啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「江戸の花、原種、園芸品種・・ホトトギス」

2017-09-30 11:15:10 | 庭の花木
「ホトトギス」  ユリ科
 江戸の花・・ホトトギス。プレートには、確かに、そう記してあった。江戸、江戸・・少し古めかしい表現ではあるが、江戸の花の表記は、なかなか粋。もちろん、持ち合わせの図鑑で調べたが、そのような表記はない。恐らく、何方かが、名づけたものと思われる。草丈20cm程。か細い茎は、枝分かれせず、花も極めて小さい。茶花には、好都合だが、あまりにかわいそうで切れない。
 原種・・ホトトギス。この品種も草丈、20cm程。上記のものと、どこが違うのかと問われても、正直、良くわからない。強いて言えば、花の色、葉っぱの色の違いかな?二つ並べるから、比較できるが、一方のみならば、ほとんどわからない。相違点、ご存知の方いらしたら、教えていただけるとありがたいです。もしかしたら・・共に同じ品種かしら?
 園芸品種・・ホトトギス。とにかく、花の数が多く、花径が分枝する。育てるには、手をかけずとも大丈夫、もちろん、庭で越冬する。茶花として使うには、いくつか花を落とさないと、風情に欠ける。
 ところで、名の由来。花に入った紫色の斑点が、鳥のホトトギスの胸の模様に似ているから。面白いことに、この植物名、英名では「Toad lily」。何と、”Toad”は、ヒキガエルですよっ!どこから、連想したの?花から?だとしたら、花がかわいそう・・・。また、中国では、油点草。こちらは、納得。花言葉「秘めた恋、秘めた意志・・永遠の若さ」等。永遠の若さ・・欲しいです!

原種ホトトギス

園芸品種 ホトトギス
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「黄金の穂波」

2017-09-27 15:51:02 | その他
 コシヒカリ誕生の地、長岡。雪解け水が流れ込む日本一の大河、信濃川。豊潤な水と豊かな自然の中で、最もおいしいコシヒカリにすべく、丹精こめて作りあげたお米、それが「ひかり一番地」です。産地から、自信をもってお届けします。Iさんから、新米が届いた。うれし~い!お米大好き。いくら食べても、飽きることがない。まして、新米となれば格別。袋には、お米をきちんとはかる、手早くリズミカルに研ぐ、水加減を正確に、給水時間をとる・・・等々、どこまでもおいしく食べるためのマニュアル。農家の愛情が伝わってくる。早速、マニュアルどおり炊いた。う~ん、おいしい。甘い、粘り、ツヤツヤ、ふっくら、おかずがいらない。越後ながおかコシヒカリ、実においしいお米です。この旨みを逃さないように、冷蔵庫、野菜室で保管中。
 ところで、高崎周辺の稲刈りは、もう少し先。10月中旬になれば、晴れの日が続き、大きなコンバインで一気に収穫。忙しいけれど、農家にとっては喜びが、畑に満つ。
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「ダンギク」

2017-09-24 21:02:09 | 庭の花木
「ダンギク」  シソ科
 さすが! 林家正蔵。高座に上がって、ものの2~3分、ぐっと人をひきつけ、大いに笑わせる。わずか数分間で、耳も目も心も、彼に釘付けになる。そうなれば、彼の独壇場。小気味よいリズミカルなテンポで、どんどん客を楽しませ、喜ばせる。明らかに、作り話と分かっていても、ついつい話に引き込まれてゆく。そこ、ここに、少し地元の話題をちりばめて・・。昨日は、林家正蔵の独演会。笑って・・笑って・・顔の筋肉が、だいぶゆるんだ感じ。いや、皺が増えたかも。彼の落語は、何度か聴いたことがあるが、いつでも楽しい。人を飽きさせないこの話術、いろいろなエッセンスの持ち主で、魅力的。次回を楽しみにしている。
 ダンギクは、段菊と記するように、青紫色の花が茎を取り囲むように、段になって咲かせる。色は、他にもピンクがある。葉っぱが、菊に似ているので、この名がついたという。多年草で、草丈30cm程。耐寒性にやや弱いというが、当家では、地植え。冬になると枯れてしまうが、春になれば、忘れず芽を出してくれる。花言葉「忘れ得ぬ思い」。一つひとつの思い出が花の段になり、いくつも重なっていくことからつけられた様だ。なかなか、ロマンチックです。
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「大倉山にて・・キツリフネ」

