啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「星降る夜」

2024-01-13 19:15:47 | 庭の花木
「日本ズイセン」 ヒガンバナ科
 太陽の空から星の空へと変わっていく頃、遠くにチラチラ街の灯り。山を下り、湖に近づくにつれ、その灯りは湖周に設置されてある灯り。行き交う車はほとんどなく、冬の夜の湖は静寂そのもの。闇夜のヴェール包まれた湖は、物音ひとつしない。四つ足動物でも出てくるのではないか、と暗闇に目を凝らしてみるのだが、それらしい姿はない。星を見るには絶好の場所。車から降りると、外気は-6℃。寒い、とても寒い‼防寒着をしっかり身に着け、ダルマのような格好だが、仲間以外、誰一人いないのだから、はずかしくもないが・・。
 時間の経過と共に、闇も深くなり、満天の星空‼ 中でも、オリオン座は格別に立派な星座だ。子供の頃、たぶん一番早く覚えた星座ではないだろうか。雲一つない夜空は、明るい星、暗い星、青白い星、赤い星など数えきれない星々が、キラキラ一面に散らばっている。時々、飛行機の灯りが点滅しながら、星々を追い越してゆく。きれいです。この美しさを表す言葉が見つからない。まるで、夢の世界にいるような・・・。
 スイセンが庭で咲いています。漢字で水仙と記するので、水の中の仙人という意味を持っているらしい。花びらは白色、中心に黄色の盃状の花冠。ニホンズイセンはやや扁平な茎に、いくつかの花をつける。花の少ない冬の茶室に、凛と咲いている姿は心が引き締まる。
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「流るる年月」

2023-12-30 22:48:21 | 庭の花木
「カンザキアヤメ」 アヤメ科
 年の暮れになると、一年間があっという間に過ぎてしまったという「時の早さ」を思い、また過ごしたこの1年間を惜しみ、振り返る様な気持ちになる。自身にとっては、かねてからの念願のコンサートが友人の協力を得、思いもかけず大勢のお客様を迎え、無事終了できたという安堵感と達成感は大きな財産となった。半世紀もギターに触れていなかった身にとって、コンサートはかなりハードルが高かったが、それが重荷になることより、むしろ楽しさが大きかったと思う。知らなかったことやできなかったことが、できるようになった喜びを、自身の可能性として認識できたからだろうか。そして、弾き語りの仲間に入れていただき、年に1度は発表できるチャンスに恵まれ、それなりにプレッシャーもあるけれど、お世辞にも「うまくなったね」などと褒められでもすれば、またやる気が出るものだ。年齢を重ね、忘れることも多いが、老いを恨まず、自ら行動すれば、新しい出会いとめぐり逢いがある。人生は不思議なものです。
 カンザキアヤメが咲きました。草丈20cmほど、淡い青紫の花。冬枯れの庭の片隅に、春が来たような華やかな色合いです。花言葉「信じる者のしあわせ」「良き便り」など。
 本年も当ブログに訪問していただき、ありがとうございました。
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「市民ビデオ作品発表会」

2023-09-16 18:32:15 | 庭の花木
「キバナアキギリ」  シソ科
 高崎市総合福祉センターにて、過日、高崎ビデオクラブのメンバーによる、作品発表会があり、知人と共に観に出かけた。上映作品は20本。どれも、およそ1本当たりの時間は5分程度。二部構成になっており、一部は市外の映像(県外、海外)、二部は高崎市内の映像。どの映像も美しく、4Kで映し出された高画面は、臨場感たっぷりで、美しい色彩を描き出している。自身、高崎の近くに住んでいるのに、まだまだ知らない場所やイベントがあり、今回改めて、歴史を再発見したり、ビデオ制作者の、自然に対する鋭い観察眼だったり、製作者が野鳥に対する細やかな愛情を注いでいる様子を映し出している作品もあり、ものを観る視点の鋭さに、感じ入る。
 初めての観覧、内容も多彩であるうえに、一つの事柄を映像として記録することは、貴重であり、さらに、地域の文化を、歴史をも知ることもでき、価値ある体験でした。
 花の名前に「アキ」という文字を見つけると、それは「秋の花」という印象。キバナアキギリは、草丈20cm程で、黄色の唇形の花をつける。木陰などに生え、鮮やかな黄色の花は目立つ。水はけや、風とおしの良い半日陰を好むようだ。
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「書く」こと

