啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「・・・・・・?」

2015-11-28 12:06:15 | 山野草
 北海道は積雪、北日本でも強風のニュース。当地では、朝は冷え込んだが、日中は晴れて穏やかだ。
 あちこちに、ヤマイモの葉が黄色く色づき、細いツルが木の枝にからみつき、落ち葉の上を歩く靴音に、冬の訪れを感じる。この細いツル、よく見かけるのだが、枝についている、あの灰色の球(名前をど忘れ)は、ほとんど見ることがない。散歩をしながら、きょろきょろしていると、2~3個偶然目に入ってきたコロコロ。一粒頂き、手にしっかり握りこむ。まだ、名前が思い出せない。たまたま出会った老夫婦に伺うと「イモ・・・、イモ・・・?昔、茹でて食べたんだけどなぁ~」暫く、3人で考え込んだが、結局わからない。 公園で、落ち葉を掃除しているおじさんに、またまた尋ねると、「なんつったっけ・・なんつったっけ、昔は炒って食べたよ。ヤマイモが大きくなると出来るんだいねぇ~、なんつったっけなぁ~」と懸命に考えて頂いたのだが・・残念。わからないと、気になる性分で、運転中も考え込んでしまった。(危ない。あぶない)で・・・ある瞬間、ついに思い出したのです。「ムカゴだぁ~」と。
 灰色で球形。大きさは、径1cmはあるだろうか。もちろん、大小様々あると思うが。ヤマイモは、通常、地中に伸びるが、地上部はツルがどんどん伸びる。ツルが枝分かれして、さらに伸びてゆくが、その枝分かれする部分に、ムカゴができるという。栄養は、ヤマイモ以上にあり、鉄分、カリウムマグネシウムが豊富。調理方法も、炒ったり、かき揚げ、茹でたり、炊き込みご飯にも良し。 それにしても、最近、あまり見かけないのは何故?個体は、ちょっとわかりにくいかも。・・・というわけで、本日は、ムカゴでした。
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「ニホンズイセンが咲きました」

2015-11-25 09:31:48 | 庭の花木
 「ニホンズイセン」 (日本水仙) ヒガンバナ科  
 小栗康平監督 映画 「FOUJITA」を観た。以前、直接お目にかかり、お話を伺う機会があった。群馬県出身の監督と承知していたが、当時、恥ずかしいことながら、作品は一度も観たことがなく、慌てた事を思い出す。「泥の河」「伽倻子のために」「死の棘」「眠る男」「埋れ木」等、公開されていた映画は全部観た。わかりやすい映像と違い、どの作品も極めて抽象的で、私にとってはあまりに難解。今回の「FOUJITA」もしかり。画家、藤田嗣治の半生を描いたもので、鋭い切り口に、凡人の私は、やはり消化不良。見えないことを心で見る洞察力、作品の、意図するところを、読み取る力が不足しているのか と監督の作品を観るたびに、自己嫌悪。しかし、昔どこにでもあった古里が、美しい映像となり、懐かしさをおぼえた。
 もう、ニホンズイセンが咲いています。草丈、約30cm。花は、通常12月~2月頃の真冬に咲く。外側は白く、花径3cm、内側の副花冠は、黄色で約1cm。ちょうど、盃のような形をしている。原産地は地中海沿岸で、平安時代に中国から渡来し、野生化したという。日本では、本州以南の、比較的暖かい海岸近くで、野生化し群生している。福井県、越前海岸の群生は有名で、県の花にも指定されている。やや香りがあり、耐寒性の多年草。寒さにもめげず、花を咲かせるいじらしい植物だ。
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「フユザクラ」

2015-11-22 16:33:36 | その他
 「フユザクラ」 (冬桜) バラ科
 “藤岡市 三波川 桜山公園で冬桜が見頃。公園は、可憐な花を見上げながら、散策する人でにぎわう。ここには、約千本の冬桜が植樹されており、日当たりの良い南斜面が見頃。現在、7分咲き。9:00までライトアップされ、12月中旬まで楽しめる。
”と新聞記事。昨年は、桜山公園で、冬桜と紅葉とを同時に楽しんだ。フユザクラは、その名のとおり、初冬に咲くが、春にも咲く桜。白色、一重咲きで、やや小ぶり。“さあ、花見に行こうか!”というような、春の桜のような艶やかで、華やかさはないが、季節外れの花見が楽しめる。遠慮気味に咲いている桜のはなびらが、冬の澄みきった空に映し出されるのも、なかなか絵になる。また、葉も小さいことから、小葉桜(コバザクラ)との名もあるという。アップしたのは、藤の丘公園にて撮影したもの。
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シラタマツバキ」

