啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「小春日和」

2022-10-29 19:34:09 | 庭の花木
 「アキチョウジ」 シソ科
 まるで秋のようなポカポカした暖かさ。日中は風もなく、秋空が広がる。心が弾み、部屋には、リズムの良い曲が流れる。少しばかりボリュームを上げて。友人から借りたフラのCD。全16曲だけれど、知っているのは‟ブルーハワイ”と“月の夜は”の2曲だけ。こんな曲調をきいていると、自然と手が動き、つい踊りたくなってしまう。(残念ながら全く踊れない‼)のんびりハワイアンをきいていると、ぽわ~んとした幸せを感じ、心のバランスを整えてくれる気がする。窓の外では、秋風に揺れる小さい赤い実が、空に映えて美しい。
 そして、夕暮れ・・。とっておきの時間。                        ♪ 夕焼けが燃えて落ちてゆくよ 山並みの向こうへと馳せる思い あの人が暮らす町もやがて・・(ハイ・ファイ・セット 「 幸せになるため」)
 自然と時がおりなす夕焼け空を見ていたら、魔法にかかってしまった。
 長さ、2cm程の青紫の花、アキチョウジ。風情があり上品な佇まい。当家の土と相性が良くないのか、植える場所が良くないのか、腐葉土をたっぷり入れた鉢でないと育たない。茶花として重宝している。
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「季節の歩み」  シュウメイギク

2022-10-25 16:51:36 | 庭の花木
 「シュウメイギク」 キンポウゲ科
 「浅間山が真っ白だよ~」と朝の電話。急いで窓を開けると「寒っ‼」。ヒヤッとした冷たい空気。上着も羽織らないで、下駄をつっかけ、外へ飛び出してゆくと、「うわぁ~きれい!」あちら方面は陽が差しているのか、浅間山が秀麗な山様を見せている。陽の光と真っ白な浅間山。絶妙な加減。つい先日、黒斑山に登ったばかりなので、その美しさに心が揺さぶられ、ときめく。しばらく眺めていたのだが、ついに寒さに耐えきれず、部屋に飛び込むと、折しも某TV局で「浅間山、初冠雪」のニュース。TV画像ではくっきりと美しい姿をとらえていたが、私のカメラでは情けない写真になってしまっている。
「美しいものを美しい」と愛でる共通の感性を持った人がいることに、感謝せずにはいられない。
 シュウメイギク、漢字では秋明菊。いかにも、秋に咲く花というネーミング。白い花をつけた草丈1mのシュウメイギクが、秋の風にゆらゆら揺れている。宿根草なので、ものぐさな私としては、重宝している植物だ。ほとんど手入れすることもなく、毎年庭に彩を添えてくれる。

今朝の浅間山
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「錦秋の山路」

2022-10-21 19:00:57 | その他
 国道406号をひたすら草津方面へ車を走らせる。須賀尾峠(群馬の東吾妻と長野原町の境にある峠)をくねくね下ってゆくと、長い尾をゆすりながら、突然道を横切った可愛いリスとの出会い。こんなところいるのかしらと思ったが、可愛いしぐさに胸キュン!
 さらに国道292号を進んでゆくと、♪ 草津よいとこ一度はおいで~・・「草津節」のメロディーライン。思わず一緒に口ずさんでしまう。
 どれほど走ったか、見覚えのある懐かしい湯釜の駐車場をとおり、山道を登ってゆくと、硫黄の強いにおいが漂ってくる。すると、目の前に広がってきた、北アルプスの雄々しい姿の山並み。「雲海とともに神々しく輝いているではないか!「うわぁ~凄い‼」としか言いようがない。
 そして渋峠。日本国道最高地点 標高2172m。眼下に広がる湿原は芳ケ平湿原。以前、ここを散策した日を懐かしむ。数年前、草津白根山が噴火したことがあり、峠から見た湿原に、人影は見られない。
 いよいよ奥志賀高原ルート。錦秋の山路。五感で愉しむ感動の連続。目に映るのは、彩も鮮やかな樹々の葉の紅葉、美しい真っ白なシラカバの幹、真っ青な空、川のせせらぎ・・雄大な自然が生み出す恵。風が抜けて気持ち良い優雅な、そして贅沢な時の流れ。時々、葉っぱがゆらゆら舞い踊る。じっと見ていると、こんな一瞬一瞬も、かけがえのない時だと、歳を重ねて気が付く。
 さらに、スーパー林道を野沢温泉方面へ、65㎞の紅葉ロングドライブ。カラマツは、少し黄色がかり、これから一層山路に彩を添えることだろう。

