昨年5月の火災事故から1年が過ぎ、再稼働をはじめている草加市リサイクルセンターを改めて訪問しました。
全国のごみ処理場やリサイクルセンターでも、リチウムイオン電池が原因とみられる火災事故が相次いでいます。草加市でもリチウムイオン電池が原因とみられ、火災復旧後は「溜めない、残さない」と「初期消火」を基本に対策を実施しているとのことです。
担当課長によると、分別作業は細かく実施しているもののリチウムイオン電池が何に入っているか全て確認・分別することは困難であることから、現状は発火した際に素早く消火する対策を実施しているとのことです。具体的には、ベルトコンベアを難燃性のものに変えて、各ラインに探知機やスプリンクラーを複数設置しています。火災が100%起きない対策でなく、発火しても100%火災事故にさせない対策という感じでしょうか。また、その日処理した物はその日のうちに搬出し、リサイクルセンター内には残さないことで夜間に起きうる発火要因をなくしているとのことです。
私たちが普段の生活で直接かかわることはなくても、私たちの日常を支えるリサイクルセンター。対応いただいた職員さん方と事故を振り返りながら話しを伺うなかで、今後の在り方についていろいろ考えさせられ、また多くの気付きを得ました。
今日の訪問で感じたこと
・リサイクルセンター建設当時では想定できなかったような技術革新にともなう事故は、今後も新たな技術革新により起きうる。
・そこに合わせて事前に対策を講じるためには、大きな財政負担やリサイクルセンター稼働停止期間の代替策などの課題がある。
・今回、事故が起きて稼働停止となった期間は、近隣自治体が受け入れ協力してくださいましたが、どの自治体でも受け入れできるキャパの課題があった。
・現状、草加市のリサイクル業務は、浄配水場や焼却場のように複数でカバーしあえるような体制になっていない。
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