啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「 タンポポ 」

2015-01-31 11:23:13 | 山野草
 「タンポポ」 (蒲公英) キク科
 大騒ぎした雪も大したこともなく、当地ではお湿り程度。乾燥して、パサパサしていた地面に、恵みの雨 といったところだ。朝から強い風に、洗濯物が飛ばされそうだが、きれいな青空が広がっている。
 まだまだ冬の本番なのに、道端のあちこちには黄色い花のタンポポが咲いている。冬越しをする草として、よく目にするのは、ロゼット状の草だ。たとえば、コウゾリナ、ノゲシ、ハルジオン、オニタビラコ・・・。これらは、春から夏にかけて茎を高く伸ばし花を咲かせるが、タンポポも、もちろんロゼット状で冬越しするのだが、茎は伸ばさないで花を咲かせる。舌状花という小さな花が たくさん集まり頭花をつくる。ポピュラーな植物でどこでもみかける。種類も多く、よく知られているのは、カントウタンポポ、セイヨウタンポポ、シロバナタンポポあたりだろうか。カントウとセイヨウの違いは、花びらを包む総苞と総苞片の形で見分けるとわかりやすい。単純だが、総苞が全体的にめくれているのがセイヨウタンポポと、私は認識している。どちらかな? と想像しながら散歩を楽しむのも悪くない。因みに、若葉や根は食用や薬用になるという。
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「 日向ぼっこ 」

2015-01-28 10:58:12 | 野鳥
 「スズメ」
 昨日は、3月〜4月の暖かさ。東京では一昨日、梅の開花。今日は一変し真冬の寒さ、風も冷たい。それでも、1時間くらい散歩していると、ちょっと汗ばむ。快晴で、気持ちも軽やか。
 チュンチョンと鳴くスズメ、無条件でかわいらしい。人と共に暮らす最も身近な茶色の小鳥。童謡、スズメの学校 民話、舌きり雀 小さいものを形容して雀の涙 そういえば、一茶の有名な俳句もあったっけ。
 近所の物置の屋根に一列に並び、寒さに身を寄せているのだろうか?さらに、その隣の樹の枝にもスズメがスズナリ。何羽いるのか、物凄い勢いで鳴いている。あまりの大群にびっくり!スズメは、あまりに身近な存在だけに興味がなかったのだが、年に1〜3回繁殖するらしい。繁殖期には、クモや昆虫の幼虫を多くとるが、他の時期は河原、草地、公園などで生活。その年に生まれたスズメは、秋になると集合し群れをつくる。稲など穀物を食べるので、農家ではスズメ除けをあれこれ考える。どちらかといえば、あまり歓迎されない野鳥だが、時には昆虫を食べるのだから益鳥にもなる。ある資料によると、現在スズメの数は50年前の10分の1程度という。激減した原因は住居の近代化。巣をつくる場所が減ったり、食物をとる草地や空き地が少なくなった為と考えらるという。
 
 
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「 ホトケノザ 」

2015-01-25 09:16:05 | 山野草
 「ホトケノザ」 (仏の座) シソ科
 あれ~、この花の名前なんだっけ?特別な花でなく、どこにでも咲いているのに、名前が出て来ない。知っているのに、すぐ思い出せないのは気持ちが悪い。年齢を重ねる事は忘却との戦いか。最近、代名詞が多くなった気がする。ちょっと寂しい。
 ようやく思い出したホトケノザ! 花期は春なのだが、花に勢いはないものの、当地ではもう咲いている。道端やあぜ道に、普通に生えている。花は、赤紫色の優しそうな色合いで人目につく。葉は対生し、2枚が一緒になって、蓮の台のように見えることから「仏の座」。草丈10cm位。子供の頃は、花をつまんで蜜をすったような記憶がある。春になると、まるで絨毯のように、畑一面がピンク色に染まる。春の妖精たちが、天から舞い降りたようで華やかだ。花言葉「小さな幸せ」。
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「 ヒヨドリ 」

