啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ヒゲネワチガイソウ」と「ミツバオウレン」

2012-06-23 09:22:43 | 山野草

高崎ハイキングクラブに入会して初めての山行(明日)は、栃木と福島県の県境にある「田代山」と「帝釈山」。尾瀬の近くで、湿原などあり尾瀬と似たような植生が予想されるが、リーダーのSさんが「是非見ていただきたい」という“オサバグサ”など期待している。やや、ネタ不足気味となってきたときだけに、タイミングの良い山行である。

「ヒゲネワチガイソウ」はナデシコ科ワチガイソウ属の多年草。写真の個体は桐生市の北東部、鳴神山で撮ったもの。草丈は10-20センチと小型。登山道脇のやや湿った場所にポツリポツリと咲いている。濃い緑色の葉は上部の2対がやや大きく、その上に花径で15ミリほどの小さな白い花をつける。花弁は6枚。オシベの先が目立ち、花弁に斑点があるように見えることもある。

春の中低山でたまに見かけるこの花。写真にも何回か撮っており「ワチガイソウ」だと思っていた。今日、掲載しようと思って図鑑で調べると、この花は“花びらが5枚の花”に分類されている。写真は花弁が間違いなく6片ある。形は似ているのだが・・・迷ってしまった。ネットで20分ほどかかって調べヒゲネタイプに行き着いた。根がヒゲ根状になっているのでこの名が付いたというが、根までは比べられない。

「ミツバオウレン」はキンポウゲ科オウレン属で常緑の多年草。高山植物。尾瀬の横田代で、木道の間ーー風が当たらない場所に咲いていた。草丈は5-10センチの小型。常緑というが枯れ草の中から花茎を伸ばしているように見え、先端に上向きに花を咲かせる。花径は1・5センチ前後。花弁に見える白い5枚の部分はガク片という。オシベが目立つがその回りに小さい黄色く見える部分が花弁になる。

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