啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ムラサキツユクサ」

2015-05-31 09:46:03 | 庭の花木
 「ムラサキツユクサ」 (紫露草) ツユクサ科
 昨夜のこと・・ オッ、 オッ、 あっ、 地震だ! 私より高さのある植物は、家の隅で、いつまでも揺れているし、自分も何だか気持ち悪い。その前日の真夜中、1時頃にも強い地震があった。あちこちで火山が噴火し、日本中の火山が活発になっている。県内の、草津白根山は、夫と何度も登った山だが、現在は警戒レベル対象火山になっている。
 うすいピンクの花びらを持ってきて、「この花は何かしら?」と尋ねられ、まよわず「ムラサキツユクサ」とお答えしたら、「花びらは、紫ではないけれど?」と。ムラサキツユクサは、その名のとおり、紫色が基本と思うけれど、、園芸品種がたくさんある。草丈は、80cmもあり、茎が真っ直ぐに伸び、なかなかスマート。花びらは3枚あり、朝は咲いているが、午後になり、日差しが強くなると、完全に萎んでしまう。耐寒性があり、手を入れずとも、毎年花を咲かせる多年草。ツユクサと名がつけば、やはり、スーッと伸びた葉に、小雨が降る梅雨のシーズンがよく似合う。今日のように、朝から強い風と強い日差しの中では、風情に欠ける。
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「ラムズイヤー」

2015-05-29 10:04:04 | 庭の花木
「ラムズイヤー」 シソ科
 3~4時間待つのは当たり前、土、日ならもっと混む との情報をキヤッチし、昨日は、東京国立博物館 「鳥獣戯画、京都、高山寺の至宝」展に出かけた。長蛇の列。早朝、自宅を出発し、博物館に並び始めたのが8時30分。2時間以上待って、ようやく、楽しみにしていた絵巻の、4巻のうちの、甲巻にたどり着く。しかし、観賞時間わずか3分くらい。擬人化されたウサギ、サル、カエルなどのユーモラスなこと!!まるで、人間のように遊び、大笑いしたり、それは、それはイキイキと描かれている。しかも、墨の線だけで! 動物たちの話し声、笑い声・・みんな聞こえてきそうで、見ていて思わず吹き出してしまう。実際、カエルは、サルやウサギに比べれが、全く小さいのに、同じ大きさに描かれ、相撲をとったり、追いかけっこをしたり・・・とにかく楽しい。乙巻、丙巻、丁巻も見ごたえがあり、魅力的だ。平安から鎌倉時代と900年の時を超え、今なお私たちを楽しませてくれる。書物などで、誰でも一度は見たことがある絵巻で、昔から、本物をみたいと思っていただけに、長時間待たされたが、心は満たされた。
 ラムズイヤー、そのものズバリ 羊の耳。まさに、名前にピッタリの植物。原産地は、コーカサス~イランにかけて分布。日本には、大正初期に渡来したらしい。植えたままにしても、毎年花を咲かせる多年草。特に、葉に特徴があり、全体が綿毛で覆われ、毛並みがなめらかで、肌触りが良い。長さ、10cm位で、耳の形をしている。茎も綿毛で覆われているので、全体が白っぽい。いつも、目になじんでいる緑の葉とは一味違う趣だ。花は、紫色の小花を茎のまわりに、階段のように、何段にも咲かせる。また、個体はハーブなので、ある程度咲いたら、収穫し乾燥させポプリにして楽しめる。
 それから・・・人生初体験。鳥獣戯画展に行く為、高崎駅で新幹線に乗る寸前、チケットを紛失したことに気がついた。さあ~ たいへん。どこを探してもない。待ち合わせしていた妹にその旨連絡。「新幹線に乗っているんでしょう?落ち着いてゆっくり探せば、そのうち出てくるよ」。もう、探しようがない。本当に、困った。こんな慌てぶりを動物にたとえたら・・さしずめ、カエルにでもなって、短い2本の足ですくっと立ち、びっくりした目を天に向け、冷や汗かいてる姿かな?結局、チケットなし。