2015-01-22 14:28:08 | 野鳥
 「ヒヨドリ」 
 「ピィー、ピィー、ピィーヨ」と『あの声』が早朝より賑やかだ。どこからやってくるのか、朝のほぼ決まった時間に、あの甲高い声に悩まされる。庭のハクレンの木に、お気に入りの枝振りがあるのか、そこにちょこんと止まり、みんなでおしゃべりしている。ヒヨドリは、案外警戒心が強いといわれるが、どうも当家に来るヒヨドリは例外のようだ。秋に、セロリの苗をプランターに植え、成長を楽しみにしていたが、そろそろ食べ頃かなと思っていた頃、どこからともなく、あの子達がやってきて、プランターにちょこんと飛び乗ったかと思ったら、せかせかと葉っぱをつつきはじめた。少しつついては口に入れ、飲み込むときに、リビングにいる私の顔を、チラッと横目で見ながら、ボサボサの頭を上にあげ、ゴクッと得意そうに飲み込んだ。何度も何度もくりかえす。このしぐさ、可愛いといえばかわいいのだが・・・。ごらんのとおりセロリはボロボロ。私の食べるところはどこもない。畑には、かき菜、みず菜、少しばかりのほうれん草だってあるのに、よりによってセロリかい?そ~して、お腹が満たされると、例の『あの声』を得意そうにあげ、どこかへ飛んで行ってしまう。まっ それでも許してあげよう。時々は話し相手になってくれるのだから・・・。そういえば、あの「ピィー、ピィーヨ・・」はピヨドリ・・そして「ヒヨドリ?」。んなことはないかっ?
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「 ノボロギク 」

2015-01-19 09:43:45 | 山野草
「ノボロギク」 (野襤褸菊) キク科
 草の名前は知らなくても、誰でも一度は、目にしたことがあるのではないか、と思うノボロギク。花期は、4月から12月というが、温暖な地域では一年中花を見ることができる。1cm位の頭状花序で、黄色い筒状。道端、あぜ道、空き地どこでも自生する。まさに、野に咲く花。葉はツヤがあり柔らかい。例えてみるならば、シュンギクの葉に似ている。草全体はちょっとさえない姿ではあるが、寒空に負けず逞しい。名の由来は、白い冠毛が、ぼろ屑状になるので、ボロに見立ててつけたようだ。綿のような冠毛を、そっと手ですくい、ふぅ~と息をふきかけてみると、風にフワフワ揺れながら、光に輝いて飛んでいった。美しいと思った。それにしても、もう少し名前を考えてあげればよかったのに。
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「 ワビスケ 」

2015-01-16 09:52:07 | 庭の花木
 「ワビスケ」 (侘助) ツバキ科
 南岸低気圧の通過が原因で、昨日の午後は、ちょっとした雪。前橋では、1cmの積雪。何? 1cm?と雪国の方には笑われてしまいそうだが、雪がほとんど降らない当地では、こんなことでもニュースになる。南岸低気圧は通過するコースにより大雪をもたらす。昨年2月には当地でも、積雪70cm。経験したことがなく、身動きがとれず、苦労したことを思い出す。今朝は、跡形もなく穏やかな晴天。
 12月には、枝が折れるかと思うほど、花をたくさんつけていたワビスケも、1月中旬になり、だいぶ少なくなってしまった。ワビスケはツバキの一種。「ツバキを屋敷内に植えるものでないよ」と、その昔、親に言われたことを思い出す。きっと、花が首から落ちるのを不吉、と考えたのに違いない。ワビスケが、ツバキと違うところは、花はラッパ状に咲き、平咲きしない点。8分咲き程度にしか開かない。また、花は小さく、一重なので、茶花として好まれる。名の由来も諸説あるらしいが、人名の様でもあり、ユニークで印象的だ。シロワビスケの他に、ピンク色もあるのだが、こちらは全く花をつける気配がない。 
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「 ロウバイ 」

2015-01-13 10:24:00 | 庭の花木
 「ロウバイ」 (蝋梅) ロウバイ科
 数日前の新聞によれば、日照時間が青森では元日から8日までの積算で4時間、新潟市は11時間。冬晴れの東京は43時間半。新幹線なら2・3時間の距離で、冬の空はまるで違う と記されていた。日本列島が北海道から沖縄まで、わずか3000kmといったところでしょうか。この天候の違いにより、距離感の認識もあらたにするこの頃だ。 
 12月頃から家々の庭では、ロウバイの花がひときわ目につくようになった。花全体が黄色で、内側も黄色。花びらが蝋のような質感があり、その名の由来となっている。名に梅の文字があるので、バラ科と勘違いするのだが、落葉広葉低木のロウバイ科。当家のロウバイもようやく咲いた。早咲きのものとは1か月も遅れている。調べてみると、代表的な種類は「満月ロウバイ」と「素心ロウバイ」。
 「満月ロウバイ」は花の中心が暗紫色の輪が入り、これが「満月」の命名の理由。特徴は早咲きで、花弁が丸というのも特徴。一方、「素心ロウバイ」は花の中心に暗紫色がなく、透き通るような黄色。色が入らないので、まさに「素心」。特徴は「満月」より遅い。花弁はややとがり、黄色一色。当家のロウバイは素心と確定。
 今日は、透き通るような青空に、黄色の花びらが空に映えている。一枝折り、玄関の花入れにさした。かぐわしい甘い香りを漂わせている。
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「 寒ズイセン 」

