啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「愛しき花よ・・”ヤマシャクヤク”」

2020-04-28 11:34:30 | 庭の花木
「ヤマシャクヤク」  キンポウゲ科
 道ばたや荒れ地、ちょっと周りに目を配ると、そこには小さな野の花が咲いている。黄色、赤色、紫色と一口にいっても、薄いものや濃い色、どれ一つとっても同じ色はない。そして、それらは私たちの暮らしの中に存在し、隣にあるものだ。しばらく連続で野の花をアップしてきたが、都会や里を問わず、この記事を読んで下さった方が、身近なちょっとした自然の美しさに、心をよせてくれたら嬉しい。
 先が見通せない感染症。心が沈みそうな日々を過ごしているが、当家にとっては、孫君誕生という嬉しい事も。言葉に綴れないほど嬉しく、抱いた時の重みは、それ自体が幸福感で満たされる。第一声「はじめまして、私がばあばよ」。産まれてくれてありがとう。健やかに成長してほしいと願っている。
 当家の家宝とも言うべきヤマシャクヤク(山芍薬)。花の命は、非常に短く3日ほど。一茎に一花しか咲かず、花びらをすぐにハラリと散らしてしまう。しばらく外出していたので、今年は見られないだろうと諦めていたが、タイミングよく私の帰りを待っていてくれた。花は半開き、全開することなく夜は閉じる。純白の花、上品な佇まい。この花を愛でる言葉が見つからない。今年も咲いてくれて、ありがとう。
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「みどりのそよ風・・”ジシバリとタンポポ”

2020-04-22 13:26:38 | その他
 大きな家の庭に、立派な鯉のぼり。それこそ、童謡歌詞のごとく、屋根より高く泳いでいる。男の子の健やかな成長を願って、どこの家庭でも高いポールをたて、吹き流しや鯉が、春の爽やかなそよ風に泳いでいたものだが、最近、一般家庭ではあまり見かけない。その代わり、役目を果たしたものを一手に集めて、子供たちの成長を願うイベントが催され、それは、ある意味、見応えがある。今年は、そのような行事が開催されるのだろうか。
 「ジシバリ」 キク科
 細い茎が地面を縛るように広がり、のびることからの命名。公園、荒れ地、都会どこにでも、一面に生えている元気な植物。草丈10cm程度で、葉は薄く丸っこい。別名イワニガナ。


「タンポポ」 キク科
 何といっても、名前が可愛い。日本全国どこでもみられ、誰もが知っている植物。成長すると、球形の白い穂となり、子供の頃、フーッと息を吹きかけ、種を飛ばした記憶がある。人に愛され、暮らしのすぐそばにある花であることは間違いない。
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「若葉のシャワー・・コバンソウ」

2020-04-19 09:37:19 | その他
「コバンソウ」 イネ科
 ホームセンターやスーパーのレジ、役所にも、人と対面する場所には、アクリルシートでさえぎられている。会社に勤務する友人によれば、昼食は自分の車中でとるとか。複数人でいる場合、マスクをしない時間が、一瞬たりともないようにと、会社からの通知という。
このように工夫することにより、たとえパーフェクトでなくても、自分自身を守る、いま出来ることの、せめてもの対策かもしれない。
 昨日は、いっときバケツをひっくり返したような雨。傘など役に立たないほどの大雨。それが、夕方には素晴らしい青空。若葉がみずみずしく、枝の先で輝いている。こんな時の散歩は最高!気分が実にいい。自宅に閉じこもっていると、気分も滅入るが、運動は抗うつ効果もあり、筋肉も鍛えられる。携帯ラジオを聴きながらの散歩もいいが、人のいない里山では、新鮮な空気をいっぱい吸って、自然を愉しみたい。
 コバンソウ(小判草)は、明治時代に鑑賞用として渡来したのが野生化し、いたるところでみかける1年草。小判が、ぶら下がっているように見えることからの命名とか。今の時期は淡い緑色をしているが、熟すと黄金色になる。本当に小判のような色になる。
花言葉「お金持ち」
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「陽春」