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「シロバナムシヨケギク」

2015-05-27 15:11:25 | 庭の花木
 「シロバナムシヨケギク」 キク科
 バラ祭りが始まっているからみにいこう と幼馴染に誘われ、昨日は、前橋、敷島公園に隣接するバラ園へ。平日なのに、大型バスやマイカーで駐車場は満車。5月なのに、夏のような日差しに加え、時々強い風、乾燥した土が風で舞い上がり、きれいに咲いている花が埃にまみれ、心なしか、元気がなさそうに見えた。お目当ての、マダム・ヒデ、1年ぶりの再会。相変わらず美しく、華やかに咲き、芳しい香りに包まれる。もちろん、おしゃべりにも花が咲き、いくら時間があっても、話が終わらない。午後は、前橋公園を尋ねた。大河ドラマ「花燃ゆ」 文 の夫、群馬県初代県令 楫取素彦 の碑を拝見し、公園内を散策。街の喧噪をよそに、園内はひっそりと静かであった。
 ジョチュウギク(除虫菊)といった方が馴染があるかもしれない。白い花をつけるので、マーガレットと非常によく似て間違いやすい花だ。ジョチュウギクは、伸びた茎の先に、1輪の花をつけるが、マーガレットは、1本の茎が枝分かれして、その先に花をつける。一概には言えないが、見分けは、このあたりがポイントかも知れない。ジョチュウギクは、古くから、殺虫効果があることで知られている。花の子房に殺虫成分が含まれているそうだ。植えているだけでも、虫除けの効果があり、焼いて出る煙の成分に殺虫効果があり、、それが除虫菊の名の由来とのこと。現在は、化学物質が殺虫成分の主流となって様だ。
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「フタマタイチゲ ?」 教えてください。

2015-05-25 16:55:29 | 庭の花木
「フタマタイチゲ 」かな? キンポウゲ科
 「浅間山の噴火の件、大丈夫? 山形も蔵王山の噴火と地震で、連日の如く騒いでいます」と友からのメール。「え~、浅間山の噴火?」火山性地震が増えていることは、認識しているが、噴火となると穏やかでない。しかし、現在は日常生活に問題はない。
 午後、2時30分頃、「今、地震があったそうです。大きな地震だったそうで~す」と先生の声。「え~!」。水中教室でプールに入っていたためか、全員、全く気がつかない。ロッカールームで携帯を見ると、地域の防災ホットメール、友人からも息子からも安否の確認。震源地、埼玉県北部、今週1週間は、震度4の余震があるかもしれないという。夜なら被害も大きいし、パニック状態に陥る可能性もある。やはり、備えはきちんとやらねば。
 当家のフタマタイチゲと称している植物は、花の時季はそろそろ終盤。ネットによれば、フタマタイチゲは、北国の湿った草原に咲く多年草で、北海道では、6月頃から咲き始めるという。フタマタイチゲはその名のとおり、茎が二股になり、その先に花を一輪つける。特に、葉に特徴があり、手のひらのように深く切れ込みがある。(当家のもある)しかし、個体のものは、レッドデータリストにのるほど希少な植物。乾燥した当地では育つはずもなく・・・。そうかといって、ニリンソウでもなさそうで。よく区別がつかない、というのが正直なところです。花屋さんには、フタマタイチゲとかかれていたんだけどなぁ~。
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「アメリカロウバイ」