2015-01-10 18:46:49 | 庭の花木
「寒ズイセン」 (ニホンズイセン) ヒガンバナ科
 お茶のお稽古の仲間、6人と自宅で百人一首。前日より、本をパラパラめくり一夜づけ。一首ごとの、四季折々の自然や微妙に揺れ動く恋の気持ちに心惹かれ、到底100首予習できず。昔覚えた歌も、今ではすっかり忘れ、上の句が詠まれても、下の句が出て来ない。わかったとしても手が出るのが遅い。下の句100枚並べ、カルタの要領で札とりしたが、現役中学生にはかなわない。それでも、私はベスト3! すごい!な~んてねっ!
一年に一度きりだがお正月らしいひと時だった。
 友人から頂戴した寒ズイセンが、今年も咲いている。底冷えする庭の片隅で、寒さに震えながら咲いている姿は、実にけなげだ。心から可愛く思う。黄色の盃の形をした小さな花を咲かせ、甘い香りを漂わせている。径3cm位。草丈30cm位。葉と茎は緑色で細長く、少し厚みがある。放っておいても球根で増える。所どころに植えておくと咲くので、花の少ない今の時季は貴重だ。。寒さの厳しい日々が続く中にも、あの甘い香りが、少し春を運んでくれるような気がする。スイセンは福井県の花としても有名で、越前海岸は群生地として知られている。
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「 ウグイスカグラ 」

2015-01-07 11:03:59 | 庭の花木
「ウグイスカグラ」 (鶯神楽) スイカズラ科
 上毛かるた 「縁起だるまの少林山」とあるように、1月6日、7日は高崎、少林山で新年恒例の行事「だるま市」で賑わっている。どんな困難にあっても、七転び八起きの精神で克服できるように願をかけ、たくさんの人々から信仰されている。雪に見まわれている方々には申し訳ないのだが、当地では、今日も抜けるような青空。日差しがたっぷり注いでいる。「だるま市」は午後まで開催されるという。
 一方、北日本では猛烈な吹雪と高波。山形県の友人からは、「雪の多さにびっくりしている」との便り。松山では、もう梅が開花しているというのに。
 ウグイスカグラは、本来は春に咲く花なのだが、当家では、蕾も膨らみ花が咲き始めた。ただし、本来は花がラッパ状に下向きに咲くのだが、まだ成長過程なのかツンとしている。それでも、淡いピンクの色合いが可愛らしい。径は1cm位。まだ、葉は出ていない。これから一段と寒くなるのに、花は元気でいるだろうか?心配だ。また、この植物のもう一つの見どころは、6月頃になると、真っ赤に熟した楕円形をした小さな果実。枝から垂れている姿は、陽が当たると透けて見え可愛らしく美しい。

 
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「トキの島」にて

2015-01-04 13:33:33 | その他
 1日から3日にかけ、冬型の気圧配置が強まり、日本海側は大雪。気象庁は外出を控えるよう呼びかけていた。息子と共に夫の実家、トキの島へ新年のご挨拶に伺うことになっていたので、佐渡汽船の運行状況をネットで毎日チェックしていたが、当日は予定通り運行。新潟港の佐渡汽船には「トキよ 羽ばたけ 佐渡の大空へ」 「佐渡を世界遺産に」の旗が賑やかだ。 沖は波高くしける という船長のアナウンス。出航の、どらの音は何となく哀愁を誘う。2014年 春就航の新造船「ときわ丸」は快適な乗り心地。波をほとんど感じさせない2時間30分の船旅。両津では義弟が迎えにきてくれた。佐渡は、空気が冷たく、雪になれていない軟弱な私には、心が・・・。それでも、島の周囲は海で囲まれている為か雪は少なめ。時々、強風にあおられ、軽い雪が天を舞う。アップしたのは、自宅の二階から日本海を望む風景。庭の池も植物も、何もかも雪化粧。夜遅くまで、家族6人で夫の昔ばなし。「いたずら好きで愛すべき存在」と両親、弟、妹。何だか、わけもなく、せつない気持ちになったのは私だけだろうか。義妹の美味しい手料理をたくさんいただき、心もおなかも満たされた。
 帰路は、予約したジェットフォイルが高波のため運航中止。再びカーフェリー「ときわ丸」。帰省ラッシュで、船も新幹線もすごい混雑。
 当地は風もなく穏やかな晴天。今日も静かな一日だ。この一年が、何事もなく、穏やかな年になりますように!
 本年も当ブログ宜しくお願い致します。
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