啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「森の呼吸  3」

2019-08-29 16:36:34 | 山野草
 「キツネノカミソリ」  ヒガンバナ科
 ”これ、エゴノキですよ”と指さすIさん。見れば、たくさんの実をつけている。すると、”これ、シャボンの木とも言うよねっ。実をとって水につけてもむと、泡が出るので、子供の頃に遊んだよ”とSさんやKさんは懐かしむ。しかし、私にはその記憶がない。同世代なのに・・忘れてしまったのだろうか?
 キツネノカミソリ(狐の剃刀)とは、ユニークな名前。朱色の花をキツネの毛色に見たて、花のあとに出る平たい葉を、剃刀にたとえてつけられた名、と草花図鑑に記されていた。また、キツネの名は、葉が出るころ花が消え、(化けて)なくなることからきたもの、とも記されていた。森の中に、朱色の花はひときわ目立っていた。花期は、8月~9月。今が一番の見頃。

「エゴノキ」の実


「ツリバナ」の実
 何度も自然園を訪れているのに、熟した果実は一度もみない。漢字で、吊り花、と書き、名のとおり実がぶら下がっている。六花亭の包装紙や紙袋にも、描かれていた気がするのだが・・?写真が・・。
 モナルダ、キセワタ、ギンパイソウ、サンショウバラ、ヒメヒマワリ・・赤城自然園は、季節の花々であふれ、散歩時間を楽しませてくれる。
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「森の呼吸  2」

2019-08-26 10:16:04 | その他
 「フシグロセンノウ」  ナデシコ科
 どこからともなく野鳥のさえずり。ジュリ、ジュリリ、ピピロピー・・こんな声だったか、怪しいのだけれど・・。あれは、エナガ  あれはホオジロ、空を仰げば、お~トンビだぁ~。エナガは、ちょこちょこ落ち着きなく動き回る。白っぽい小さな鳥で、長い尾羽が可愛い。ホオジロもエナガに負けず、枝から枝へと餌をとるのに余念がない。と、目の前を、スーッとガビ鳥が。そのうち、大音量でさえずる。目のまわりが白く、眉の後ろにラインを引いたように白く線が延びているので、すぐにわかる。そのうち、ポッポッポーと鳩も。森は野鳥たちの大合唱!
 フシグロセンノウ(節黒仙翁)は、茎の節が太く、その部分が黒いのでフシグロの名。センノウは、古くは、京都、嵯峨の仙翁寺に多くあった、と図鑑に記されてあった。目にあざやかな野の花。夏の終りの森の中で、深いオレンジの花。ハッとさせられる美しさ。



 「マツムシソウ」 マツムシソウ科
 淡い青紫の花の色。昆虫のマツムシが、鳴く頃に咲くところからの命名、との説と、花のあとに残る花托の形が”松虫鉦”に似ているという説もあるようだ。”松虫鉦”の名は、個人的に馴染みのない名で、仏事に使った、たたき鉦のことと記されていたが・・・。たぶん見た事があると思うが、意識して見ていないので、実際のところは説明がよく出来ない。ということで、スズムシの説に手をあげよう。
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「森の呼吸  1」 赤城自然園

2019-08-22 13:07:03 | 山野草
 「レンゲショウマ」 キンポウゲ科
 ”レンゲショウマが見頃だから、一緒に行かない?” そういう彼女は、野鳥が大好き。鳥を追って、昨年はブータン、今年は北海道へと旅をしたという。それに、花の名前もよく知っている。行きたい山があれば、どこへでも、一人で出かける勇ましさ。数年間プールに通っているうちに、いろいろな人と出会う。時間的にも余裕のある人たちで、趣味も幅広い。そういう人たちから学ぶ事も多く、この年齢で、新たな友人が出来るとは何と幸せなことか。また、そのことにより自身の環境も豊かになり、同じ趣味を共有できる友に出会えたことに感謝したい。
 自宅からおよそ1時間30分。同行者4名。夫と何度も訪れた、赤城自然園。優しい緑の風に抱かれながら、フカフカの道を登ってゆくと、早速、シラヤマギクやアカソなどが迎えてくれる。そして、賑やかなセミも。”家できくセミはうるさいけれど、森のセミは涼しさを感じるよね”と同行のSさん。納得の感あり!
 今回のメインの花は、レンゲショウマ。森の妖精、とも言われるレンゲショウマ(蓮華升麻)が、園内を彩る。日本固有種。花径4cm程で、下向きに咲く。花の形がハス(蓮)の花を思わせる所から蓮華、そして葉はサラシナショウマに形が似ていることからの命名、と図鑑に記してあった。淡い紫色の花姿は上品で、”可愛いらしい”としか表現できないほどの美しい花。大好きな花。絶滅危惧種。