2015-05-23 16:43:45 | 庭の花木
「アメリカロウバイ」 ロウバイ科
 記録的な暑さが続いている5月。今日も、かなり気温は高いが、それでも湿度が低く、多少の風もあり、さわやかさを感じる。そんな中、懐かしい人との再会。およそ、8年ぶりになるだろうか。結婚式にビデオレターを流すのだという。友人のため、わざわざ遠方よりビデオ撮りに尋ねてくれたのだ。学生時代の昔ばなしを曝露したり・・若い人の話は新鮮で、実に面白い。それにしても、カメラの前で話をするのは、思っていた以上に緊張。「1回、リハーサルやりま~す」といわれたが、そのままでOK。ホッ・・! この歳になっても、まだいろいろ経験するものですね。
 アメリカロウバイ、別名クロバナロウバイ。個人的には短く、クロロウバイなどと言っている。ロウバイ といえば、早春を代表する花。アメリカロウバイは北アメリカ原産。日本には、明治時代に渡来したという。枝先に暗紫色の花を上向きにつける。花期は、5~6月。葉は楕円形で、対生しているが、10cm位の長さがあり、やや大振り。葉の表面は、多少のざらつきがある。春咲くロウバイは、芳香というにふさわしいが、個体の香りは、やや大雑把で、表現が難しいが、芳香とはちょっと違う・・・と思う。蕾の頃は、茶花として生けるのも良いが、色がややどぎつくて苦手。次からつぎへと咲くので、長期間楽しめる。
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「フタリシズカ」

2015-05-21 10:41:15 | 庭の花木
 「フタリシズカ」 (二人静) センリョウ科
 ピカッ!ゴロゴロッ と第一撃が来たのは、真夜中の12時過ぎ。いや~ このタイミングで? せっかく、ウトウトしていたのに・・・。この雷ですっかり目が覚め、怖くてねむれない。早朝、3時まではゴロゴロしていた。おまけに強い風。目を閉じても、ラジオつけても眠気が来ない。おかげで今朝は、頭がぼーっとしてしまい、仕方なく散歩。雨あがりのせいか、空気がひんやりして気持ちがよい。木々もだんだん緑が濃くなり、朝の陽に美しく輝いている。
 本日のお花はフタリシズカ。一般的に、草丈30~60cmといわれるが、当家のは15cm位。葉の先の直立した花穂に、小さくかわいい花をつける。ネットによれば、2本の花序を、能楽「二人静」の静御前と、その亡霊の舞姿にたとえての命名という。花言葉は、「いつでも一緒」。花穂は、基本的に2本だが、1本、3本、時には4人静だってある。また、同じセンリョウ科にヒトリシズカがある。シズカとは、源義経の静御前のことで、スーッと1本立った茎の先の葉が、完全に伸びきらない時、その葉に包まれた白い1本の花穂が、舞う前の白拍子が袂で顔を隠した姿を映したものだ ということが図鑑に書かれていたが、それはそれは、想像しただけで、気品あるその風情は伝わってくる。
 植物もよいけれど、「二人静」という干菓子も大好き!白とピンクで一対となり、その形は、極めてちっちゃな毬のようにかわいらしく、和三盆糖が口の中でフワ~ッと溶ける。それだけでなく、箱がまたまた・・・すっごく素敵です。


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「ホウチャクソウ」

2015-05-19 21:11:29 | 庭の花木
 「ホウチャクソウ」 ユリ科
 淡い黄緑色をおびた白い花、これだけ見れば、前回、アップしたアマドコロと非常によく似ている。葉の脇に、花が下向きに咲いている姿も全く同じ。しかし、違うところは、茎の上部が、枝分かれしている点だ。ホウチャクソウは、宝鐸草と書き、宝鐸とは、寺院の軒や五重塔などの屋根につるす、宝鐸という、風鈴に似たものに見立ててつけられた名であり、それが、訛ってホウチャクになった、という事が図鑑に書かれていた。草の姿は清楚で、野の花そのもの。目立たず、ひそやかに咲いているところは、好感が持てる。
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「アマドコロ」