2015-11-19 16:51:52 | その他
 「シラタマツバキ」 (白玉椿)
 茶の師匠宅に、手入れの行き届いたシラタマツバキが、見頃を迎えていた。シラタマツバキは、白玉 と書くように、花の色は白。やや筒状に咲く。その年により、花の大きさが違い、今年は特に大きく、径10cm以上ある。もう少し遅くなれば、多少は小さくなる と先生のご主人から伺った。蕾は丸く、誠に愛らしく、つい撫でたくなってしまう可愛らしさ。個人的には、花が咲いた姿より、今まさに咲かん という位の状態が好き。清楚な気品のあるシラタマツバキは、茶花として格があり、人気の品種だ。
 ツバキは、あまりにも品種が多く、今や数千種類に及ぶという。学名は、カメリア・ジャポニカで日本原産。原種は、ヤブツバキとユキツバキで、隋の時代、中国に伝わったという。ツバキがもてはやされたのは、江戸時代。園芸品種が急速に増え、ヨーロッパに紹介された と書物に記されていた。確かに、ツバキと日本人は深いかかわりがあるかもしれない。どこかの化粧品メーカーに“TSUBAKI」というのがあるのだから、私たちに馴染み深いのも理解できる。ちなみに、ユキツバキは新潟の県花。花言葉「申し分ない魅力  慎み深い  理想的な愛」など。
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「セイタカアワダチソウ」

2015-11-16 10:33:17 | 山野草
 「セイタカアワダチソウ」 (背高泡立草) キク科
 朝から、小春日和の穏やかな陽気。しかし、“秋の日は つるべ落とし”というように、一気に、あっという間に、日が暮れてしまう。夕方、5時頃には、辺りはすっかり暗くなり、何とはなしに、わびしく、心細くもある。少し早めにカーテンを閉め、部屋に明かりをつければ、長い夜の始まりだ。
 セイタカの名前がついているように、2メートルくらい草丈がある、セイタカアワダチソウ。北アメリカ原産で、日本には明治末ごろ入ったらしい。日の当たらない場所、河の土手、乾燥しているところ、空き地、どこでも、ところかまわず生えている。しかも、大群生。根もしっかり張っている。植えた覚えもないのに、庭の隅でこの植物を目にした時は、その花には目もくれず、すぐさま根っこから引き抜くことにしている。放っておくと、どんどん増えていくからだ。どちらかといえば、人からは、嫌われものの植物。図鑑によれば、この植物、どんなに繁殖しても、数年もすると、自然に減少するという。というのは、密生して、他の植物を寄せ付けない化学物質を出し、自分自身もやがて中毒を起こすのだという。繁殖に猛威をふるい、嫌われ者の植物だが、それを考えると、少し哀れにも思う。黄金色の小さな花をよく見れば、なかなか可愛らしさもある。
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「ツワブキ」

2015-11-13 14:20:41 | 庭の花木
 「ツワブキ」 (厚葉蕗)
 樹木の枝は、いつ頃切ったら良いのか、たぶん木の種類により、切り時があるように思う。やや高い木は、葉が落ちてから切るのだが、低木は秋になると、暇に任せて、自分で枝を落としている。夫は、枝を切るのはかわいそうだ と遠慮気味だったが、私は、思いっきりよくバッサ、バッサと切り倒してしまうので、木も丸坊主になってしまう。そんな作業をしていると、友人夫妻が、大きな袋をかついでやってきた。中を見れば、大きなかぶと、まるまる太ったダイコン。スゴッ!調理方法もいろいろ伝授されたのだが、わが家も畑に・・・とは言えず、「ありがとっ」と笑顔。さて、さて、どうしたものか。
 今年は、花の咲くのが早い と聞くが、ツワブキもしかり。冬を告げる花で、花も少なくなった頃、咲いてくれるのでありがたい。大きな黄色の花と、光沢のある大きな葉。そこに、茎が力強く、スクッと姿勢よく天を向く。草丈50cm位はあるだろうか、濃くツヤのある葉は印象的。ツワブキ(厚葉蕗)というのは、葉が厚く、山菜のフキ(蕗)の葉に似ているところからつけられた名前だ と書物には記されていた。
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「ナンキンハゼ」

