啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「鮮やかな果実」

2017-11-29 17:48:50 | 庭の花木

「マユミ」の実 ニシキギ科

埼玉県内の公民館から、茶道入門教室の依頼を受けたのは、夏の季節。当館には、茶道具など何もないのに、教室とは。あるのは、畳の部屋一室。2回のみの条件で、お引き受けし、先週、今週と実施し、無事終了。殺風景な部屋も、風炉、釜、軸、花、毛せんなどをしつらえ、それらしく茶室に変身。茶道に全く縁のない館長さんも、本当に茶室のようですね、と変わりように驚かれた。平日の開催であったが、定員に満ち、楽しかった、と参加者の皆さんからのお言葉を頂き、次回の依頼もされた。初めての方、経験者もいらしたが、日本の伝統文化に触れ、ほんの一時、ゆったりくつろいで頂けたら幸いです。
秋に鮮やかな実をつける植物は、花が余り目立たない気がする。例えば、当家では、ナンテン、マンリョウ、ムラサキシキブ、キンカンなど。マユミもその例外ではない。花は、小さく緑色で地味。しかし、果実が美しい。ピンク色の果皮からオレンジ色の種が現れ、その形がかわいのだ。今日の小春日和には、青い空にサイコロのようなピンクの実が映える。
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「シロヤマブキと一度見たいシロバナヤマブキ」

2017-11-26 19:02:35 | 庭の花木

「シロヤマブキの実」 バラ科
午前は、お稽古。昼食もそこそこに、超スピードで駆けつけたギター講習会。“左手の指先、見せて”と先生。“うーん、まあまあかな?”だってぇ~‼️もう、たこができて、硬くなっているのに、なかなか上手くならない。押さえられるけど、きれいな音がでないFのコード。聴く人にとって、同じ音に聴こえ、ちょっとばかりごまかすテクニックはないものか?…そして、教えていただいたFの簡単バージョン。さすが…先生!うれしいです。
春に、白い4枚の花をつけていたシロヤマブキ。今は、4個のツヤのある、小さな黒い実をつけている。中を割ると、残念ながら、薄茶色。ところで、シロバナヤマブキという植物があるようだ。実際、みたことがないのだが。書物によると、シロバナヤマブキは、花びらが 5枚、葉は互性。名前が少々ややこしいが、花びらの枚数と、葉のつきかただけ記憶すれば、容易に見分けられるようだ。まずは、シロバナヤマブキを一度みたいと思っている。
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「 厚葉蕗」

2017-11-23 17:13:42 | 庭の花木

「ツワブキ」 キク科
朝から冷たい雨が降っていたが、午後には天気が回復。黄色いイチョウの葉が、弱い風に、はらはらと舞い散る。草花もだいぶ枯れ、畑では、9月に種をまいたダイコン、カブ、カキ菜などの冬菜が目に沁みるように、美しい緑を繰り広げている。
一方、庭では、花がキクに似て、黄色の力強い花穂を出し咲いていたツワブキも、この時期、そろそろ終盤をむかえている。花に加え、葉も見どころ。濃い緑色で、しかも厚手。フキに似ている。斑入りもあり、共に楽しめる植物。常緑多年草。
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「キラクサ」

2017-11-20 21:28:48 | 庭の花木

「イソギク」 キク科
いわゆる一般的な常識として、植物の名をいくつ知っていたら良いか、という話題になり、当家の木を数えると、50を超え、草花に至っては、その倍以上はあると思われる。とすれば、150以上はあることになり、それでも、植物の名前を知っている、という認識は全くない。よくわからないが、この程度が常識の範囲ということだろうか。いやいや、これでは少ないかも知れない…。いずれにしても、草花が日常生活に、潤いを与えてくれることは間違いがない。
イソギク(磯菊)は、別名キラクサ(雲母草)というらしい。厚手の葉の裏を見ると、毛が銀白色に見えるのを、雲母(きらら)に見立て、キラクサともいう、と図鑑に記してあった。日本固有種で、海岸の崖などに群生が名前の由来。茎の先に、黄色の小さな花をたくさんつける。当家の土と相性が良いのか、絶えることがなく、毎年咲いてくれる。
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「Aster」

2017-11-18 14:06:46 | 庭の花木

「ノコンギク」 キク科
Asterは、“星”を意味するラテン語という。確かに、淡い紫色のかわいい花は、まるで星のように浮き立つ。特別な花というのではなく、普通に、そこらへんに無造作に咲いている、いわゆる野菊。個体は一つの花だけクローズアップしたが、実は群生している。あまり人から注目されない自然の花。でも、実に可愛らしく、夢見心地の少女のようなあどけなさ。あるがままに咲いている姿、なかなかgoodです。個人的には、色はやさしく、花は小さく、存在感をあまり主張しない…こんな植物が好きです。花言葉“長寿と幸福”など。
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「王朝の花」