2023-09-04 16:03:48 | 庭の花木
「ヤブミョウガ」  ツユクサ科
 ブログを書き始めてから10年。何気ない日常の暮らしの中で、何かに出会い、気づき、その気持ちを、他の人にわかってもらうには、実は大変な作業です。何といっても、その気づきは、そこらあたりに転がっているのではなく、言葉にして、文字にして表すには、思考力や表現力などが問われ、自分の語彙力の無さにガッカリし、文章を完成させるには、かなりの時間と労力がかかります。夫から当ブログを引き継ぎ、10年間という期間を考えると、そろそろ閉じるのも一つの「けじめ」かとも考える。しかし、一方、文字を書く作業は大変だけれど、認知症予防にもなるかと勝手に考えている。漢字忘れ、物忘れ、年中家の中で探し物・・携帯、鍵、眼鏡・・探し物をしていたそのものさえ・・「あれ? 何を探しているんだっけ」・・全く自分に呆れる。自身にとっては一つの大きなイベントが終わり、ほっとしているところではあるが、別の形の新たな目標を見つけ、それが実現できるよう、楽しみながら努力してゆこうと思っている。
 草丈50cmはあるだろうか。ミョウガによく似た葉っぱで、茎の下部に集中。触ると、ざらざらしている。茎の上部に、小さな白い花をつけ、花が終わると、丸い緑色の実をつけ、さらに熟すと青紫色になる。湿地を好み、繁殖力も旺盛で、植えた覚えもないところに生えている。濃い緑色の大きな葉と小さな白い花。暑い中、凛としている。
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「日照りの朝曇り」

2023-08-27 19:55:18 | 庭の花木
 綿菓子のような真っ白な雲が、朝から空いっぱいに広がる。まさに夏空。こんな風景を眺めていると、青いススキや草花がはえている小径を、少年が麦わら帽子をかぶり、釣り竿を担ぎ、魚釣りに出かけていくような光景が、頭に浮かぶ。「日照りの朝曇り」というが、毎日太陽が照りつけて暑い。こんな日は、自宅でじっとしているか、プールに飛び込むか、山に行くか、湖畔に涼みに行くかなど・・。草は容赦なく伸び、草むしりに忙しい。
 フウセンカズラが見頃だ。カズラなので、蔓はグングンのび、木の枝に絡みつく。花は白くとても小さくが、その後の果実が、なんとも可愛く滑稽だ。紙風船のように、ぷっとふくらんだ袋状の果実。茶色になった果実を破ると、中には丸い種。黒字にハートのような形。これがこぼれ種となって、来年も花を咲かせてくれるでしょう。雨がほとんど降らず、蒸し暑い日が続くが、風に揺れる果実は、なんとも涼やかだ。
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「太田アリーナ 竣工記念式典」

2023-06-13 17:19:43 | 庭の花木
 「ウツボグサ」 シソ科
太田市総合体育館竣工記念式典。11日(日)朝から雨。その雨を吹き飛ばすように、館内は演奏やダンスのパフォーマンスで盛り上がる。東京農大第二高校吹奏楽部の記念演技、「本当に高校生なの?」と目を奪われるほどの素晴らしいマーチングステージ。凄いです!凄いとしか言いようがない。日々の努力と熱意、見ごたえがありました。感動の連続!会場は拍手の渦に包まれる。
 一方、メインアトラクションは「ダンスと光と映像のアートブック展」。これも、凄いの一言。プロアマ問わず、オーディションの合格した230人のダンサーによるダンスアトラクション。こうしたステージ、初めてみました。HIPHOPなどは個人的に馴染みがなく、よく理解できていないけれど、圧倒的なその運動量とリズム感、体幹、そして熱量は圧巻。若い人でないと体が動かないと思うけれど、何と51歳の方もダンサーとして演技しているというから驚きだ。感動したこの気持ちを、言葉で伝えられないことがもどかしい。
 甥がダンスをしているという縁で、今回チケットをゲット。おまけに記念Tシャツまで頂きました。
 ウツボグサ(靭草)が咲いています。花穂が弓矢を入れる靭に似ていることからの命名。紫色の花が密集。花後、穂はすぐに黒くなってしまう。別名、カコソウ(夏枯草)。夏に黒くなった穂は利尿薬になるという。

  素晴らしい体育館です。
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「学びの小窓」

2023-06-01 18:51:40 | 庭の花木
「マツモトセンノウ」 ナデシコ科
 ほとんど日本の歴史の教科書に、載っていると思われる相沢忠洋(あいざわただひろ)。相沢忠洋といえば、岩宿遺跡。地元の丘陵の崖面から、黒曜石で作られた数個の石器を発見したことにより、日本の歴史を塗り替えるという大発見をしたことは有名だ。というのは、日本で一番古い時代は縄文時代とされていたのに、この発見により、旧石器時代が存在することが明らかになっていったから。
 久方ぶりに、岩宿博物館を訪れた。企画展示室の正面に、ド~ンと鎮座しているのは、彼が発見したという、ナイフのような形をした黒曜石が、ガラスケースにおさまっている。槍の先端に付けたのだろうか・・かなり尖っていて、小さな木の葉っぱみたいな形だ。こんな小さな物が、日本の歴史を塗り替えたのか・・・発見した人の情熱を感じる。彼は、有名な考古学者でなく、ただただ考古学が好きで、地元の調査に取り組んでいたという。一つのことに向かって、ひたすら突き進む情熱に感服する。
 毎年、初夏に花を咲かせてくれるマツモトセンノウ。今どきは、花も豊富で、色とりどりの草花が、その美しさを競うかのように、誇らしそうに咲いているが、中でも個体はやや大き目な朱色で、夏の庭を演出している。宿根草なので、全く手間いらず。
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「梅雨色」

