啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「榛名・・三ツ峰山と旭岳」

2023-03-25 15:04:01 | 登山
 誰かさんは「どぴかーんな日」(3月20日)といった。榛名の空には、ホクロみたいな雲が一つあるだけ。何と素晴らしい天気‼ 湖畔駐車場から「三ツ峰山」1315mを目指す。「関東ふれあいの道」から道標に従い、登山口より登り始め、数日前に降った雪が登山道に残り、歩きにくい。しかも急登。どれくらい登っただろうか、汗ばむ身体を休め、ふっと振り返ると、雪をかぶって銀色に輝く浅間山、頂上に少し白くなっている浅間隠山(晩秋、女子3人で登ったことが思い出される)新潟との県境の真っ白な山並みの美しさ・・。木の葉がない冬だからこそみられる景色だ。
 そして、スーパーマン?にあった。まだ若い彼は、栃木県からやってきて、榛名富士、烏帽子岳、鬢櫛山、掃部が岳、氷室山、天目山そして、この三ツ峰山、次は旭岳、最後は相馬山まで登るという。榛名の外輪山を一周するという凄い人‼ 私は、基本的に1日1山登るのが精いっぱいなのに・・。今年はアルプスを登るのだそうです。それにしても凄い人です。
 山頂にてやや遅い昼食。展望は良くないが、伊香保と榛名を結ぶメロディーラインからは、「静かな湖畔」のメロディ。長閑な山カフェです。
 アイゼンをつけ、同じ登山道を下山、旭岳1236mを目指す。一旦、関東ふれあいの道まで戻り、ここからは急登‼忍耐強く登りつめた山頂付近は、急な岩場があるが、過去の経験上難なくクリア。そして、たどり着いた山頂。想像していなかった抜群の展望。高崎や前橋は春の光にキラキラ輝き、北には榛名の名山が連なり、県境はなんとも素敵な山並み。ガイドブックには、ほとんど紹介されていない山で、全く知らなかったけれど「ここに来てよかった」と心から感激した。写真には撮れずアップできないけれど、いつまでも自身の心に残っていることだろう。

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「ぐんま百名山・・荒神山  キブシ」

2023-03-19 20:08:25 | 登山
 荒神山(こうじんやま)は、桐生市とみどり市の境に位置する624mの低山。わたらせ渓谷鉄道
水沢駅前を右折し、黒保根大橋をわたり、登山口をめざす。案内標識に従い車を進めていくと、遊歩道の入口の標識。この地点から登るのが適当か迷うけれど、車はまだまだ林の中を進めそう。
初めての山だけに、やや不安はあるものの、狭いながら道路は続いている。続いているからには、このまま車で行こうと決め、山道を登っていくと、その先には広い駐車場。荒神山登山道入口、群馬テレビ黒保根中継局の看板。どうやら最短コースらしい。ラッキー‼
 風もなく快晴、山歩きには最良な日。危険な箇所はなく、家族でも手軽に楽しめ、当日は誰にも会わず、貸し切り状態。展望台からは、春霞の中にも赤城の山々が、さらに「ぐんま百名山」である袈裟丸山や栗生山も望める。長閑な春の風景だ。
 山もようやく春めいてきた。木の芽は、冬の姿から少しずつ春の芽へと変わってきている。落葉した箇所をよく見れば、おもしろい表情したものもある。まるで、何かの顔のような・・。葉っぱや花になることを「今か、いまか」と暖かな春を待ちわびて。
 下山中、山で一番早く咲く花、キブシを見つけました。髪飾りの簪のように、小さな花をいっぱいつけて垂れ下がり、淡い黄色い花は心が弾む色。
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「神成山ハイキングコース」

2023-03-11 16:53:42 | 山野草
 「ウンナンサクラソウ」                                           「9連峰制覇~」なんていうと、オ~ッっていう感じだが、ここは群馬県富岡にある神成山(か
んなりさん)ハイキングコース。宮崎公園に駐車、ここから歩き始める。住宅地を抜け、富岡西中学校の脇が登山口。山は東西にのび、第一ピークから第九ピークまでの尾根歩き。富岡アルプスと呼ばれている。
 登山口からおよそ20分、見晴台のある姫天狗。やわらかな春の陽ざしが眼にまぶしい。眼下には、里山の長閑な風景がひろがる。時々、上信電鉄の模型のような、二両編成の可愛い電車が通り過ぎる。学生の頃を思い出す。
 神成山城址本丸跡は広く、よく整備されている。小幡氏の出城で、歴史を学べる里山。龍王ピークは321m。低山ながら、眺望は良く、稲含山、小沢岳、鹿岳、四ツ又山・・西上州の雄大な山並み、眼下には市街地が良く見える。第9ピークの吾妻山からの眺望も素晴らしい。案内板には、4月頃になると、マルバアオダモ、ヤマツツジ、タニウツギなどが山を彩るという。
 帰路は「かんなり郷道」を歩き、宮崎公園へ。目の痒みや痛み、鼻づまり、くしゃみ・・花粉に悩まされたハイキング・・でした。
 ウンナンサクラソウ(雲南桜草)雲南と名がついているように、中国雲南省が原産とのこと。淡い優しそうな花びらが、桜のようだ。頂き物だが、寒さには強いが暑さには弱い植物で、種から蒔いたとしても、来年発芽するか、全く自信がない。せいぜい花の咲いているこの姿を楽しんでいたい。
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「春の妖精」

2023-03-04 19:04:55 | 山野草
 「セツブンソウ」 キンポウゲ科
 埼玉県小鹿野町、両神小森堂上には、日本一の規模を誇るという「セツブンソウ」の自生地がある。この季節になると、この小さな可憐な花に会いに行く。待ち焦がれた春の花だ。草丈10cmほど、淡い白い色の花は、茎に1つしか咲かず清楚そのもの。1枚・2枚・3枚・・花びらは5枚のものが多いが、6枚・7枚も確認された。よく整備された園内を、花びらの枚数を確認しながら散策していると、「花びらは、12枚も確認されているけれど、花びらに見えるものは、実はガクですよ」とガイドさん。「黄色の花もあるんですよ」と指さされた先には、花も茎も黄色の個性的なセツブンソウ。初めてみました。よ~く観察すると、もっとたくさんの発見があるかもしれない。スプリング・エフェメラル・・「春のはかない命」と呼ばれるように、もうじき花も終わり。なお、漢字では節分草と記す。節分の頃に花を咲かせることに由来。

黄色のセツブンソウ。珍しいです。
 
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