圧倒的多数を占めていた衆院民主党が汚沢の息が掛っている9人が先遣隊として離党、『新党きづな』を創った。その後汚沢は一体法案に手下に反対の投票をさせて、離党の口実を作り、子分の石コロ以下を引き連れて離党したので議員数が減り弱体化した。一方ルーピーポッポ一派は新党創るには賛同者が少ないので党に残り獅子身中の虫になって、『汚沢の生活第一』と党の内外で呼応して反乱の機会を狙っている。『汚沢第一生活』と『雑魚の党』が『みんなの党』の渡辺を担いで衆院で『内閣不信任決議案』の提出を決めた。慎重だった谷垣自民党総裁が優柔不断から覚醒して、今国会中に衆院解散・総選挙の確約を迫る強硬路線に転じた。発端は石原幹事長が小泉元首相に「野党が解散権を握っている政局は珍しい。こんなチャンスに一体何をやっているんだ」と発破を掛けられたようだ。谷垣も9月に総裁選を控えている。野田から解散の確約をとるか、解散に追い込まねば、己の首が危ない。谷垣の迫力不足、智慧のなさと優柔不断に党内でも業を煮やしている議員も多い。谷垣と言えば『加藤の乱』を思い出す。2000年11月衆院本会議に野党が第二次森内閣の打倒を目指して森内閣不信任決議案を提出するのに合わせ加藤紘一と同志の議員が賛成するか欠席すると宣言した。これに盟友の山崎拓が同調する構えを見せた。加藤、山崎派が造反すれば森内閣は総辞職か衆院解散を余儀なくされる。これに対して野中幹事長が党内を引き締めた為、加藤の意図は朝露と消えた。原因は加藤がナベツネ、三宅、中村など評論家の倒閣宣言の口車に乗り、野党のカンカラに利用された結果だった。加藤はカンの番号が携帯に入っていて5分以内に連絡出来ると誇らしげに語っている。公家さんの集まりと揶揄されていた加藤派はまんまとカンの術中に嵌ったものだ。学生時代勉学はせずアジテーターの腕を磨いたカンカラにとって公家集団の加藤など手懐けるのは赤子の手を捻る程度だった。野中に加藤派の議員が切り崩されて、加藤は敗北を察知したので加藤、山崎派が両派合同総会を開き、対応を協議した。加藤、山崎の2人が単独で議場で不信任を投票すると宣言した。そこで本会議場に向かおうとする加藤の肩を谷垣が掴み「加藤先生、あなたは大将なんだから、独りで突撃なんてダメですよ!」と涙ながらに慰留した、加藤も顔を紅潮させ涙をにじませていたが派閥の連中の意見で全員欠席することを確認した。これがその後加藤紘一が党内で力を殺ぐ原因になっている。谷垣が加藤を思い止まらせる場面はテレビ中継されていたので全国に流れた。その谷垣は今や自民党の大将だ。さて谷垣御大、明日にでも衆参両院にそれぞれ不信任決議案と問責決議案を提出する構えのようだが、さて提出出来るか。サボテン『金鯱、キンシャチ』のトゲ