
7月下旬、至仏山に登った時、固有種のシブツアサツキは蕾を伸ばしていたが未だ咲いていなかった。モウセンゴケは写真に撮ったつもりだったのが、恥しながらピンボケだった。南アルプスから戻り、笠ヶ岳の登った時に少し回り道をしてカメラに収めてきた。
「モウセンゴケ」は被子植物でモウセンゴケ科モウセンゴケ属の食虫植物。葉にある粘毛の先から粘液を分泌し虫を捕獲する。“コケの名が付く”が、実際には種子植物で、湿地に生息。草丈は3-7センチほどで地に這うように生息している。葉柄がありその先に円形の葉(写真)をつける。葉には一面に毛が生えており、先端から甘い香りのする粘液を出す。虫が付くと粘毛と葉で包み込み捉え、消化(吸収)する。
6-8月に茎の中心から花柄を伸ばし、葉弁が5枚の白い花をつける。この個体は、オヤマ沢からオヤマ沢田代に向かう場所で、少し雨が降ると細い川になるような湿地の脇に群生していた。
「シブツアサツキ」はユリ科ネギ属の多年草。尾瀬でも至仏山ー小至仏ー笠ヶ岳周辺に分布する蛇紋岩変形植物。似たような蛇紋岩環境がある谷川岳でも自生しているという。アサツキの花より豪華で気品がありそうな気がするが、他のアサツキの仲間と具体的にどこが異なっているのは判らない。もう少し調べてみたい。ユリ科であることに驚いている状態。
