもなく、のんびり雪景色を楽しんでいる。遠方にいる妹からは、雪かきでへとへと、とラインで写真が送られ、おまけに、前回(4年前)のように、お怒りモードでなくけっこうです、とニコニコマークのスタンプメール。雪の反射で外はまぶしく、時々木の枝から雪が舞いおち、野鳥が梢を、あちこち飛び移る景色は、今でしか楽しめない。部屋には暖かい陽ざしが差し込み、幸福感に包まれる。
ようやく咲き始めたロウバイ。“う~ん、いい香り!”。葉の落ちた枝に、黄色のゴージャスな花。それぞれの花びらはしっかりして、名のごとくロウを塗ったような肌ざわり。名の由来は、(臘月)旧暦で、12月に咲く、あるいは、ロウ状の梅に似た花とか…いくつか説があるようだが、真冬の花として、堂々の存在感だ。
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「豊旗雲」

2018-01-20 11:34:21 | その他

西の空を茜色に染めて、少しずつ太陽が沈んでゆく。山の端はことさら美しく、その稜線がくっきり空に映し出される。日中はまぶしかった太陽も、沈んでゆく頃は、その光は鈍く、見ているものを別世界へと誘う。時間の経過と共に、1つ、2つ、3つ…と星々が瞬き始め、星の空へと移ってゆく。こんな日は、大きな星も小さな星も、寒々ときらめいて、月さえも冷たそうな光を放つ。こうした有り様をカメラに納めたいと思うが、その腕がない。
ふっと、目に入った美しい雲、豊旗雲(とよはたぐも)だ。まるで、旗がなびいているように、東の空、西の空と大きく広がりをみせている。なんとも素晴らしい光景だ。一瞬、飛行機雲かと見まがうほどだが、そうではない。願わくば、写真の左側の空が、もう少し大きくたなびいていたら、もっと良かったかも知れない。
ボォ~と雲を眺めていると、その形が動物や人、食べ物に見える瞬間がある。昔の人が、星空を見て物語を作ったように、雲の形で何か想像できたら面白いかなぁ~。
本日は、大寒。一年中で最も寒い日とされるが、今は風もなくポカポカ穏やか。


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「恒例行事」

2018-01-17 15:08:24 | その他

“明朝は絶対見に来よう”と、空き地で見つけた、どんど焼きのやぐら。しかし、当日の朝(14日)気がついたら、もう終了していた。残念❗️
どんど焼きは、全国にその行事があるらしい。空き地に、竹や枯れ木で“やぐら”を組み、そこに、各家の正月の飾りもの、古い達磨、古いお札などを持ちより、それらを燃やすことにより、無病息災を祈る恒例行事。昔は、子供たちの数も多く、米粉で作ったまゆ玉や餅を、木の枝の先にさし、残り火で焼いて食べた。たとえ、どんなに寒い朝でも、なんと楽しかったことか。親と一緒のまゆ玉作りも、今では懐かしい思い出だ。
最近は、どんど焼きをする場所の問題、子供たちの数が少ないこと等、それぞれ事情も抱えているようだ。
やぐらの近くに寄ってみれば、竹で作った鳥居があり、しめ縄には“おんべろ”がさがっていた。正月飾りを燃やすことから、“神様を空に送る”という意識からという。
地域により、主催団体が、育成会やPTAが中心ときくが、子供の頃の懐かしい思いがよみがえる。
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「ロゼッタは冬の花」

2018-01-14 09:58:31 | 山野草

地べたにペタッとはりついて、葉を思いっきり、四方八方に伸ばし冬を越す草。個体はたぶん、オニタビラコ。その他、あぜ道で見つけた、ナズナ、マツヨイグサ、ノゲシ、アザミ、タンポポ、ハルジオン…気をつけてみれば、たくさんある。みんな、みんな冷たい風をよけ、全身でたっぷり太陽の光を集め、春を待っている。
ロゼッタは、茎が短く根から葉が出ているように見えるが、その形はまるでバラの花に似ていることから、このように呼ばれているという。それぞれの植物で、葉の特徴があり、“葉っぱの花”という気がしないでもない。
連日、各地から大雪の便り。雪国の人は、こんな素敵な植物の姿を見ているのだろうか?寒さは、まだまだ続く。しかし、やってこない春はない。植物も、暖かい春が来る日を信じて、今、この時をじっと耐えているのだから。
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「春色」

2018-01-11 14:37:04 | その他

「クリスマスローズ」
気温が乱高下、まるでジェットコースターのように。先日は春の陽気、明日は最高気温が、なんと6℃の予報。日本海側や東北では、大雪のニュースが伝えられている。友人は、雪の東北へ是非来てください、と誘ってくれるが、いやいや、それはNo,thank you。彼女は、“○○ちゃん(いまだに、ちゃんと呼ぶ)は、きっと駅から一歩も出られないよ”とのお言葉。同感、同感。一歩も歩けない自信がある。ということで、冬の東北行きは、実現していない。
当家にも、クリスマスローズはあるが、2月中旬頃にならないと咲かない。個体もいろいろ種類があるなかで、クリスマス頃に咲く種類にちなみ、その名がついたという。ローズと言ってもバラでない。個体は、実家の庭の陽当たりの良い場所に咲いていた。春の妖精が舞い降りたような花姿だ。
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「小菊」

2018-01-08 15:40:08 | 庭の花木

「ノースポール」 キク科
ポツポツと音をたて、久方ぶりに雨が降ってきた。庭の土はしらっちゃけ、ときどき水やりはするが、自然の雨にはかなわない。上州名物「からっ風」
今年も健在。昨年、12月の新聞記事によれば、群馬県はからっ風と日照時間の長さで、美肌県ワースト1位とか。しかし、どんなに風が吹こうが、肌にとり劣悪な環境であっても、青い空とさんさんとさしこむ陽のひかりは、本当に有難い。晴天は精神安定剤。気持ちが軽やかになる。
草丈、約20㎝、花径3㎝ほど。あまり陽の当たらない場所にあるが、元気で花を咲かせている。朝方は、あまりの寒さに花が閉じ、凍ってしまったのか、と思うほど固まっている。名がNorth poleとついているように、寒さに強く、雪のように白い花は清楚。冬になくてはならない花の一つだ。
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「粛粛と」

2018-01-05 11:31:14 | 庭の花木

「ワビスケ」 ツバキ科
あっという間に年が明け、もう5日。年末年始と来客が多く、食事の準備に忙殺された日々。アルコールの缶やビンは山と積まれ、よくもこんなに胃袋に入ったもんだ、とやや呆れぎみ。これが、正月かと思わぬでもないが。ようやく、静かな日常生活に戻り、ほっとしたような、寂しいような…。こんなに、静かだったのか、と改めて認識する。また一つ歳を重ねてしまい、新しい何かを求めるという気持ちより、健康で粛々と日々を過ごしたいと思っているが、新しい“知”は求めたいと思っている。まだ行ったことのない国々や植物にも出会いたい。お茶、音楽、水泳などの仲間とのネットワークで、人生を楽しんで行きたい。
誰がつけたかワビスケという名前。常緑高木で、小さく筒状に咲いた花は、茶花に重用。一重で可憐。花言葉「控え目、静かな趣き、簡素」など。白花ワビスケはほとんど咲き終わったが、ピンク色はこれから。まだまだ固い蕾状態だ。
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