2020-04-16 10:52:12 | その他
「ハルジオン」  キク科
 ♪  鳥が鳴いて 川が流れて 野山は今 花が咲き乱れ・・・・・。暖かい陽ざしに包まれ、春の野は素朴な風景。
 植物はどうして”春”が分かるのだろう。人間なら、陽の光の明るさ、気温、風、行事・・そうそう花粉も。植物は土の中でじっとしているわけだし・・やはり光?
 ハルジオン(春紫苑)と、それによく似たヒメジョオン(姫女苑)、共に都会でも、里でも、どこにでも生えている植物だが、ちょっと見ただけでは区別が難しい。花びらも葉っぱもよく似ている。ハルジオンの花期は5~7月、ヒメジョオンは6月~10月と、花期がずれていると図鑑に記されているが、そうは言っても重なる時期があるので、判断が難しい。しかし、素人の私が見分けるその一点は、茎。折って、その状態をみること。ハルジオンは、茎の中が”空”になっているが、ヒメジョオンは、茎に白い”ずい”が詰まっているのだ。
 ハルジオンは別名”貧乏草”と呼ばれ、花を折ったり、摘んだりすると、貧乏になってしまうといわれるが、そんなことは気にせず、興味のある方は、どうぞお試しあれ。花は、一輪ざしにいければ、テーブルが華やぐ。
 道ばたに咲いている草花だけれど、その名を知っているのと、知らないのとでは、植物をみる「まなざし」が違ってくる。雑草という草はないわけで、皆、名前がある。


ハルジオンの茎。空洞になっています。
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「春の嵐」

2020-04-13 11:25:04 | その他
「カラスノエンドウ」  マメ科
 ピューピュー、風の音も勢いよく、雨も激しく窓をたたきつけ、竹が右に左に大きくしなり、葉がワサワサ。4月にしては記録的な雨という。外出自粛で、休日の街は閑散としている映像をみる一方、スーパーの駐車場は満車。営業時間の短縮と重なり、家族づれで込み合う。どこへも行くところがないので、買い物がストレスの発散になっているのかもしれない。買い物時間の調整を、というものの、難儀なことだ。ところで、関東圏の車のナンバーが、東北地方で多くみられているそうな。あちらのかたにとって、迷惑な話だと思うのだが・・。そして、誰かさんは・・コーヒーか紅茶か知らないけれど、Stay homeのコラボ?映像をみるにつけ、大きなため息を、一日で何度することか。
 道ばたに、畑のあぜに、どこにでも生えているカラスノエンドウ。昔からの馴染みの花だ。小さいけれど、色鮮やかな紅紫色の花をたくさんつけ、春の野を彩る。ネーミングがおもしろい。鞘が熟すと真っ黒になるのをカラスにたとえての命名。因みに、昔はシビビーと呼んで、中の鞘を取り除き、笛のように口から空気を入れると、おもしろい音がして・・子供の頃の遊びだ。
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「Stay home]

2020-04-10 14:28:51 | 山野草
「ムラサキケマン」 ケシ科
 日常の生活が奪われ、友人と会うことも、会食することもない。散歩も一人散歩。すれ違う人との会話もない。外出といえば、生活必需品の買い物のみ。お茶のお稽古も、2月中旬からお休み。これから先の見当もつかない。プールも閉館したまま。ライフスタイルが一変してしまった。報道によれば、世界で死者が9万人を超えている現実。感染者はいったい何万人いるのだろうか?発熱や自覚症状がないのに、感染している人もいるという。目にみえない厄介なウイルス。他人からは、神経質過ぎると思われるかもしれないが、このくらいの認識が、今はちょうどいいと考えている。ただただ、ひたすらStay home。
 のどかな里に、ムラサキケマンの紅紫色の花はあざやかだ。いわゆる雑草の類に入るかもしれないが、半日陰を好む2年草。草丈、20cmほど。最近いく散歩道に、1か所だけ生えていた。小さい筒状の花が可憐。花言葉「喜び、あなたの助けになる」
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「昔も今も」

