4.338.936票日本一の最多得票で都知事に当選した猪瀬が徳洲会から貰った5000万円で都知事の椅子から転がり落ちた。”前足の指が四本、後足の指が六本、これを名づけて四六のガマ。筑波山の麓にて、おんばこという露草を食らう・・・このガマの脂をとるには、四方に鏡を立て、下に金網を敷いて、その中にガマを追い込む。ガマは、おのれの姿が鏡に写るのを見て驚き、タラ~リ、ダラリと脂汗を流す・・・”これが落語『蝦蟇の膏(アブラ)』の口上。これを地で行って冷や汗をかきながら言い訳にならぬ言い訳をしていた猪瀬。辞職時の会見では政治家としてアマチュアだったと述べた。『政治家』ではなく『政治屋』が正しい、文筆業が本職なら言葉を正確に使うべきだ。アマチュアだから失敗した、プロだったならバレなかったと解釈出きる言い草だ。かってない434万票に彼は酔い且つ浮かれていた。選挙の得票数などその時の風力みたいな物であって大した意味などない。あるとすれば猪瀬自身がこれを背負った重みとして、肝に銘ずるべきだった。選挙前の挨拶に行って、シンセツな徳田虎雄の誘いに乗って、それではと1億5000万円の無心をした。干支や動物園ではないが『虎と猪』のお話の内容だ。結果は5000万円に値切られ、ノコノコと当人が虎雄の倅の毅を議員会館に訪ねて大金の入った紙袋を受け取った。過去の贈収賄では借用書も領収書もなく紙袋に入れた大金を事務所で受け取るのはパターン化している。地検特捜部には1億5000万円を猪瀬が要求したとの情報が翌日に入ったいたという。これから手入れをする特捜部にとって、公職の知事ではなくなったので調べ易くなった。東電病院問題が一番臭気を漂わせている。告発を受けているので”武士の情け”とも行くまい。知事選に当選、オリンピック招致成功の吉、そして夫人の急逝、収賄疑惑で知事を辞職の凶とこの一年”天国と地獄’を味わったイノセさん、まだまだ頭が痛いが、『ガマのアブラ』を塗っても、これには効かないだろう。著書の『力』シリーズだが果たして発揮できただろうか『解決する力』『決断する力』『言葉の力』『勝ち抜く力』と続いたが、著者曰く”力不足の感あり”だろうか。著書『地下鉄は誰のものか』を『5000万円は誰のものか』と尋ねれば”ソノカネはオレのものさと虎雄言い” ♪ おれは河原の枯れすすき 同じお前も枯れすすき ・・・。ススキもモミジも何れ散る命。