特定秘密保護法の成立過程で野党の民主党、日本維新の会、みんなの党に思わぬ余震を齎した。特に被害甚大なのがみんなの党だ。干されていた江田憲司と子分の衆参両議員14人が9日、浅尾幹事長に離党届けを出して枝別れした。渡辺アジェンダが安倍首相と密会して秘密保護法に賛成したのでみんなの党の存在価値を損ねたと言うのが表の理由だ。喜美と憲司は結党時から同床異夢だった。渡辺の政党ブロック構想に対して江田は野党再編で自民党に伍する野党を目指すというが、元来江田は一匹狼の性癖がある、協調、同志などは好まないので無所属で活動していた。直ぐにも野党の不満分子、民主党細野、維新の松野等と勉強会開くと言う。今後彼等が核になって新党立ち上げの構想を練る。今回離党したみんなの党の連中だが江田一人が選挙区選出で残り13人は比例選出で当選1回目だ。選挙には、からきし無力な手合いだ。後足で砂を掛けて離党しての、新党立ち上げは誠に勇ましいが次の選挙で再選の当てがあるか甚だ心許無い。先に離党した柿沢末途を入れて15人になる。彼等が離党を急いだのは政党交付金が目当てだ。年末年始が書入れ時で忙しいのは神社仏閣だが、新党結成を目論む連中も慌しい。何せ交付金の支給対象が1月1日の段階で存続している政党に限っているからだ。頼りは政党交付金だ。江田以下15人で年内に新党を設立すれば、新年には約3億5000万円の交付金を受け取れる。一方の渡辺アジェンダみんなの党はそれだけ減額される。2012年の国会議員1人当たりの政治資金収入で1位は自民党時代から権力を握っていた、生活の党小沢代表、新党を創っては壊して、その政党交付金を己の不動産購入の原資にして資産を増やしていたが選挙資金用に一部を売却して3億5908万円、2位は腐っても鯛ならぬ、噛み付きカメの亀井静香(みどりの風)3億2863万円稼いで相変わらずカネヅルは健在のようだ。3位が安倍首相(自民)2億5674万円、4位が17万円少ない、問題山積の徳田毅(自民)2億5657万円、5位麻生太郎(自民)2億5439万円、6位鳩山邦夫(自民)2億3400万円以下町村信孝(自民)、自見庄三郎(国民新)、甘利明(自民)、10位平沼赳夫(維新)と続く。師走だ、もう直ぐ大晦日、諸行無常の鐘の音がゴ~ンと108回鳴り響く、余韻嫋々などと味わう余裕はない。選良諸氏の大好きなカネの音ではない。