2020-04-07 08:58:46 | その他
「ハナニラ」
 大きなすり鉢状になっている”とある公園”。グリコ、パイナップル、チョコレート、じゃんけんに勝つと、3歩、6歩と歩数が進める、あの馴染みのじゃんけんグリコ。昔ながらの子供たちの遊びだ。大人も子供も大きな声で、じゃんけんグリコでたのしんでいた休日。しばらく眺めながら、昔、友人達と遊んだことを懐かしく想い出した。ゲームも何もない時代、石けり、かくれんぼ、缶けり・・暗くなるまで近所の子供たちと、外で遊んでいたっけ・・。どれ1つとっても、一人で遊べるものがないので、こうした友との交わりの中で、いろいろな事を学んだのかもしれない。
 公園の近くの駅では、電車の乗降者が極めて少なく、駅前のタクシーは、空車がズラリ。閑散とした駅前である一方、公園では散歩、絵を描いている人、キャッチボール、家族の憩いの場として、大勢の人が出ていた。
 道ばたに咲いていたハナニラ。葉をちぎり、匂いを嗅いでみると、ニラの匂いがすることからの命名。アップしたのは、白に淡い青色の花色、どことなく儚げ。英名では、Spring starflowerという名とか。この名の通り、確かに6枚の花びらは星の形のようだ。丈夫で手間いらず。花言葉「悲しい別れ、星に願いを」など。
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「似ているけれど」

2020-04-04 08:36:00 | その他
「ミミナグサ」 ナデシコ科
 この花はなんだろう?群れて生え、小さな白い花をたくさんつけている。ハコベかな?道ばたの、あちこちに生えている。あたり前にあるので、意識することなく、足もとから通り過ぎてゆく花。いわゆる雑草なので、あえて目を止めることが少ないかもしれない。図鑑で調べると・・どうやらミミナグサのよう。
 ミミナグサは、葉が厚く、毛がおおい多年草。この葉を、ネズミの耳にたとえ、耳菜草と呼ばれると記されてあった。アップした個体は、どうやらオランダミミナグサのようだ。花の先が浅く切れ込みがあり、全体に毛が多い。因みに、ハコベは花の切れ込みが深く、5弁の花びらなのだけれど、ともすれば10弁に見えることも。ミミナグサもハコベも、ともに春に咲く可愛い花。花言葉「純真、無邪気」
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「花リレー」

2020-04-01 16:21:50 | 庭の花木
「スイートピー」  マメ科
 オモト、ロウバイ、ニホンズイセン、ウグイスカグラ、ウメ、ワビスケ、セツブンソウ、ミスミソウ、フクジュソウ、クリスマスローズ、ヒメリュウキンカ、クロホオズキ、ジンチョウゲ、シュンラン、アミガサユリ、バスボコジウム、コウム、スノードロップ、ショウジョウバカマ、エイザンスミレそしてサクラ。当ブログ、今年の花リレーだ。アップのほとんどが、当家の草花であるが、日本を代表するサクラは、残念ながら植えていない。華やかさと無常観、サクラは特異な存在。短い期間に、これほどまでに、日本人の心をとらえる花は、そうはないだろう。それ故、サクラに関係する言葉が多い。桜吹雪、花いかだ、花明り、桜人、花衣、花の浮橋、花霞み、花のしずく、花冷え・・いくらでも出てくる。そして、今日はまさに花冷え。
 しばらく休館中のプール、本日から希望者のみ開始。プールに行きたい気持ちはあるのだけれど・・。まだまだ、心にブレーキをかける日々が続きそう。
 本日の花リレーは、スイートピー。10月に種まきをし、春先に植え付け、花が咲きだした。プランターに支柱をたて、からみつきながらつるを伸ばす。愛らしく、やさしい気持ちにしてくれる。
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