「シラヤマギク」  キク科
 長年、名前が分からず悩んでいた花。園内を巡回している係員さんに教えていただいた。野菊。




「アカソ」
 何度も見ているのに、初めて知った名前。教えていただいたのに、忘れてしまいそう・・・。
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「飾らぬ美」

2019-08-19 15:10:48 | 庭の花木
 「タカサゴユリ」
 今日も暑い。予報によれば、全国的に猛暑日の所は少ないとのことだが、やっぱり暑い。ただ、雲により、ところどころ日差しがさえぎられ、吹く風に多少の涼やかさは感じるのだけれど・・・まっ、サウナ状態から、多少は解放されたか。
 ラッパの形をしたタカサゴユリ(高砂百合)。葉も茎も細長く、さらに白い花もスラリとして、全体的にスリム。1本の茎に数個の花をつけ、やや下向きに咲く。種子を多くつけ、風に乗り、植えた覚えのないところから、ヒョッコリと花をさかせたりする。原産地は台湾と記されていた。スリムな緑葉と白い清楚な飾り気ない花姿。まだまだ楽しめそう。
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「まちわびて」

2019-08-16 19:14:40 | 庭の花木
 「キンミズヒキ」  バラ科
 待ち遠しく思っていたお盆も、またたく間に過ぎ、いつもの日常が戻ってきた。お盆は家族に囲まれ、リズムの違う生活に多少の疲労感はあるものの、充実感で満たされる。夕涼みを兼ねながら、久方ぶりに行った地域のお祭り、数十年ぶりに訪れた、高崎少年科学館では、プラネタリウムや科学展示、今は夏の特別展として”昆虫が見ている世界”を開催中。大人でも十分楽しめる。そして、家では昔ながらの花火も楽しいひととき。
 賑やかだった家の中も、すっかり静かになってしまい、その静かさは、以前の倍にも3倍にも感じてしまう。
 ミズヒキはタデ科、キンミズヒキ(金水引)はバラ科。花の形がミズヒキに似て、黄色の花をつけるのが、名の由来となっている。多年草で、日本全土に分布している。薬草であり、干して漢方薬に用いるとのこと。
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「妙な便り」

2019-08-10 17:23:50 | 庭の花木
 「ヤブミョウガ」  ツユクサ科
 総合消費料って何だぁ~?届けられたハガキには、それらしい文面が書かれ、その連絡先の住所もそれらしく書かれているけれど、何だか変! これは詐欺かも?早速、ハガキを持ち、最寄りの警察を訪れた。案の定、予測は的中。このような情報が多数寄せられ、記載されている住所もデタラメと警察官。
不審者情報、事件情報、その他、防犯情報が携帯に配信される安全・安心メールの登録をすすめられた。
 ヤブミョウガ(藪茗荷)は、食用のミヨウガの葉によく似ている。そこからの命名であるが、食用のミョウガの葉は、ツルツルしていて、肌触りがなめらかだが、ヤブミョウガの葉は、ザラザラしている。薄暗い所を好んで生えるヤブミョウガ。白い可愛らしい花と楕円形の大きな葉、花入れに一輪。すがすがしく、暑さを吹き飛ばしてくれそうな花姿。秋になれば、青く熟した実もきれいです。
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「猛暑」