渋峠  日本国道最高地点
 
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「照葉峡へ」

2022-10-16 18:01:48 | その他
 群馬の観光100選に登録されている照葉峡(てりはきょう)。その名にふさわしく、紅葉観光スポット。そろそろ色づいているころか?
 関越自動車道、水上ICでおりる。目の前に、谷川岳がみえるはずなのに、あいにく雲の中。国道291号を走り、大穴の信号を右折、矢木沢ダム方面へ向かう。天然のイワナが見えるかも知れない・・という小さな川へ寄り道。そっと、そ~っと川へと足を運んでいると・・あっ イワナ!20cm位だろうか・・石の間に頭をかくし、気が付かない。イワナはとても臆病で、人間に気づくと、すぐに物陰に隠れて、しばらくは出てこないという。忍び足で進むと、胸びれの先端が白くきれいだ。天然のイワナ初めてみました。もっと、近くで・・と一歩進んだ瞬間、ひょっと姿を隠してしまった。
 矢木沢ダムに立ち寄り、須田貝ダムによって堰き止められた細い洞元湖を回り、奈良又ダムを見学。因みに、このダムは、ロックフィルダムと言い、岩石や土砂を積み上げて、建設する型式のダムとの説明が、頂いたカードに書かれていた。
 いよいよ照葉峡へ。何と美しい景観!まるで、十和田湖の奥入瀬渓谷のよう。残念ながら、駐車場はなく、ゆっくりと景色を見ながら車を走らせる。登るにつれ、ウルシやもみじなどが色づく、およそ5㎞の渓谷を進むにつれ、いくすじもの大小の滝の美しさに息をのむ。雄大な自然がつくりだす絶景!川のせせらぎを際立たせる艶やかな黒い石、紅葉、空の青・・非日常の景色を堪能する。
 紅葉には少し早かったような気がするが、ナナカマドも真っ赤、シラカバ、ブナ、ナラの樹木も美しく、秋の一日を満喫。今週は、秋の色味が一層増してゆくことだろう。




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「歴史散歩」 シュウカイドウ

2022-10-11 18:44:50 | 庭の花木
 続日本百名城のひとつ、唐沢山城を見に行こう・・。当方、これには全くの門外漢。北関東自動車道を走り、到着したのは栃木県佐野。
 頂いたパンフによれば、県立自然公園となっている唐沢山周辺は、大規模な山城で、唐沢山城跡と呼ばれている。戦国時代に佐野氏が居城し、交通要衝の地にあるため、いろいろな工夫がされてきた・・・と記載されていた。パンフを片手に、早速見学。くい違い虎口、周囲を見張る天狗岩、現在まで涸れることがない大炊の井戸、通行を遮断する四ツ目堀、髙石垣、二の丸、本丸、・・。
散策おすすめルートは総延長2.5㎞。ハイキングコースもあり、興味のある方には、おすすめの歴史散歩です。当日は、あいにく雨が降り、展望も景色も今一つ。晴天には、紅葉を愛でる人で賑やかになりそうな山城だ。ただ、何故か猫ちゃんがあちらこちらに・・。売店では、餌を販売している・・不思議?
 シュウカイドウ、漢字で秋海棠。いかにも"秋に咲く花”っていう名前。江戸時代に中国から渡来した帰化植物であると、ネットに記されていた。ばら科の海棠に似た花を、秋に咲いていることから、秋海棠の名がついたとのこと。別名、相思草とも呼ばれているそうで、なかなかのロマンチックなネーミングだけれど、「楊貴妃の涙」という名があるとも、聞いたことがある。花の中心の黄色い大きな球は、楊貴妃の運命を考えれば、いかにも彼女が流している涙にも思えるのだけれど・・。
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「ぐんま百名山・・黒斑山  ゴゼンタチバナ」

