東京都板橋区の住宅街に住む男が隣家の池にすむカエルの鳴き声が耐えられないので「全てのカエルの駆除し、損害賠償75万円などを求めた訴訟で、原告側は「昨年5月以降、隣家の池でカエルが繁殖し、早朝から深夜まで鳴き声に悩まされている。都の環境基準を上回る66デシベルあった。『目覚まし時計の音』と同レベルだった」と主張。一方、被告側は「小型のアマガエルが6~7匹生息しているだけだ」と反論。東京地裁は原告側の請求を全面的に棄却する判決を言い渡した。「カエルの鳴き声は自然の音の一つで、我慢すべき限度を超えているとはいえない」との判断だった。とニュースがあった。訴訟を起こす前段階ではカエルが危険を感じて鳴き止むような苦情を散々まき散らしていなかったか。相当昔の事だったと記憶しているが都会から田舎に引っ越した自称都会人が役場に駆け込み「カエルが煩くて眠れない。カエルを退治しろ」と文句を言った。勿論、役場は「それは出来ない相談」と取り合わなかった。キツツキの住いは小学校の校庭から約200mと近い。休憩時間になると児童が校庭でてんでに騒ぐのでかなり賑やかだが、うるさい騒音などと思った事はない。この小学校の近くに移転してきた住人が「ウルサイ、子供を静かにさせろ」と学校に苦情を言ってきたと聞いたことがある。手前勝手も程がある、呆れた野郎だがカエルじゃないからさすがに『駆除しろ』とは言わなかったようだ。付近が空き地の工務店の近所に住宅が建つ、段々住民の数が増えて、工務店が木材を鋸、鉋で加工する音がウルサイ、我慢できぬと苦情が出た。結局、衆寡敵せずと隣の区に移転した知人がいる。豚小屋の近くに住み、同類が増えてくると豚の悪臭が我慢できないと苦情を持ち込まれ廃業に追い込まれる。これも都会へ、都会へと大都市に人間が集中した結果だろう。新型コロナウイルス症も人口に比例して蔓延している。判決が出た夜、命拾いした池のアマガエルは欣喜雀躍、一層高らかに鳴いた事だろう。♪蛙の歌が聞こえてくるよ クワクワクワクワ ケケケケ ケケケケ クワクワクワ 永六輔の筑波山麓合唱団♪セカンドテナーはあま蛙 ケロケケケケケケケケ ケロケロケロケロ 写真は鎌倉、妙法寺の仁王像、阿吽。