2023-05-20 16:33:44 | 庭の花木
 「ムラサキツユクサ」 ツユクサ科
 鹿児島県、奄美地方の梅雨入りが発表された。関東は6月中旬頃の見通しという。梅雨に似合う花といえば、アジサイ。今は、伸びた枝の先端に、まん丸い緑色の小さな花芽をたくさんつけている。隠し切れない可愛らしい花をつけるのは、もうすぐだ。
 一方、今つぎつぎと花を咲かせているのは、ムラサキツユクサ。‟ツユ”と名がついているように、梅雨のシーズンにぴったり。朝には、大きな3枚の紫色の花弁をつけ、午後にはしぼんでしまう。株の中心から、いくつかの茎をつけ、草丈は50cm程。「ムラサキツユクサは、歳の頃なら30歳くらいで、葉が根元からキューンとのび、可愛い年増のイメージ」と誰かさんは申しておりましたが・・???。年増は余分がけれど、まっ、可愛い花ということで・・・。40代・・50代・・70代のイメージの花は・・・何だろう?
 また、似ている名に「ツユクサ」があるが、これは全くの別の植物。茎は地面を這って伸び、青紫色で涼しげな2枚の花をつける。繁殖力がおおせいで、畑や道端など、どこでも見かける。これも、朝は花をつけ、昼頃にはしぼんでしまう。夏には、やや嫌われ者の感があるが、それでもよく見れば、おしべのつき方が面白く、全体的に清楚な感じを受ける。
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「倒木・・コシアブラ」

2023-05-13 19:09:55 | 庭の花木
 上州名物の強風であっも、台風であっても倒れることがなかったコシアブラの木。先日、北からの風にあおられ、無残な姿で倒れてしまった。コシアブラといえば「山の女王」と呼ばれている山菜。「普通の家庭では、なかなかこの木はないよ」と言われているが、夫が実家の山から苗木を持ち帰り、あれから20年ほどになるだろうか?あまりに気候や環境が違うため、根が付くか心配していたが、今では木の周囲も30cm程になり、立派に育っている。
 春になれば、枝先から美しい艶やかな黄緑色の芽を出し、みずみずしい若葉は、天ぷらやコシアブラご飯に最高‼ ほんの少しの苦みと独特な風味があり、さわやかな味覚がある。勿論、今年も美味しく食べました。それが、それが何と倒木! ショックです。よく見れば、根っこが一部腐っている。山にいない虫が、ここにはいたのだろうか?早速、手当てをして処置したのだが・・・元気になって欲しい。 
なお、名の由来は、かつてこの木の樹脂を絞り、濾したものを漆のように塗料として使われていたからだそうです。
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「春の到来」

2023-02-26 15:57:09 | 庭の花木
 「紅梅」 バラ科
 ライブはやっぱり最高‼ どんな音質の良いCDより‟生”を超えるものはない。楽しみにしていた「南こうせつ」のコンサート。前回は8年前。この時より、さらにパワーアップしている感じ・・観客も。同じ年代、青春時代を彼と共に過ごした昔の若者で、会場は満席。髪がなびく様な若者はいないね・・とYさん。彼がステージに現れた時は、涙が出てきちゃって・・と感動しているKさん。見れば、目には涙をいっぱいためている。(ホンマかいな?)一度もあったことがないのに、「こ~せ~つ こ~せ~つ じゅんぺい~」と何度も連呼していた誰かさんもいたりして・・・いや~実に楽しかった!‟満天の星”の演奏は、会場総立ち。拍手の渦と観客の一体感・・凄い‼さすがプロでした。
 当家のしだれ梅も咲きました。梅は、春の到来を告げる。花に近づくと、梅、特有の良い香りがする。ちょっと控えめで、気品のある清楚な花の姿が大好きだ。
 梅は中国が原産地。書物によれば、奈良時代初期に到来。最初は薬用としての果実利用のためであったが、早春に他の花に先駆けて開花するので、観賞の為の栽培が広まったと記されていた。
春風に誘われて、ほのかな香りや色を愉しみたいが、梅の花が咲く頃は、風が強く、まだまだ気温も低い。けれど、明るく優しそうな色をした梅は、春の到来を告げる。


 素敵でした。楽しいコンサートでした。大満足‼
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