2015-11-10 09:39:08 | その他
 「ナンキンハゼ」 (南京黄櫨) トウダイグサ科
 赤色、紫色、黄色に染まった美しい葉。その間から見えた、可愛らしく、真っ白な果実。過去の記憶をたどったが、なかなか植物の名前が思い出せない。地元の方に伺うと「ナンキンハゼですよ」と教えていただいた。すっかり色づいた、葉の美しさもさることながら、小さく真っ白な顔を、ちょこっとのぞかせている果実は、目を楽しませてくれる。しかし、今まで、どうして気がつかなかったのだろう?植物図鑑やネットで調べた。「あっ! これっ やっぱり見たことある」。花は、6月~7月頃開花、葉と同じような色なので目立たない。果実は、はじめは緑色をしているが、だんだん白色に変化。そして、この果実、なかなかの優れもの。果実の表面の皮には、脂肪に富んだ白色の、蝋状物質が含まれており、昔は、ロウソク用のロウを採った という書き込みがあった。アップしたのは、奈良公園のナンキンハゼ。手入れが行き届いており、紅葉が美しい公園だった。
 群馬の紅葉も楽しもうと、友人と計画。行先は、赤城自然園。晩秋の開園期間はそろそろ終了。楽しみにしていたが、天気が怪しい。というわけで、本日中止。ランチに変更。ざんね~ん。
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「ヤツデ」

2015-11-07 13:10:28 | 山野草
 「ヤツデ」(八つ手) ウコギ科
 朝からハプニング。カーテンを開けたら、リビングのサッシに大きなヒビが・・・!慌てて、セコムに連絡。すぐに点検して頂いたが、二重になっている室内側にヒビ割れ。何かがぶつかったという記憶もなく、何だか不可解。結局、住宅メーカーに連絡し、サッシ交換。こんな事、初めての経験で、朝から大騒ぎをしてしまった。
 滋賀県、大津にある石山寺。東大門をくぐり、本堂に向かって行く途中に、侘びた佇まいの茶屋があった。木戸が開いていたので、ふと見ると、大きなヤツデが目に入った。ちょっと失礼してお庭に入り、パチリ。厚みのある大きな葉、ツヤもあり、冬も落葉しないで葉をしげらせる。この葉は「人客万来」の縁起をかついで、門の脇や、一般家庭でも目隠し用として、庭に植えられている。ところで、八つ手 なので、葉が八つに裂けているかと思えばそうでもなく、この時確認したのは七つ。八つ手の「八」は「多い」という意味のようだ。また、花は小さく白色。かたまって咲いているので、葉の緑と葉の白が美しく際立つ。石山寺は2回目。本堂に続く参道には、いろはモミジも多少色づき、紫式部展が開催されていた。源氏物語を書いたところ と伝えられている「源氏の間」もある。
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「そうだ 京都へ行こう」

2015-11-04 17:06:07 | 旅行
 幼なじみと京都、奈良への旅。旅の前夜は、ホームカミングディにあわせ、サークルの先輩や仲間たちと夜遅くまで宴。翌日、早朝、寝不足のまま新幹線に飛び乗った。今回の楽しみは、10月24日~11月9日まで開催されている、正倉院展と10月30日~11月3日、わずか5日間しか一般公開されていない京都御所。
 正倉院は、東大寺の北、奈良時代に建てられた倉庫。聖武天皇が756年に亡くなり、悲しんだ光明皇后が、天皇の愛用品を東大寺大仏に収めたのが始まり。それらの品々を、東大寺の倉庫である正倉院で保存。教科書でおなじみの建物だ。約、1200年以上大切に守られてきた品々のほんの一部が、奈良国立博物館で一般公開されている。どれもこれも、初めて目にするものばかりであるが、“紫檀木画槽琵琶„(したんもくがかそうのびわ)は、特に印象的。紫檀、象牙、黒柿などを組み合わせ、花の文様を作りだし、細やかなデザインや色合いの美しさは魅力的だ。シルクロードをとおり、1200年の時空を超え、天平の文化に触れたひと時であった。
 京都御所一般公開は、春と秋の年2回。今までタイミングが合わなかったが、今回、ようやく訪れることができた。紫宸殿、清涼殿など、雅な世界に、ただうっとり。
 祇園をどり・・これまた“はんなり„。人力車に乗り、嵯峨野竹林の旅も思い出の一ページだ。時には、こんな時間も楽しい。そして、ハプニングの天龍寺。本堂の拝観をすませ、法堂、入り口で靴をぬいでいると、突然、法衣をまとった方に声をかけられた。「もう少し、早く来ればよかったのに」と。後で、そこの職員に伺うと、なんと住職とのこと。法堂の天井は、加山又造の「雲龍図」が描かれている。これは承知していたが、そこで住職が、仏法を説いているという事を初めて知った。二言三言話をしているのを、遠くから見ていた友人が「こんなところにも、知っているお坊さんがいるのぉ~」。恐れ多くて、とんでもありませ~ん。因みに、“雲龍„というお菓子は大好物。
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