2015-05-17 14:12:33 | 庭の花木
 「アマドコロ」  ユリ科
 久方ぶりに、映画を楽しんだが、音の大きさには、いつも閉口する。あのように、大きな音を出さずとも、感動は心に伝わると思うのだけれど。興味のある映画はいくつもあるが、ボリュームを考えると、二の足を踏んでしまう。
 アマドコロとナルコユリは、非常によく似て、悩ましい植物だ。茎の立ち上がり、花の咲き方、花の色までほとんど同じ。ちょっと見た目には、区別できないのだ。茎の脇から、花を2個ずつ下向きにつけ、花の色は、淡い緑色をおびた白色で、清楚な印象。アマドコロの名の由来は、地下茎のイモに、かすかな甘味がある為だという。
 では、アマドコロとナルコユリの見分け方は何か、と問われれば、茎にその答えのヒントがある。つまり、見ていただけではわからないので、実際、茎に触れてみると良い。茎が、角ばっているのが、アマドコロ、丸いのがナルコユリ。
 毎年、庭の片隅に咲くのだが、どっちだっけ?と悩むので、名札をつけた。
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「赤城自然園」 Ⅲ

2015-05-15 10:10:05 | 山野草
 「ルイヨウボタン」 メギ科
 およそ、ネームプレートがなかったら、見過ごしてしまいそうな花。名前が面白く、何だろう? と興味を持った。一般的に、植物の名前はカナで記載されている。個人的には、和名で、漢字で書かれていると、その意味を知り、な~るほど! と納得することが多い。帰宅後、植物図鑑で調べると、類葉牡丹 と書くのだと知った。葉が、牡丹の葉に似ているのだわ、と納得。草丈、40~70cm位あるが、、花径は、極めて小さく、2cm弱の黄緑色のジミ~な花。秋には、黒紫色の種子をつけるという。落葉広葉樹林に生育。


 「クリンソウ」 サクラソウ科
 九輪草、字の意味の如く、茎をとりまくように、輪になってつく花が数段に重なり、九輪に見えるところからの命名。九輪とは、塔の頂上にある輪が、9つある飾の柱のことだ。個体のものが、そんなにあるとは思えないけれど、群生して咲いていると、華やかで見事である。草丈40cm位。紅色の鮮やかな色の他に、白と紫の混合など様々で、楽しい気分にさせてくれる。 
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「赤城自然園 Ⅱ」

2015-05-12 14:20:44 | 山野草
 まだ、5月なのに台風とは・・・。
世界遺産に登録された、絹産業遺産群の一つ、高山社跡を訪ねた。高山長五郎が、養蚕法の改良を行った発祥の地。「清温育」という、優れた養蚕飼育法を確立し、多くの生徒を育て指導した。卒業生は全国へ、養蚕指導員として派遣し、清温育を全国に広めた、というお話を解説者から伺った。蚕室も見学。当時の人々の暮らしぶりや生活の息ずかいまでもが伝わってきそうだ。道の駅に、藤岡の三偉人、高山社の創始者 高山長五郎、世界三大数学者 関 孝和、航空機設計者 堀越二郎、と大きな立て看板が掲げられている。
 クサボケ バラ科
 明るい林の中で、一段と鮮やかなオレンジ色の花を発見。高さ、20cm位の極めて低い木で、草に紛れるように咲いているが、その花の色は人の目をひく。和名は、草木瓜 と書くように、ボケに似ていて、草のように小さいことから命名されたようだ。果実も小さく、夏から秋には直径3cmの可愛い実がなる。枝にはボケのようにトゲがある。


ツバメオモト (燕万年青) ユリ科
 草丈、20cm位。花の径は1,5cmの白色の小さなかわいい花。小さいけれど、うつむきかげんに、凛とした立ち姿が愛らしい。葉は、根元に集まってつく。花の後に、花径が伸びて、その先に藍色の果実をつける。その果実が、燕の頭の色に、似ていることからの命名、という説もあるらしいのだが、明確ではない。オモトは、葉がオモト(万年青・・常緑多年草)に似ているところからの命名らしい。少々薄暗い、あまり目立たない林の径に、こじんまり咲いていた。
 
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