2022-10-07 17:54:58 | 登山
 ようやく、黒斑山(くろふやま)、2404mに登らせてもらう日が来ました。黒斑山からのぞむ浅間外輪山の眺めの素晴らしさをきいて、ず~と憧れていた山。
 車坂峠登山口、9時出発。案内板を見て、表コースを歩き始める。アップダウンを繰り返しながら歩くこと1時間。目の前に広く、大きな岩がゴロゴロ転がっているガレ場。道らしき道はなく、迷わないようにロープが張ってある。かなりの疲れもあり、暫し休憩。「あれが、篭ノ登山、遠くに見えるのが槍ガ岳・・」と説明を受けながら、美しい北アルプスの山々、凛とした佇まいに、ただ感動の連続。
 ストックを頼りに、木の根っこや岩につかまり、青息吐息状態で一歩一歩進むと、目の前に、何と木の大きな階段!最悪。膝にお腹がくっつくくらい持ち上げる。彼女(Yさん)はコンパスが長く、私たちをおいて、とっとと先を行く。羨ましい~。登山道をカーブするあたりにシェルター。これは、噴火の際に避難所となる。ここを通りすぎると‟槍ケ鞘”。景色が一変。堂々たる浅間山の雄大な姿に、はっと息をのむ。もっともっと絶景を堪能したい気持ちをおさえ、再び急登のガレ場。振り返れば、遠くに富士山。きれいだなぁ~。その美しさに背中を押され、登りつめた‟トーミの頭”。凄いです!岩のピークに登ると、360°の大パノラマ!すさまじい迫力で山が連なり、しばし言葉を失う。なんて表現したらいいのでしょう。自然がつくりだす絶景。ただただ、凄いとしか言いようがない。ここまで登るのは大変だったけど、健康で、自分の足でしか来れないので、実はこうして登れることは‟最も贅沢な時間”なのだと実感する。
 ここからは一気に山頂を目指す。火山監視カメラを過ぎれば山頂だ。歩くこと30分程か、ついにてっぺん、思わずばんざ~い。なんて素敵な景色でしょう。夢が叶った瞬間!憧れていた黒斑山。すぐ目の前に浅間山の山肌。自然の芸術。景色を堪能しながら、ゆっくり昼食。カレーライス、美味しいコーヒーも。山を下りたくないなあ~、ずっとずっと見ていたい景色。体力があれば、その先の蛇骨岳まで登りたかったけれど・・。下山は歩きやすい中コースを選択。
 黒斑山トレッキングコース・・車坂峠~槍が鞘~トーミの頭~黒斑山。
 リーダーの「雲海を見せたい」との願いは叶わなかったけれど、今回の登山は心に焼き付いて生涯忘れることはない。

  

槍ケ鞘

トーミの頭

登山道で見つけたゴゼンタチバナの実。草丈10cm程。6月頃白い花が咲き、秋には真っ赤な実。1つの株に5~8個の実をつけるという。
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「秋日和」

2022-10-01 21:12:27 | その他
 暑からず、寒からず、1年のうちの短いながらも、最高に素敵な秋がやってきた。近所の保育園では、運動会に向け、先生の笛に合わせ、鼓笛隊の練習が聞えてきている。そんな天気の良い秋、急に思い立ち、遊園地に出かけた。いつか乗ってみたい、と思っていた華蔵寺公園の大きな観覧車。本当は、高所恐怖症で、高いところはとっても苦手なのだけれど、怖いもの見たさの好奇心もてつだう。秋晴れの天空をたのしみたい・・そんな気持ちでの観覧車。
 ゆっくりと、しかし確実に高く高く上がっていくうちに、足がすくみ、手に肩に力が入る。下を見るなんてもってのほか!遠くに目をやれば、群馬の名山が美しく雄大な姿を見せている。あの山も、むこうの山も登ったっけ・・。その時の楽しかった記憶がよみがえった。
 もう一つは、サイクルモノレール。園内をぐるりと一周。調子よくペダルをこいでいると、いつの間にか渋滞。前方には一人で乗っている男の子が泣きべそ状態。こぐ足の力不足か、アクシデントか・・。すぐ後方の女性2人、これに気が付き、自分たちが乗っていた自転車をこぎながら後ろからぶつけ、またその後ろの自転車も後方から支援。3台の自転車が連なって走るという、ちょっとしたハプニング。
 わずか10分程の観覧車での空中散歩とサイクルモノレール。遊園地は、記憶に残らない程、遠い遠いはるか昔。時には、こんな日があっても良いのかと、久方ぶりに気持ちの良い時間を過ごした。
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