
「マユミ」の実 ニシキギ科
埼玉県内の公民館から、茶道入門教室の依頼を受けたのは、夏の季節。当館には、茶道具など何もないのに、教室とは。あるのは、畳の部屋一室。2回のみの条件で、お引き受けし、先週、今週と実施し、無事終了。殺風景な部屋も、風炉、釜、軸、花、毛せんなどをしつらえ、それらしく茶室に変身。茶道に全く縁のない館長さんも、本当に茶室のようですね、と変わりように驚かれた。平日の開催であったが、定員に満ち、楽しかった、と参加者の皆さんからのお言葉を頂き、次回の依頼もされた。初めての方、経験者もいらしたが、日本の伝統文化に触れ、ほんの一時、ゆったりくつろいで頂けたら幸いです。
秋に鮮やかな実をつける植物は、花が余り目立たない気がする。例えば、当家では、ナンテン、マンリョウ、ムラサキシキブ、キンカンなど。マユミもその例外ではない。花は、小さく緑色で地味。しかし、果実が美しい。ピンク色の果皮からオレンジ色の種が現れ、その形がかわいのだ。今日の小春日和には、青い空にサイコロのようなピンクの実が映える。