2017-09-21 20:09:41 | 山野草
「キツリフネ」  ツリフネソウ科
 千歳空港で、出迎えてくれた友人の車で、札幌へ向かう窓からは、澄んだ青空に、ナナカマドのあざやかな赤い実が美しく、ススキを揺らす風に、深まりゆく北の大地の秋を感じた。久方ぶりに会う友人との会話も弾み、訪れた先は、大倉山。リフトに乗り、山頂へ向かう横を見れば、凄い勾配のスキージャンプ場。おぉ~、こわっ!思わず 足がすくむ。TV放映では、ただ、ただ、競技を楽しんでいたが、恐ろしく高いところからスピードを上げ、飛び降りる選手の精神力の強さに、心から感服した。
 今回の旅の目的は、なんと、野球観戦。友人の配慮があり、後にも先にも、今回限りであろう感激の数々。札幌ドーム、日ハムVSオリックス戦。開場前、ダグアウトから、かなり近くで、選手の練習を見られたこと。中田、レアード、もちろん、大谷選手も・・・と、あれ?・・木田さん!背も高く、スーツに身を包んだ姿は、相変わらず素敵。そして栗山監督。思いがけず、球団社長とツーショット。そして、そして・・あの大谷選手直筆サインボール、ゲット~。ファイターズ7回の攻撃の前に、スカイブルーのロケット風船、勝利したので、ビクトリーホワイト、とばしましたよ~。肺活量が少なく、自力で風船をふくらますのは、かなり苦労しましたが。夜は、海の幸を満喫。北海道限定ビール、これもおいしかったのです。野球に詳しいAさんと、楽しい、楽しい旅でした。
 さて、大倉山のふもとで咲いていたキツリフネ。ツリフネソウ(釣船草)で、黄色なので黄釣船。花の形を船に見立てて付けられた名前。一度見たら忘れられないユニークな姿。横から見れば、船をつりさげたように見えるので、このネーミング。風に、ユラユラ揺れる様子を想像すれば、海に漂う小船のようで、これもまた、趣がある。

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「カリガネソウ」

2017-09-16 10:35:09 | 庭の花木
「カリガネソウ」  シソ科
 着物が好き、お茶が好き、お菓子はもっと好き・・”花より団子”の感は否めないが、しかし、お茶のお稽古では、花は必要不可欠。”野にあるように活けましょう”と指導されるが、それはなかなか難しく、活けるその人のセンスで、花は表情を全く変える。先日は、茶の湯研究会に参加。支部長先生が活ける花は、それぞれ趣があり”さすが!”と感じ入った。山本五十六の名言にあるよう、やって見せ、言って聞かせて、褒めてやる・・。その他、言葉遣い、立ち居振る舞い、しぐさ等々、学ぶことが多い。上品さとは、その人の持っている教養が、それとなく醸し出される雰囲気なのだろう。
 カリガネソウ(雁が音草)は、花の形が、雁が飛ぶ姿に似ているのでつけられた名、と図鑑には記されていた。”雁が音”とあるように、雁の群れが、鳴き交わしながら飛んでくるころ咲くので、この名がついたともいわれる。そういえば、群れで飛ぶときは隊列を組み、よく鳴き会う。
 秋は夕暮れ、夕日のさして・・・カリなどの連ねたるが・・・(枕草子)  その姿、まさに”いとをかし”です。

 ”かり”と名がついている和菓子。洋菓子も好きだけれど、和菓子は季節感を楽しめる。美味しいです。
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「秋の七草・・ハギ」

2017-09-14 18:26:23 | 庭の花木
「ハギ」  マメ科
 弦をしっかり押さえ、透明感のある美しい音を奏でるには、そう簡単な事ではない。指が、他の弦にあたってしまい、くぐもった音になってしまう。そのつど、指をしっかり立てて、と指導される。”アコースティックギター弾き語り初級教室”に参加した。若い世代から年配まで幅広く、参加の理由もさまざまだ。昔やっていたので、もう一度古いギターをひっぱり出した、という方もいれば、認知症の防止、純粋に、もっとうまくなりたいと考えている方もいる。チューニング、基本コード、和音、セブンスコード、ストローク、アルペジオ・・とにかく盛りだくさん。2回限りの教室だが、当方、1回限りの参加。講師のSさんは、時々、オープンマイクでご一緒している方なので、下手でも、少し気が楽。まぁ、そんなこと言っていると、なかなか上達できませんが。課題も与えられたので、秋の夜長、なまけず、練習しよう!
 一口に、ハギといっても、ヤマハギ、ミヤギノハギ、ヌスビトハギ、ヤブハギ・・ハギの名を持つ植物は多い。当家のそれは、何という種類かは不明なので、勝手にシロハギなどと呼んでいる。枝が、2mほどに延び、その枝垂れた姿は、秋の風情を楽しむには好都合なのだが、株元からワサワサ枝が延び広がると、正直、始末に困る。名の由来は、古い株から芽を出す”生え木”という言葉がなまったものというが、諸説あるようだ。ハギの枝のように、しなやかな指なら、もっとギターが上手くなれるのに。
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「秋の七草」