2019-08-07 19:12:31 | 庭の花木
 「サギソウ」
 39℃、体温より高い。部屋のエアコンは、終日フル稼働。それなりに涼しいのだけれど、室温に身体が慣れて、設定温度は1℃低く、また1℃低くと、どんどん設定が低めになってしまう。家から、いや部屋から一歩も外に出たくない。連日、朝からジリジリ照りつける日差しに、うんざりしてしまう。
 昔は、朝の涼しい時間に宿題したり、仕事をしたり・・と、たとえ真夏であっても、朝は涼しかった記憶があるが、今は朝から暑い。
 3月末、鉢の中の土から、小さな白い芽の出た球根を拾い、鹿沼土に並べて、ミズゴケを敷き、毎日欠かさず水やりをし、手間をかけたサギソウが、今年も咲いてくれました。栄養不足なのか、球根が小さいのか、原因がよくわからないのだが、ヒョロヒョロの茎で、頼りなさそう。鳥のシラサギが飛ぶ姿を連想しての命名。暑い盛りに、木陰でひっそり咲いている白い花。そこだけにスポットが当たったような涼やかさです。
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「高崎花火」

2019-08-04 18:22:21 | その他
 打ち上げから終了まで、何のアナウンスもなし。次から次へ、50分間に1万5千発の花火。
昨夜、3日(土)、高崎の花火が、夜空を彩る。お腹の底に響く大きな音、すごい迫力、たくさんのカラフルな光の競演。闇夜に降り注ぐ光。ワァ~すごい、きれい!大きな拍手と共に、あちこちから歓声が上がる。どの顔もどの顔も、首が痛くなるほど、夜空を見上げている。水を飲むことさえ忘れ、光のパワーとエネルギーを全身で感じた。TV映像では決して感じられない、”その場”にいないと感じられない光のメッセージ、”生”は素晴らしい!
 その前日(2日)、長岡の大花火をBS中継で観た。たっぷり、2時間30分。長岡在住のIさん、ノジノジと私の3人ホットライン。彼女達は、映像はBS,音は生。”すごいね。きれいだね。ド迫力! 三尺玉、家が壊れる~、食器棚ガラスがゆれた~、すごいフェニックス言葉なし、涙でる~”などとかわしたメール30通。花火は生が一番だけれど、長岡住民であろうとも、抽選に当たらないと、席が確保できないとのことです。
 高崎花火、久方ぶりにババちゃん3人。帰宅の車中、ビールで乾杯! 勿論、ノンアルコールですよ。
 写真がよく撮れない、こんなもんじゃないのに、、、、、。
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「観劇」

2019-08-02 21:46:39 | 庭の花木
 「ツリガネニンジン」  キキョウ科
 群馬音楽センターにて、松竹大歌舞伎を楽しんだ。松本白おう、松本幸四郎の襲名披露。久方ぶりの”口上”は、裃姿の俳優が舞台に並び、それぞれが挨拶する華やかな一幕。”引窓” ”色彩間苅豆”(いろもようちょっとかりまめ)の、市川猿之助の”かさね”の妖怪舞踊に、怨念が乗り移ったかの様な舞いに、思わずゾクッ!歌舞伎は、何となく高尚過ぎて敷居が高く、また内容が難しそうと、二の足を踏んでしまいそうだが、機会があれば伝統芸能にも時々はふれたい。また、歌舞伎の表現や鑑賞のコツ、特徴などの”いろは”を学べる講座が、地方でも学べたらもっと興味がわき、身近に感じられるかもしれない。
ロシア旅行の前日の行事で、ややハードであったが、旧職場の友人と、楽しいひとときを過ごした。
 鈴なりの淡い紫いろの花を、下向きに咲かせるツリガネニンジン(釣鐘人参)。花の形が釣鐘に見立てての命名。人参とは、根が朝鮮人参に似ていることからつけられたという。1m程まで成長し、涼しげな花色だ。
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