2017-11-14 16:04:48 | 庭の花木

「サガギク」 キク科
秋の風と少し冷気に包まれた12日、高崎市と高崎茶道会、合同茶会が高崎シティギャラリーで催された。全部で7席。今回、私共は席持ち。会場に茶室を作り、お客様に楽しんで頂けるようなお道具組み、細部にわたり心配りをする。当日は、大勢のお客様にお席にお入り頂き、お茶、お菓子も美味しいとお誉めのお言葉。又、お道具や軸にも興味を持たれて、会話も弾む。そして、花。照葉(ミツバツツジ)、ノコンギク、サガギク。白萩の花入れに、それぞれが映えて美しい。
当家のサガギク、今年も咲いた❗️サガギクと言えば、嵯峨天皇。そして、大覚寺。以前は嵯峨天皇の離宮。この時代に、大沢池の菊ケ島に自生していた野菊に因み、サガギクが命名されたという。個体は他の菊のように、ほおっておけば咲く、というのではなく、人の手をかけて“作る菊”という感じ。育てるのは、極めて難しい。
ところで、お茶会ハプニング。突然、スイミングスクールの方に声をかけられた。パンフレットに私の名前が書かれていたので、わかったとのこと。また、今回は、私が時々指導に行っている学校の学生さんも来て下さって、楽しい茶会でした。



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「見返るほど美しい…花」

2017-11-11 16:21:17 | 庭の花木

「ミカエリソウ」 シソ科
野分の風 に揺れ、秋の長雨にぬれて咲くのが、秋の花の定めとはいうものの、冬のような気温の中で、右に、左に風の吹くまま、花びらは勿論のこと、茎や枝を揺らしている姿を 目にすると、植物のもつたくましさを感じる。
確かに、見返ったその植物名はミカエリソウ。出会いは、比叡山。勿論、この植物名さえ知らなかったが、たまたま出会った僧に教えていただいた。興味を持ったのは確かだが、見返るほど美しいかといえば…?個体は、草でなく落葉小低木。高さ、50㎝程。山に群生しているといわれるが、知人宅で見かけたので、株分けして頂いた。虫がこの葉を好むのか、あちこちにその痕跡を発見。ピンクの可愛らしい色は、秋の庭に彩りを添えるが、虫食いの病葉も、趣きを感じるものだ。



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「黒い鞘」

2017-11-08 08:53:22 | その他

「ニセアカシア」マメ科
“ワァ~、どんぐりの雨、どんぐりの雨だよ~”数人のかわいい子供達が、天から降ってきたおびただしいどんぐりに、歓声をあげる。数日前、晴天だった空が、午後には雲行きがあやしくなり、あっという間に、木々は強風にあおられ、すさまじい葉音をたてはじめた。多少の恐怖感もあったが、色とりどりの葉が舞っている美しい光景は、まるで、映画のワンシーン。夢中でシャッターを押していると、突然どんぐりが天から降ってきた。ほんの、一時だった。そして、幼い子供の、どんぐりの雨の声。その感性の素晴しさに感心した瞬間だった。もちろん、すぐに、本物の雨も降って来てしまいました。
変なものが、枝からぶら下がっている。なんだ、なんだ~、近づいて確認。ニセアカシアの木。こんな黒い鞘、見たのは初めて。ねじれたり、曲がったり、面白い形をしている。ニセアカシアは、高木。20~25メートルにもなる。5月頃には、垂れ下がった枝に、小花をたくさんつける。この花を天ぷらにして、季節の香りをたのしむ。サクッとして、舌ざわりは良いけれど、花を食べるのは、何だか気がひけた思い出がある。
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「紅葉・黄葉」

2017-11-05 09:38:52 | その他

紅葉と書いて゛もみじ”と読むのは、平安時代からで、その前は、゛黄葉”と書いて゛もみち”と読んでいた、と本に記されていた。紅葉する草や木にはいろいろあるが、モミジがその代表であるから、紅葉のことをモミジということもあるという。いずれにしても、モミジと辞書をひけば、“紅葉・黄葉”共に記されている。
ここ数日、晴天に恵まれ、いま正に“本来の秋がやって来た”と実感。公園を散歩中、ひときわ美しく、青い空に映えるハナミズキ。思わず足を止める。その葉や実は、ハッとするほど美しいのだけれど、多少落葉も始まっており、枯れ衰えてゆく“秋”という独特の趣きが、より一層侘しさをます。夕暮れにたなびく雲、透き通るようにな月は“もの思う秋”そのもの。
連日、県内の紅葉情報が伝えられている。名所もよいが、身近な場所でも、言葉を失うほど綺麗なモミジに出会うことがある。
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「秋の日に」

2017-11-02 22:04:05 | その他

ススキの穂が光り、赤い実が空に映える秋の日。群馬県立歴史博物館、グランドオープン記念、企画展「海を渡って来た馬文化」展を妹と観にでかけた。展示説明文によれば、群馬県の県名は、古代から所在した群馬郡に由来。そして、群馬郡の群馬は、元々は「久留末」(くるま)と読まれていたという。
陸上をより長く、より速く移動する能力をもつ馬。野生の馬を、最初に飼育したのは、紀元前4000年のウクライナに暮らす人々といわれ、その文化は、ユーラシア大陸の東西に広がり、中国、朝鮮半島、そして日本へと伝播した。日本列島、最初の馬具は、4世紀~5世紀の兵庫県の古墳から出土とのこと。畿内と東国は、馬を利用した内陸の道の成立により、政治的関係が実現。海を渡って来た馬文化は、上毛野地に定着したようだ。展示品は盛りだくさん。馬具の名称など、今まであまり認識していなかったが、勉強になった秋の1日だった。
ところで、…初めて知った、ぐーちょきシニアパスポート。これは、協賛店舗で提示すると、「ちょい得」サービスを受けられるカードとのこと。なんと、今回、入場券が2割引❗️ただし、群馬県人のみ。これを知った妹。(彼女は他の県、割引なし)。他の自治体ではこんな事きいたことない。群馬県はセコイ、とバッサリ。
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