2017-09-11 09:45:56 | 庭の花木
「フジバカマ」  キク科
 シバゲムシ、シナンタロウ、デンキムシ、ヒリヒリ・・因みに我が家ではハギタロウ。地方により、いろいろな名前を持つその主は、イラガ。漢字では、刺蛾と記すように、ちょっとでも触れば、デンキが走るようにとても痛い。しかもその痛みは、すぐに治まらない。ハギタロウなどと名前はかわいらしく、吹き出してしまいそうだけれど、なかなかの曲者。この、イラガが原因なのか定かではないが、今年は、せっかく実った柿が、バタバタ落ちてしまった。青いものに混ざって、オレンジ色の熟れたようなものまで、例年に比べ、量が多い。8月は雨が多く、不順な天気が影響していたのだろうか 。甘柿なので、楽しみに待っている人がいる。少しでいい、枝で静かに、じっとして欲しいと願っている。
 ”散歩中、道端に咲いているんだけれど・・フジバカマとは、何か違う気がする。気になるんだけれど”と妹。私も、そんな経験がある。たぶん、それはヒヨドリバナ。花は、本当に似ている。でも・・何か、どっか違う。その、何か、どっかの違いは、、素人判断で、葉っぱと、花の持つ全体の雰囲気としか言いようがない。
 フジバカマという名前の響きは好きだ。古典的で、雅な香りが伝わってきそうな名前。しかし、実際には、そんな香りはしないのだけれど。平安時代の女性は、干した茎や葉を水につけて、髪を洗ったともいう。淡い紫色で、秋の七草のひとつ。
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「フヨウ」

2017-09-06 18:11:19 | その他
「フヨウ」  アオイ科
 お稽古で活躍してくれたお茶筅に、感謝の気持ちを込め、お焚き上げをし、供養する、いわゆる”茶筅供養”が、今年も成田山(高崎)で行われた。茶筅がなかったら、お茶を点てることができないのだから、傷んで使えないからと言って、ぞんざいに扱うことはできない。したがって、それらに感謝し、供養するのだ。住職の読経をききながら、改めて、伝統ある日本の文化を再確認した。
 境内に咲いていたフヨウ。2mほどの丈はあっただろうか。花の径は10Cmほどで、やや大きなピンク色。上品で気品のある美しい花。葉は、ところどころ虫に喰われ、哀れな気がした。昔から、その花の姿から、美しい人のたとえに用いられる花。そういえば、新田次郎の小説”芙蓉の人”。数年前、ドラマになったので、記憶に新しいが、明治の女性の感動的な物語。夫は、新田次郎の小説の愛読者で、彼の作品はほとんど持っている。改めて、棚を見れば、”芙蓉の人”おさまっていました。
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「恋人岬・・センニンソウ」

2017-09-03 14:37:02 | 旅行
「センニンソウ」  キンポウゲ科
 駅で待ってくれる人がいるかと思えば、電車に乗っていても、嬉しく心がはずむ。高崎から1時間足らず、長岡駅で迎えてくれたのは、IさんとNさん。昨年、12月以来の再会だ。旅ともなのだが、まるで昔からの友達のように親しんでいる。彼女たちは、私のために、いろいろプランを考えてくれた。向かった先は、柏崎市、木村茶道美術館。古書画、陶磁、茶道具など展示されているが、お茶室もあり、、ここで一服。個人的には、こうした空間は、すぐに脳波が変わる。常は美術館で、ガラス越しに見ていた名碗を、実際手にとり、お茶をいただける幸せ・・。贅沢な時間だ。”使ってこその道具であり、使わなければ、道具は死んでしまう”とはいうものの、緊張感は高まる。残暑から初秋を愛でるお茶室のしつらえに、美の世界を堪能した。
 続いて、恋人岬。恋愛成就のスポットとして有名な場所という。柵に2人でプレートをつけると、将来むすばれると言われているらしい。恋人のねがいを受け止めてくれそうな美しい岬。近くの魚市場で、食材を購入。Iさん宅で料理。腕前も、さすが!うまい!
 長岡で、こだわりの湯といえば、寺宝温泉。ぬる~いお湯にゆっくりつかり、あわの効能で、体の毒素も流失。心もピュアな気持ちになりました。
 ”3人寄れば姦しい”というが、まさにその言葉を絵に描いたよう。よくしゃべった。話が尽きない。もちろん、美肌談義も忘れない。Iさん宅に泊めていただいたが、ご主人様にはご迷惑をおかけしました。お酒もおいしかったのです。なんといっても、大吟醸ですから。
 恋人岬で、目に入ったセンニンソウ(仙人草)。花からは、仙人は想像しにくいが、花が終わると、ヒゲのような毛をつけることからの命名という。おいしげる緑の草の中で、白い花が美しく光を集める。つる草で、枝がグングンのび、草丈は3mにもなるという。日本全土に分布。有毒植物。花言葉「安全、無事」など。有毒なのに、安全・・?。
 恋人岬。後ろに見えるは米山。
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